No.952394

真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王 Another Story -第1話-

Full Driveさん

『真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王』をベースにした二次創作です。
多少、時代考証を無視した設定はありますが、ご容赦下さい。

最後に原作となったゲームの感想が載っています。
ネタバレがあるのでご注意下さい。

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2018-05-14 00:42:29 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1571   閲覧ユーザー数:1247

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ここは荊州の中心都市、襄陽。

名士の司馬徽、またの名を水鏡先生と呼ばれる妙齢の女性が開いた「水鏡女学院」。

この学院の門を警備している一人の青年がいた。名は北郷一刀。

この青年、襄陽出身ではない。ある日、水鏡女学院の前に倒れていたのを司馬徽が見つけ、

介抱したのがきっかけで、居候&女学院の警備することとなった。

気さくな性格で生徒達とも仲が良く、彼を悪く言う者は襄陽で一人もいないと言われていた。

この世界に来て数ヶ月経ったある日。いつもと同じく門の前で警備をしていると、

一人の女性が司馬徽を訪ねてきた。

夏侯淵「突然の訪問で申し訳ない。私は陳留の夏侯淵と申す。水鏡先生にお会いしたいのだか」

一刀「少々お待ちを…」

一刀は校舎に戻り、水鏡に取り次いだ。

一刀「先生。陳留の夏侯淵殿が面会を希望されております」

水鏡「夏侯淵殿が…。お会い致しましょう。中へ案内して下さい」

夏侯淵を中に案内して、一刀は持ち場に戻った。

 

中に案内された夏侯淵は、司馬徽にある申し出をした。

夏侯淵「先生。我が主、曹孟徳が北郷一刀殿を登用したいと申し出がありました」

水鏡「曹孟徳様が…。なぜ、彼のことをご存知なのですか?」

司馬徽は不思議に思った。襄陽以外で一刀の存在を知るものは少ないのに何故、曹孟徳が知っているのかを。

夏侯淵「先日、所用で我が主が襄陽に来た時、この学院前での小競り合いを見ていまして…」

水鏡「あの時の出来事を見てらっしゃたのですか…」

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ある日の夕方、学院の授業が終わり下校時間に差し掛かった頃、ゲスい笑顔を浮かべた商人が

子分三人を連れて門の前に現れた。

商人「よぉ兄ちゃん。ここに来ている生徒を売ってはくれないか?」

一刀は、生徒全員を建物内に避難させ、門を閉じて対峙した。

一刀「何を言っている。ここは人買いが来る場所では無い。お引取り願おう」

商人「そう固いこと言うなや。とある富豪がな、ここの生徒を是非欲しいと言っとるんや」

一刀「だったら尚更だ。その富豪に言っとけ。『二度と来るな』と」

全く引き下がらない一刀に苛立ったのか、商人の子分たちが恫喝に出た。

子分A「おいガキ!!うだうだ言ってんじゃねぇ!!さっさとチビどもを出せ!!しばくぞ!!」

一刀「お前らこそいい加減にしろ。さもなくば…、痛い目に遭うぞ」

 

しびれを切らした子分達は、いきなり剣を抜いた。

商人「まったく…。聞く耳を持たないのであれば、痛い目にあってもらおう。やってしまえ!!」

三人の男が剣を構える。一刀は白樫の警杖で対峙した。

子分A「おいガキ!!そんな棒切れで挑もうってのか!?」

一刀「お前らごとき、この棒きれで勝てる。さっさとかかってこい」

一刀の態度にキレた子分の一人が斬りかかって行った。

一刀「(そんな大振りすると、スキだらけだよ…)」

闇雲に襲いかかってきた男をひらりと躱し、後頭部に強烈な突きを見舞う。

子分A「ぐぇっ!!」

地面に倒れて直ぐ立ち上がろうとするが、脳が揺れてヘロヘロになっていた。

一刀「これで…お終いだ!!」

間髪入れず、残りの子分の鳩尾を突く。

子分B「あぎゃ!!」

子分C「ぐほっ!!」

商人「ひ、ひぃぃぃぃ!!!!」

一刀「あ!!逃げんな!!人買い!!」

うずくまる二人を捨てて、商人は一目散に逃げようとするが…

商人「うわっ!!」

誰かが足を引っ掛けて商人を転ばせていた。

??「人買い。自分だけ逃げるのは卑怯よ?」

バキッ!!

