No.984421

聖ビーストテイマー・ナタ98

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第98話。

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2019-02-18 08:35:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:139   閲覧ユーザー数:139

ローラがルークと手を繋いで家に帰宅すると、ゲイザーが待っていました。慌てて手を離します。

 

「やあ、ルーク。ちょうど良かった。君に話があったんだ」

 

「おじさん、今日は仕事が早く終わったの?」

 

「今日は仕事は早退して私用でアカデミーに行ってたんだ」

 

「私用でアカデミーに?どうして…」

 

「昨日無断で二人が早退したって学園長から報告書を受け取ったよ?」

 

「それは…ちょっと理由があって…」

 

「二人に理由をいくら聞いても話さないと言われてね」

 

「どうしても話さなきゃダメですか?おじさんに話すと怒られそうだし…」

 

「理由をきちんと話してくれたら怒ったりしないよ?」

 

「うーん、話しづらいなぁ」

 

「アウローラは部屋に戻っていなさい。ルークだけ私の書斎に来るんだ。君には一度、腹を割って話さないと…と思っていた」

 

ゲイザーが書斎にルークを連れて行くと、しばらく沈黙が流れてから重たい口を開きました。

 

「君がアウローラと付き合ってるのは気付いていたよ」

 

「でもちゃんと付き合い始めたのは昨日からですよ?」

 

「そうだったのか?この前、洞窟で見かけた時からだと思っていたよ」

 

「僕もあの時はそう勘違いしてました…」

 

「昨日君が帰った後にアウローラが泣き出してしまってね。訳を尋ねても泣きじゃくるだけだった。君なら理由を知ってるんじゃないか?」

 

「僕が黙って帰ったからだと思いますよ」

 

「それだけではないと思うのだが…」

 

…つづく


 
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