No.1004286

【獣機特警K-9ⅡG】天使の分け前、豚への分け前【交流】

Dr.Nさん

   スレイ https://www.tinami.com/view/553585
   モンド https://www.tinami.com/view/554565
酒蔵の管理人 NPC
 エルザ署長 https://www.tinami.com/view/551405
  法医学者 NPC

2019-09-11 21:43:14 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:63   閲覧ユーザー数:60

ラミナ市内某所、地下。

 

「ほう、なかなか良く出来てるじゃねえか」

 

ウィスキーのグラスを片手にご満悦なのは、ブラッドファミリーの首領、スレイ・ブラッド。

 

「はい、ありがたいお言葉でボス。なにせ30年ものでして」

「なるほどな。道理で天使の分け前もそれなりになってるってわけだ」

「天使の分け前? 何だいそれはスレイ?」

「ああ、天使の分け前ってのはな、時が経つにつれて樽の中の酒が蒸発することを言うのさ」

「無くなった分、天使が飲んじまったってわけか」

「全く、昔の酒職人はいいセンスしてるぜ。ともかく30年もの、しかもブラッドファミリーブランド、これは確実に高く売れる。管理だけはしっかりな」

「へいボス!」

「あんちゃ~ん」

「なんや弟?」

「ボク、お酒が呑みたいよぉ~」

 

街をよたよたと歩いている豚型ファンガーの兄弟+1。

 

「我慢しろや弟! 金があらへんのや! でも今の政治を恨んだらあかんで?」

「分かってるって! 今の政治はちっとも悪くないもんね!」

「その通りや! ところでお前の隣の豚は誰や?」

「あ、紹介するね。ボクの友達でラナウェイっていうんだ!」

「おいらラナウェイ、よろしく!」

「ラナウェイ? けったいな名前やな」

「本名じゃないけど、いつも酒に逃げてばかりいるから、いつの間にかそう呼ばれるようになったんだ」

「いつも酒に逃げてるって、まるでうちの弟やな」

「やだなあ、褒めないでよあんちゃん」(照)

「別に褒めてへんわ!」

「あ」(クンクン)

「どうした弟よ?」

「お酒の匂いだ!」

「酒の匂い?」

「うん! ボクには分かるんだ!」

「わしには何も匂わへんが?」

「おいらにも分かる! これはお酒の匂いだ! 行こう!」

「うん!」

「あ、ちょっと待てやお前ら!」

「わあ凄い!」

「うん、こんな地下に酒蔵があったなんて!」

「ホンマやな。しかし全ての樽にBマークが刻印してあるな。なんやこれ?」

「そんなのどうでもいいじゃない! 呑もうよ!」

「うん、呑もう!」

 

・・・・・

「ウィ~ッ、ヒック! もう呑めないよ~」

「ほーんと! 天国天国~」

「わし、もうあかんわ…」

「あーあ、あんちゃん呑めないのに無理して呑むから」

「そないなこと言うても、男には呑まずにいられへん日もあるんや!」

 

 

『馬鹿野郎、鍵を締め忘れただと!?』

『何やってるんだいお前!』

『も、申し訳ありませんボス、モンド姐さん!』

『ともかくお仕置きは後だ! ついてこい!』

『へ、へいっ!』

 

 

「あ、誰かこっちに来るよあんちゃん、ウィ~」

「そんなもんほっとけや。ヒック!」

 

バンッ!!

 

「おい、なんだテメーらは!!」

「ふわぁ~、だあれ?」

「それはこっちのセリフだ豚ども!! テメエら…テメエら…この酒蔵がブラッドファミリーのものと知っての狼藉だろうなあぁーーーーー!!!!!」

「ブ、ブラッドファミリー!?」

「な、なんてことや! あのBマークはそう言う意味だったんや…」

「うん…」

「天使には分け前をくれてやった覚えはあるが、テメエらのように薄汚い豚どもに分けてやった覚えはねぇんだよ。あぁ?」

「あーあ、スレイの奴、久しぶりにキレちまったみたいだよ。あんたたち、ブラッドファミリーのものに手を付けるとはいい度胸だねえ」

 

・・・・・・

「あ、お疲れさまです署長!」

「お疲れさん。で、何か分かったか、例の身元不明の遺体は?」

「はい。三体ともバラバラに切り刻まれてましたが、DNA検査で、全員豚型ファンガーの男性だということが分かりました」

「うむ」

「それと」

「それと?」

「三体とも、体内から大量のアルコールが検出されました」

「アルコールか。酔っぱらい同士のトラブルってとこかな?」

「さあ、そこまでは」

「どっちにしても酒は身を滅ぼす。気を付けたいものだな」

「全くです。もしすぐに酒に逃げるような奴だったとしても、同情の余地は全くありませんね」

 

 

=END=

 

 

 


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