婦人が電話のほうに歩いていく
真奈美「待ってください」
彼女が振り返った

真奈美さんは俺のところに戻って、手を握ってくれる

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真奈美「私は彼を愛しています。だから彼が私と一緒になってくれるなら
是非とも一緒に歩いていきたいんです
だから、貴方の決定には従えません。すみません。今までお世話になりました」
笑顔のまま俺を見つめる　俺も笑顔で返した

真奈美「ごめんなさい、はっきり言えなかったから怪我までさせてしまって」

俺は夫人に向き合った
俺「僕も、彼女を愛しています。だからこれ以上の暴力は許せない！
彼女が許しても、俺が絶対許さない　傷はこれ以上は増やさせないぞ
もうこれ以上大事な家族に手を出すな！」
思いっきり睨みつけた

その言葉と態度に明らかに婦人は不快感を示した。まさかまたさっきのような事に...
そのときまなみが制止するように抱きついた

まなみ「もうやめてママ、真奈美はこの家のために一生懸命頑張ってくれたじゃない！
可哀想だよ。もうやめて」

大声で聞こえていたのだろう　戸を開けて慌てて茂昭氏が入ってきた
茂昭「みどり...私からも頼む」

婦人はまなみを振りほどくと、そのまま部屋から出て行った
まなみは涙をふくと、真奈美の手をとった

まなみ「ほら、早速引越し準備しよう！荷造りしとけば明日送るから
私の要らない服とかも持って行ってよ」

茂昭「今日のうちに必要なものは私が車で運ぼう」
俺「そんな、ご迷惑じゃ。お疲れのご様子ですし」

茂昭「わがままだが、聞いてもらえたら嬉しいな
それに君のお父様にも話はあるしね」

まなみ「あんた結構かっこよかったよ。やるじゃん
ほら、真奈美は準備急がないと、明日のお見合いは私が出るから安心して
３分で破談にしてやるぜ！」
まなみが背中を押して退室する　

茂昭「まだ車にまなみの荷物があるんだが、下ろすのを手伝ってもらえるとありがたい」
俺「喜んで　あの、婦人は…」

茂昭「あとで私とまなみで話すよ。大丈夫」

そのとき、後ろのドアが開いた

絹枝「う～」
（続く）