商人「きゅう…」

??「そこの少年」

気絶した商人を引きずってきた武将らしき女性が一刀に笑顔で話しかけてきた。

冷静沈着、微笑みを湛えた美しい女性であった。

一刀「あ、商人を捕まえてくれたのですね。ありがとうございます」

??「礼を言われる程ではないわ。賊上がりの三人を一瞬で叩きのめすとは、なかなかやるわね」

一刀「いえいえ。大した事ではありません。まだまだ鍛錬が必要ですから」

??「…にしても、貴方男性にしては小柄ね。あんな強いのに」

一刀「まぁ、否定はしませんが…」

傍から見ると話している女性とさほど背が変わらなく見えるのも無理はない。

一刀は同年代の平均身長より10cm低い。普通の女性と同じ位と言っても過言ではない。

??「将の多くは大柄な人が多いからね…。少年、名前は?」

一刀「北郷一刀です。水鏡先生が営んでいるこの学院で居候と警備をしております」

??「姓が『北』で名が『郷』、字は『一刀』ね」

一刀「違います。姓が『北郷』、名が『一刀』。字はありません」

??「字が無い?珍しいわね…」

一刀「出会った人ほぼ全員に言われますが…。で、貴女の名前は?」

曹操「私は曹操。字は孟徳よ」

差し出された右手を一刀が握り返すと、曹操はその手を引っ張りお互いの顔が近くなる。

そして、じっと目を見てきた。

一刀「な、何か…?」

吸い込まれるような碧眼。同時に心を見透かすような視線に、一刀は目を離せなかった。

曹操「あなた…澄んだ目をしてるわね。久々にいい目をした人間に出会ったわ…」

すっ…。と手を離す曹操。

曹操「コイツらの始末は任せたわ。また逢いましょう」

そう言い残し、曹操は街の方へと消えていった。

一刀「(あれが曹操か…)」

商人と手下を街の役人に引き渡した後の帰路、一刀は曹操のことを考えていた…。

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夏侯淵「我が主は、北郷殿の才能をを高く評価しておられます。是非、我々に力を貸して欲しいのです」

水鏡「わかりました。今、本人をこちらへ呼んで意思を聞いてみましょう」

水鏡に呼ばれた一刀は、椅子に座る。

水鏡「一刀。陳留からの招き、お受けになってみてはどう?」

夏侯淵「あなたの才能、陳留で活かしてみませんか?」

水鏡先生の推挙と夏侯淵の依頼ではあったが…

一刀「お申し出は有り難いですが、私はまだ半人前。辞退させて頂きます」

夏侯淵「我々には一騎当千の猛将と才知溢れる軍師が多くいます!!成長する環境も十分にあります!!」

水鏡「何度も要請が来ている劉表よりも、曹操殿はずっと優秀ですよ!!お受けなさい…」

辞退を申し出る一刀を説得する夏侯淵と水鏡。それに心が揺れたのか、暫し悩んだ後に一刀は夏侯淵に申し入れた。

一刀「…では、書生の扱いであればお受け致します。将として仕えるのは、その後の能力次第ということで」

夏侯淵「…わかりました。では、明日出発しますので、支度をしておいてください」

 

夏侯淵が去った後、支度をしていた一刀のもとに水鏡がやってきた。

水鏡「一刀。これは餞別の品です。持っていきなさい」

水鏡から差し出されたのは、鉄製の警杖と業物の太刀であった。

水鏡「これからの旅の道中、多くの困難が待ち受けているでしょう。そして、貴方が持つ才能は曹孟徳殿が

進む道程に大きく役立つでしょう。これらの武具はそのための手助けになるでしょう」

一刀「先生…、ありがとうございます。数ヶ月でしたが、お世話になりました」

 

翌朝、一刀は夏侯淵と共に、襄陽を出立した。

水鏡「一刀、健やかでいるのですよ」

一刀「先生!!生徒の皆、いってきます!!」

一刀は水鏡と学院の生徒達に見送られ、襄陽を後にした。

 

朱里「一刀さん。行っちゃったね…」

雛里「う、うん…。ねぇ、朱里ちゃん。私、怖いの…」

朱里「私もだよ雛里ちゃん…。ひょっとしたら…」

 

