No.1010935

【サイバ】【獣機特警K-9ⅡG】おまゆう──鏡に映った自分【交流】

Dr.Nさん

2019-11-23 18:08:30 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:352   閲覧ユーザー数:346

雪天小学校3年1組、国語の時間。

 

「では唯ちゃん、教科書の128ページを読んでみて」

「はい。昔々、あるところに一匹の犬がいました。

その日、犬は大きな肉を手に入れて、意気揚々と歩いていました。

 

犬が橋を渡った時、ふと下を見ると、別の犬が自分の肉よりもおいしそうな肉をくわえているではありませんか。

 

「おい、その肉よこせ! ワンワンッ!」

 

ボチャン!

 

「あーっ!!」

 

後悔先に立たず。犬は、川に映った自分に向かって吠えたため、肉を川に落としてしまいましたとさ。」

 

────

『ねえ、弟の奴また昼間っから呑んでるの?』

『そうなのよ。恥ずかしいったらありゃしない。あたしゃ親戚に顔向け出来ないわ』

「ウィー、ヒック! チッ、姉貴もオカンも聞こえよがしに!」

 

ガチャッ。

 

「ちょっと、どこ行くのよ!?」

「うるせえ! 酒が切れたから買ってくるんだよ!!」

コンビニ。

 

「や、やめて下さいお客さん!」

「ヘッヘッヘ、レジ打ちなんかやめて俺といいことしようぜ姉ちゃんw」

「大声出しますよ!」

「出してみろよ。大声出したところで誰も来やしねえよ」

 

♪~(入店チャイム)

 

「なあ、お姉ちゃん、いい加減俺と」

「おい、オマエ!」(肩をポン)

「あぁん? 誰だてめえ…うわ、何だコイツ酒臭っ!」

「やめろ。店員さん嫌がってるだろうが?」

「酔っぱらいのくせに正義のヒーロー気取りかよ? くたばれやー!!」

 

 

 

 

 

「危ないところを助けていただき、ありがとうございました!」

「別にどうってことねえよ。怪我はないかいお嬢さん?(`・ω・´)キリッ」

「はい、お陰様で」

「それはよかった。早く警察に連絡を」

「はいっ!」

数日後。

 

『ねえ、弟の奴また昼間っから呑んでるの?』

『そうなのよ。恥ずかしいったらありゃしない。この前も親戚から二度と顔を見せるなと言われたし、この家族の恥さらしが!』

「ウィー、ヒック! チッ、姉貴もオカンも聞こえてんだよ! 俺を誰だと思ってるんだあぁ? 俺はな、暴漢を捕まえて警察から表彰された正義のヒーローだぞ!」

 

『○×△□党、○×△□党でございます! 来る選挙には、○×△□党に清き一票を! えー○×△□党、○×△□党でございます! ──』

 

「あーどいつもこいつも! ○×△□党とか、あいつのツラを見る度にムカつくんだよ!!!」

ガチャッ。

 

「ちょっと、どこ行くのよ!?」

「うるせえ! 気分が悪いから外で呑み直してくるんだよ!!」

「ウィー、ヒック! グルメ漫画気取りで呑み歩いてたらもうこんな時間か。ウィー、ションベンしたくなっちまったぜ」

 

「ふいー、間に合った。さて、終電に乗って帰るとすっか。ん?」

 

じー。

 

「おい、何見てんだよそこの豚!」

 

じー。

 

「キモいツラぶら下げやがって! 俺の前で醜いツラ見せんじゃねぇよこの豚がァ!」

 

ガシャーン!!!

「あ、お疲れ様ですエルザ署長!」

「お疲れ。仏さんは豚型ファンガーか」

「はい」

「うわ、くっさ! 何だこの酒の臭いは! しかし酷いなこれは。死因は鏡の破片で切った失血死ってところか」

「はい。これがガイシャが所持していた免許証です」

「H区 倒 舎豚。倒 舎豚…倒 舎豚…はて、どこかで聞いた気が。思い出したぞ! この前、暴漢を捕まえて表彰された人物じゃないか! 自分で表彰状を手渡しておいて忘れるところだった」

「あ、確かに!」

「目撃者は? 誰かと争ったような跡は?」

「いえ、昨日の深夜、この男性がフラフラとおぼつかない足で一人でトイレに入っていくところを駅員が目撃しています。防犯カメラの映像にも、仏さん以外の人物は映っておりませんでした」

「やれやれ、酔っぱらいの自滅か。そういえば署でやった表彰式の時も酒の臭いさせてたよなあ。ご家族には連絡したのか?」

「それがその…連絡はしたんですが、開口一番『やったあー!』と」

「『やったあー!』?? やれやれ、酒に呑まれた男の、あまりにも寂しい最期だな。ま、同情する気にはならんが」

 

────

「ありがとう。座っていいわよ」

「はいっ。しかし哀れね、自分に向かって吠えていただなんてw」

「いるよね、鏡見えてない奴ってw」

「いるいるいるw」

 

 

=END=

 

 

 


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