でさ、ここってトイだけじゃなくて衣料も置いてあってさ、それがまた勘違いしたようなのばっかしなんだよ(笑)。なんかお洒落な英文字プリントだなーとかって思ってよく読んだら「SATAN SEISYAIN」って書いてあったりさ(笑)。あと「大和魂」とか「どて焼」とか(笑)。はっきり言って、これ着て街を歩いたら相当に格好悪いと思うんだけど、なんか買っちゃうんだよね。
こうゆうアホ臭い、まぁ一発芸みたいなTシャツのことを「ネタT」っていうらしいんだけど、こういう一発ギャグ系以外にもいろいろジャンルがあってさ。水野晴郎ネタとかプロレスネタとか、あとまぁ普通のアニキャラネタとかブルース・リー関連ネタとか。でもさー、俺思うんだけどさー、ボンダイ・ブルーで水野晴郎がプリントされたTシャツ着て「俺ってイケメン」とかって思える人間がいたら、これって相当病んだ人間だよねー(笑)。で、聞いたわけ、「どうやったらこういう脱力系アイテムばかり見つけてこれるんですか」って。そしたらさ、
「いやー、気がついたらまぁ、なんとなく集まってまして」。
で、こういうネタTって、結構世界的なムーブメントになりつつあるらしいのよ。例えばさっきの「Hook Ups」にしたって、巨乳Tシャツとかガンガン出してるわけ。あとメジャーな所だと「Black Flys」ってブランドがあって、ここはサーファー御用達のサングラス・メーカーなんだけどさ、「マッハGO! GO! GO!」みたいな日本のアニメをパクったTシャツ出したりしてる。
当然日本勢も負けてないわけで、東京だったら
「ハンバーグ009」とか、沖縄の新進ブランドで「犬神商会」とかね、個性的なネタTのブランドがガンガン出てきてるわけ。「少年ジェッター」も「ニードルス」って独自ブランド作ってて、ショップもオープンさせたりしてるしね。でさ、「Black Flys」みたいなメジャーなブランドだったらロットも結構まとまってるんだろうけど、「ハンバーグ009」とか「犬神商会」とかになると、モノによっちゃ「百枚しか生産しません」みたいな世界らしいんだよ。これって音響派のCDよりレアだよね(笑)。で、嘘みたいな話なんだけど、そういうわずか数百枚のTシャツばっかし集めてる「ネタTおたく」みたいな人がいるらしいんだよ。
「いてますよ、ミスター・パーフェクトみたいな人。北海道の人なんやけど、出すモン出すモン全部買うていきますわ」。
で、当然なんだけど「ロマンのマンは男のマン」ってのがバルタン氏のポリシーですから、みんながやってるネタTだけで我慢できるわけがない(笑)。で、「ニードルス・オリジナル作務衣」とかさ、「ロマンのマンは……」って刺繍した財布とかさ(笑)、そういうわけの判んないモン作っちゃうんだよ。だから俺、聞いたわけ。どこまで行くんですかって。そしたらさ
「最終目標はマントでしょう。やっぱ幹部級以上のボスキャラはみんなマント着てるじゃないですか」。
これだもんね〜(笑)。なんかさー、一応商売でやってるわけだから、普通もうちょっと売れそうなモノ作らないかなぁ(笑)。フリースとかカバーオールとかさ。でも彼は突き進むわけよ、マントに向かって。根本敬さんの「でもやるんだよ!」じゃないけどさ、どんどん間違った方向に行くわけ(笑)。>>次頁