No.934483

【サイバ】クリスマスの夜【交流】

ヴェルンさん

オチのない日常回(?)です

登場人物


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2017-12-24 22:00:03 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:992   閲覧ユーザー数:971

12/24、クリスマスイブ、時刻は夜の10:00。

天空市主催のクリスマスパーティーの会場で語彙大富豪をやる茶とらぬい先生と魔法ちょうちん。

 

「(語彙大富豪楽しいなぁ。」

「(ああ、さっきから魔法ちょうちんにいいカードが当たりすぎな点を除けば。)」

「(HAHAHAHAこれほど頼もしいこともない!)」

「(フザケンナよ。)」

 

さっきから魔法ちょうちんが一番に上がっている。

 

「やあやあ茶トラぬい先生に魔法ちょうちんさん。またお会いしましたな。私も参加させてもらいますよ。」

 

ドラキュラ伯爵ことドラキュラ・ツェペシュが参加してくる。

 

「(おお、ドラキュラ伯爵、それで、あの娘さんはどうされましたか?)」

「いやあ、それがですね、街角の猫型セリアンスロゥピィの女性とイチャついているのを見ましてな?

そりゃもう、公共の場で羨ましいほどに仲良くしておりましたぞ。」

「(息子さんは実にいい伴侶をお持ちで!よ!ドラキュラ二世!!次は写真でも撮って来てくださいよ!)」

「ええ、もちろん。次こそは!」

「(というか、クリスマスってイエス・キリストの誕生日なのに大丈夫なんスカ?)」

「昔杭を打たれて冥界に行きましてな、その時に神様に赦しをもらい、今では崇高する身ですよw

まあ、息子は赦しをもらう前に産まれてたので、清く流れる聖水や、十字架、銀は苦手ですが、クリスマスなら大丈夫かと。」

「(はえーじゃあ来てるんですね息子さんも。)」

「ええ。そして当然、我が義娘(ムスメ)も…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )」

「「 ( (それは頼もしい!))」」

ネタ探ししながらケーキを食べるルチア。

 

「はあ、モニカに薄い本のネタ制限されてしまったわね。何かネタないかしら…。」

 

同じくネタ探ししながらケーキを食べるフェルナンド。

 

「はあ、最近アンジュのことばかりで薄い本を描く時間がなかったわ。何かいいネタないかしら…。」

 

「「あ!」」

 

お互い目が合う。

 

「ねえ、フェルナンド。何かいいネタ見つけた?」

「あら、知りたい?でも、教える気は無いわ。と言いたいところだけれど、アンジュのことばかりで薄い本に関しては何も進歩していないの。」

「やっぱりフェルナンドも?私も、モニカにネタを制限されてしまったわ。」

「…ねえ、ルチア、ここは一時休戦で二人で協力してネタを見つけたら共有しましょ?」

「休戦どころかなんの戦争もしてないけれど、それもいいわね。」

 

隅の方でフルーツ味のする血をワイングラスで飲みながら話す吸血鬼の男女。

 

「アシュリー、君はクリスマスを祝っても大丈夫なのかい?」

「平気よ、十字架と賛美歌がなければ。」

「そうか、ならよかった。しばらくここにいられる。」

「ええ。そうね。…ねえ、聞いてちょうだいアルフォンス、私、最近可愛いな女の子を見かけたの。それも私好みの。

キツネ型セリアンスロゥピィの女の子で、名前は唯ちゃんといったかしら。変わった子で、会ったら石になってしまったの。」

「君は好きな女性の話になると本当によく喋るねw」

「そんなことないわよ。あら?」

 

「私たちのことは気にしなくていいわよ。」

「ええ。メモしてるだけだから。」

 

二人の会話をこと細かくメモるルチア&フェルナンド。

 

「どうせならほかの恋人(彼女)の話もイロイロ聞きたいのだけど。」

「いやむしろそちらの方が詳しく聞きたいわねw」

 

呆れるアルフォンス。

 

「ええ、まあ話してもいいけど。」

「この二人は父上がファンの同人作家だし、あんまり話さない方がいいような…」

「アルフォンスがそう言うなら、遠慮しておくわ。」

 

残念がる二人。

 

「ああ、そういえば、父上が一度、お二人のサインが欲しいと言っていました。」

「それならお安い御用。お父様はどちらに?」

「私も、ファンがいてくれるのは嬉しいことだわ。Charmant!(素晴らしい!)」

「父上は今、語彙大富豪をやっています。あそこに。」

 

「(だからさー、ルチアさん自分の写真集売り出すのもいいけど、フェルナンドさんとかと自分で百合展開にして百合百合になればいいと思うんだよ。そうすれば生々しい人間関係とかかけるじゃん?)」

「(いやそれは無理だろ茶トラぬい、どう考えてもフェルナンドさんが断るよ。それに二人とも既婚者だぜ?)」

「確かにそうですな。フェルさんが抱くルチアさんへの敵対心は、尋常ではないですからねー。」

「(まあ、たしかにお、上がり!)」

「(ずるいぞ茶トラぬい!)」

「(やっと運が向いて来た!)」

「私はパスです。」

 

ワイワイガヤガヤやっている中後ろから誰か来る。

 

「3人ともさっきの話丸聞こえだわよ。」

「「(「(あ、ルチアさん。)」)」」

「誰がルチアと百合展開ですって!?」

「「(「(あ、フェルナンドさん)」)」」

「「それ、いいじゃないの!」」

「(え、今なんて?)」

「それはそれでいいのがかけそうだわ!」

「キツネ型セリアンスロゥピィの絵はたくさん描いてきたけど、まだ熟女はそんなに描いてなかったわよね。早速研究かしら。」

「としたら早速狼型セリアンスロゥピィの熟女のモデルが必要ね。」

「フェルナンド」

「ルチア」

「「身体を貸してちょうだい。」」

 

めちゃめちゃ嬉しそうに手を取り合う二人。

ボーン、ボーン

 

12時の鐘がクリスマスの夜を告げる。

 

「(今年のクリスマスシーズンは、いい本が買えそうだな。)」

「(ああ。)」

「ええ。」

翌日、薄い本が圧倒的に人気で一位を勝ち取った。

 

「いやあ、今回のには驚きましたね〜。

初めての共同制作!!

ルチア・マルティーニとフェルナンド・ベルリオーズが手がけた二人が主人公の百合百合大作戦!」

「(ですよねー。あの会話見てて百合百合美魔女かと思いきや、若い吸血鬼の百合娘が出てきたり、小学生くらいの女の子が恋のライバルになったり…)」

「(そんでもってもちろん、お約束のヒロピンを忘れてないっ!)」

「(クリスマスが生んだ奇跡だ。)」

「(だな。)」

「神様に感謝しないと。」

「「(「(メリクリバンザーイ!!)」)」」

 

Merry Christmas!!


 
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