俺「真奈美さんはそれで納得するの？」

彼女は首を横に振って
ぼろぼろ泣き始めた

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真奈美「だって、だって元はといえば
私のつまらない意地悪で、ここの家の方も巻き込んでいるんです」

俺「意地悪？」

真奈美「家の都合で嫁ぐ私に、茂昭さんは出来る限りの望みを一つ叶えてあげるといいました
それで納得してくれと、彼は言いました」

俺（片桐茂昭…彼女の父親だ）

真奈美「だから私は友達が欲しいといったんです。意地悪で。だって
そんな願いは無理でしょう？欲しいって言ってすぐ用意できるものじゃないもの
精一杯の反抗でした。先にも後にもこれが初めての我侭

でも自分の知り合いをたどって…多分キヌちゃんが年も近いから
この家にお願いしてくれたんだと思います
ここの家の方は優しい…だから気を遣ってくれればくれるほど
申し訳なくて」

俺「う～ん、そんなに気を揉むことはないと思うよ
ここに居る間は、君は俺達の家族なんだ。俺はそう思っている
だから甘えて欲しいし。頼って欲しい。」

驚いた彼女の表情

俺「それにさ、隠し事なんて実の家族でもいくらでもあるよ
俺は重荷になるほど優しくはしてないつもりだしね。普通だと思う
優しくしないでなんて、キヌに言ったら泣くよ
あくまで現状維持でさ、期限一杯楽しく過ごして。ね

そうそう、今日、バイトの給料が入るからさ
駅前に信州蕎麦のうまい店があるの。今から行こう」

真奈美「でも...」

俺「ほら、早く」

真奈美「...」

俺「今だとランチタイムで何かサービスもあったはずだよ
急いで。」

そう言うと彼女は玄関に行って靴を履き始める

さっきの告白。それは彼女の言う「本当のこと」ではないのだろうか？
ただ、彼女は親の決めた結婚に対して否定的なことはわかった

そして、それについては何もしてあげられないことも。
なんだか、胸を締め付けられる様な気持ちに苛まれたんだ


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２だと思ったらどこのサイト様でも僅差で３が優勢でした！
たまには縦構図もいかがですか？
前のヒロインと違って情緒が不安定だったり、やる事なす事
ちょっとびっくりする部分もありますが、可愛がってあげてください