TINAMIX REPORT
TINAMIX
占領下の子ども文化<1945〜1949>展 レポート
拳銃天使 拳銃天使

『拳銃天使』
手塚治虫 東光堂 1949年4月20日 大阪
抱きあい、キスをする少女の色っぽさ。とくに背伸びをする描写に注目。チュウも重要であるが抱擁、すなわちギュウも重要であろう。今回の展覧会でのマンガ作品で、唯一現在でも入手可能なのは手塚作品であろう。しかし、展示を見、図録で確認していると、紹介されているマンガがどんどん読みたくなる。なんとか復刻されないものだろうか。

図版は「占領下の子ども文化<1945〜1949> ―メリーランド大学所蔵プランゲ文庫「村上コレクション」に探る―」(会場にて販売・定価3500円)より引用。なお、「村上コレクション」とは、プランゲ文庫のアシスタントキュレーターであった故・村上寿代氏が、児童書に光を当て、整理と目録作成の中心的役割をはたしたことにちなむ名称である。また、図版表紙の手書き英字は、検閲時に表題のローマ字表記、検閲年月日等のデータが書き込まれたものである。

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