一週間後、一刀は陳留に到着した。

夏侯淵の案内で城に入ると、用意された部屋で待つように命じられた。

夏侯淵は曹操に報告すべく、広間に向かった。

夏侯淵「華琳様。北郷一刀を連れてまいりました」

曹操「秋蘭、よくやったわ。早速、北郷一刀をここに連れてきなさい」

夏侯淵「その前に…、北郷一刀が登用時の条件を提示されまして…」

曹操「条件?言ってみなさい」

夏侯淵「はい。…書生の扱いであれば応じると。将として仕えるのはその後の能力次第ということでと」

夏侯惇「はぁ!?そんな軟弱者、華琳様の下で役に立つとは思えん!!襄陽に帰してしまえ!!」

曹操「春蘭。北郷一刀を登用すると決めたのは私よ。帰すかどうかの判断は私が決めるわ。秋蘭、北郷一刀をここへ」

曹操に命じられた夏侯淵は、一刀を連れて再び広間に現れた。

一刀は曹操の前に参上すると、片膝を付き礼をした。

曹操「北郷一刀、よくぞ参った。私達が貴方を歓迎するかどうかは、今から答える質問の返答次第よ」

一刀「満足頂けるかどうかは分かりませんが…」

曹操「貴方、近頃各地で噂になっている黄巾党は、漢王朝にとって益か毒か?」

曹操は、近頃問題となっている黄巾党についての見解を一刀に求めた。

一刀「…毒です。それは蝗や伝染病といった広範囲に渡る毒です。孟徳様は上手く対処すれば飛躍への足がかりになります。

しかし、対処を誤ると毒に呑まれてしまうでしょう」

諸将は驚いていた。齢十六、十七の若者が曹操に向かって『下手すると死ぬぞ』と言い放ったのである。

しかし、曹操は甲高く笑いだした。

曹操「ハハハハハ!!私に向かってそこまで言い放つのは桂花だけと思っていたが…。気に入った!!貴方を歓迎するわ!!」

一刀「有り難きお言葉…」

曹操「しかし、学問や鍛錬だけでは意味がないわ。私の側仕えとして週に二日は実務に携わりなさい。あと議にも参加しなさい」

一刀「はっ!!(側仕えって何だ?)」

他の将「ええええっ!!」

側仕えが何を意味するのかを知らないまま承諾する一刀。曹操の宣言に驚天動地の如き反応をする諸将。

荀彧「か、華琳様!!何故その男を側仕えとして置くのですか!?」

曹操「別に深い意味は無いわ。私が直々に彼を育てていくだけよ」

曹洪「危険すぎます!!深夜にお姉さまの寝室に忍び込み、お姉さまの純潔を奪うかもしれません!!」

一刀「(女性を抱いたこと無いのに、純潔なんて奪えるわけ無いだろ!!)」

曹操「あ~もう!!今回の決定に変更は無いわ!!北郷一刀の部屋は私の部屋の向かいよ!!以上!!」

曹操の宣言に広間での議は紛糾したが、結局決定事項は覆ることは無かった。

一刀はその後、荀彧と曹洪に「夜這いをかけたら、ぶら下がっているものをちょん切る!!」としつこく脅されていた…。

 

