TINAMIX REPORT
TINAMIX
占領下の子ども文化<1945〜1949>展 レポート
のらいぬペロちゃん のらいぬペロちゃん

『のらいぬペロちゃん』
加東てい象 株式会社春江堂 1948年6月20日 東京
数少ないという犬を主人公にしたマンガ。のらいぬ「ペロちゃん」は浮浪児のイメージ。芸術家のルンペン(!)である「どんぐりせんせい」など、脇を固めるキャラもいい味を出している。作者の加東てい象は戦前にはアニメーターとして活躍。本作でも「どんぐりせんせい」がなにかと高い所から落ちるというアニメーション的なギャグが展開される。それにしてもペロちゃんがかわいい。

図版は「占領下の子ども文化<1945〜1949> ―メリーランド大学所蔵プランゲ文庫「村上コレクション」に探る―」(会場にて販売・定価3500円)より引用。なお、「村上コレクション」とは、プランゲ文庫のアシスタントキュレーターであった故・村上寿代氏が、児童書に光を当て、整理と目録作成の中心的役割をはたしたことにちなむ名称である。また、図版表紙の手書き英字は、検閲時に表題のローマ字表記、検閲年月日等のデータが書き込まれたものである。

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