夜、皆が寝静まった頃、曹操は中庭の東屋で酒を飲みながら夜空の月や星を眺めていた。

曹操「(襄陽で彼に出会った時、今まで感じたことの無い痺れが全身を走った…)」

曹操「(覇道を進むと決めた時、恋することを捨てると決めていたのに…。捨て切れなかったってことね)」

そこには、覇王を目指す英雄ではなく、一人の少女がいた。

一刀「曹孟徳様?」

曹操「その声は…、北郷一刀ね」

一刀「『一刀』と呼んで下さい」

曹操「では一刀。こんな夜遅くにどうしたの?」

一刀「襄陽から出たことが無かったので、どうも寝付けないのです。で、涼もうと中庭へ来たら…」

曹操「私を見掛けたってわけね。一刀、一杯飲む?」

一刀「有り難く頂戴致します」

一刀が曹操の横に座ると、彼女は自身が使っていた盃に酒を注ぎ、一刀に渡す。

一刀「孟徳様。この盃は…」

間接キスになると気づいたのか、少し顔を赤くする

曹操「あら♪私が口を付けた盃じゃ飲めないの?」

一刀「いえ!!そういうわけでは…。頂きます」

すっ…と静かに一口で飲み干す。喉越しの良い辛口の酒であった。

一刀「おいしい…」

曹操「私もこのお酒が一番好きなのよ。好みも合うなんて…、お酌の担当にもなってもらおうかしら♪」

一刀「ははは…。どんどん仕事が増えていきますね」

次は一刀が盃に酒を注ぐ。それの繰り返しをしていると、一刀が先に酔ってしまった。

一刀「申し訳…ございません。先に酔って…しまって」

曹操「フフ…♪酒についての鍛錬も必要みたいね。フラフラしているみたいだから、横になりなさい」

曹操に促され、横になろうとする一刀だったが。

曹操「そっちじゃないわよ。こっちよ」

曹操は自分の膝をポンポンと叩く。

流石に酔いが覚め、畏れ多いと一刀は遠慮するが、

曹操「遠慮なんてしないの♪これは命令よ♪」

一刀「ズルい命令ですね…」

観念した一刀は、そのまま彼女の膝に頭を乗せる。心地が良かったのか、一刀は直ぐに寝息をたて始めた。

曹操「ようやく見つけ、手に入れた私の初恋の人…。そう簡単に手放さないわよ…」

一刀の頬や髪を撫でながら、優しい微笑みを浮かべる少女としての曹操がそこにいた。

 

朝、一刀が目を覚ますと、自室の寝台にいた。恐らく、曹操が侍女を呼び部屋まで運んだのであろう。

 

つづく

 

最後の投稿から8年も経っていました。どひゃ~。

 

2017年7月に『真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王』が発売されましたね。

私も遅ればせながら最後までプレイさせて頂きました。

そこで拙文ながら感想を書かせて頂きました。

 

 

やはり、エンディングは変わりませんでしたね。あまりにも美しく・切なく・残酷なラストシーン。

でも華琳は真・恋姫†英雄譚で結婚式シナリオがあるので、それで±0なんでしょう。

 

 

もう一つは、真・恋姫†夢想に無かった一刀と蓮華の邂逅シーン。

このシナリオを見た時に思ったのが「BaseSonは一刀&蓮華のカップリングを推したいのかな」と。

このシナリオを入れなくても、遼来々だけで十分に楽しめるのに。何故?と思ったからです。

まぁ、一個人の感想なので何が正解で、何が不正解かは分かりませんが。

 

 

最後は一刀の立場です。

真・恋姫†夢想では以下の流れでした。

警備隊長,張三姉妹のプロデューサー→軍師兼預言者(定軍山の戦い以降)

 

それが今作ではこうなってました。

(魏)警備隊長,何姉妹の目付役→指揮官,軍師兼預言者(定軍山の戦い以降)

(蓮華)旅の商人→誰かの護衛or侠客→合肥で自分の顔に泥を塗った復讐すべき相手

(呉と蜀の諸将達)天の御遣い→謎の無官の将→未来を見通す恐るべき軍師

 

シナリオのボリュームが大きくなって、3つの立場ができたということです。

特に呉と蜀の諸将にとって、一刀はあまりにも不気味な奴というイメージが

ゲームを進めていてヒシヒシと感じました。

 

拙文でしたが、以上が私の感想です。

最後にこのストーリーに於ける、北郷一刀の設定です。

 

・出自は基本的に原作に準するものです。

・身長は低めの設定。160cmくらいと思って下さい。そのため『少年』と呼ばれることもしばしば。

・年齢は16歳or17歳(原作と同じです)。あと、華琳は18歳or19歳くらいと考えて下さい。

・DTくんです。原作みたいにハーレムを形成するチ○コの遣いではありません。

・結構強い。蓮華以上の華琳(※)未満。焔耶には勝てます(※※)。

 

※華琳はそんなに強い?と思う人もいると思いますが、なかなか強いと思います。

『蒼天の覇王』の『陳留防衛戦』で焔耶を軽くあしらっています。

さらに共通シナリオ『華琳の覇道』では一撃で吹っ飛ばしています。

ましてや華琳シナリオ『命の一歩』では春蘭と互角に渡り合っていますから。

 

※※『蒼天の覇王』での焔耶は、はっきりいって弱いと考えています。共通シナリオ『遼来々』で

一刀に「攻撃が大振りで動きがわかりやすい」「春蘭や季衣に追いかけ回されるより楽」と

言われている有様ですから。極めつけは共通シナリオ『燎原の火』で一刀に不意打ちしたものの、

吹っ飛ばされながらも受け流して「一撃を受け流すくらいならできないわけじゃない!」と

言われてショックを受けています。

この二次創作に於ける一刀は警杖での戦いが得意です。そこに、華琳の英才教育を受けるのですから、

焔耶くらいは勝てると考えています。

 


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