No.887852

【サイバ】分裂光線銃【交流】

Dr.Nさん

2017-01-08 16:24:11 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:161   閲覧ユーザー数:150

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「やった! 遂に完成したぞ!」

悪の秘密結社カオス団の秘密アジトの研究室で叫んだのは、この組織の天才科学者スヴェンソン博士。

 

「なんだよスヴェンソン?」

「一体何が完成したというのだ?」

「おお、ちょうどよかったスライムぬいにスライムちょうちん。見てくれこれを!」

「これはお前が前から研究していた分裂光線銃!」

「撃った物は何でも二つになるというあれか!」

「その通り!」

「おめでとうスヴェンソン!」

「遂にやったな!」

「ありがとう二人とも」

「よし、じゃあ早速」(チャッ!)

「わーっ、俺に向けるのはよせスライムちょうちん!」

「そうだぞ、使用上の注意をよく読め」

<注意:人に向けて撃ってはいけません。>

「おっと、これは失敬。すまなかったなスライムぬい」

「いや、分かってくれればいいんだ」

「まあお前らが人かどうかは議論の余地があるけどな」

「「悪かったなっ!」」

「しかし、だとすれば何を撃てばいいのだ?」

「うーん…」

「うーん…」

「うーん…」

「まあここで考えていてもしょうがない。街に出て考えようぜ」

「だな」

公園。

 

「買ってきたぞ焼肉弁当!」

「ご苦労スヴェンソン。これをこうして」(チャッ)

 

ズババババッ!

ボンッ!

 

「おおっ、弁当が二つに増えた!」

「さすがスヴェンソンだな」

「ふふふ、まあなw」

「こりゃどっちが元の弁当か見分けが付かんなー」

「いや、よく見ろ、分裂した方はおかずの焼肉が増えてるぞ」

「ホントだ! 弁当の容器から溢れ出さんばかりだぜ。これも分裂光線銃の機能なのかスヴェンソン?」

「んー、これは計算外だった。こんな機能もあったとはな」

「まあいいじゃないか、何にせよ増えるというのはめでたいことだ。よし、じゃあ次はこの1万円札を撃ってみよう。きっと1万5千円札になるぞ」

「何だよ1万5千円札って…。ていうかお札を増やすとか犯罪だぞ!」

「う。すまんすまん、じゃあこの焼き芋で」

「だからお前ばっか使ってんじゃねえよ! 俺にも貸せ!」

「やーだよーw」

「この! 貸せってんだよ!」

「お前ら! 開発者の僕を差し置いて奪い合ってんじゃねえ!」

「離せー!」

「お前こそ離せー!」

「はーなーせー!」

 

『すっかり遅くなっちゃった。早く帰らないとママが心配しちゃう』

 

ズババババッ!

 

『きゃあーっ!!』

 

ボンッ!

 

「「「!!?」」」

ル・シャトン。

 

「というわけなのママ」

「わたし、二人に分裂しちゃった」

「「「すいません、すいません、すいませんっ!!!」」」

「お三人とも、何も地面に額をこすりつけて土下座しなくても…。幸いマイカにも怪我はなかったわけですし…」

「し、しかし…」

「でもどうするのお母さん?」

「そうねえ。分裂したとはいえ二人ともあたしの大事な娘であることには変わりないわ。一緒にうちで育てましょ」

「だね!」

「異議なし!」

「やったあ! よろしくねわたし!」

「こちらこそよろしくねわたし!」

 

 

ということで、分裂した方も一緒に飯田橋家で暮らすことになったそうな。

もう一人のマイカは「マリカ(茉莉花)」と名付けられ、「二人のマイカちゃん」は評判に評判を呼び、ル・シャトンの売上も文字通り倍増したそうである。

 

マイカとマリカはまるで本当の双子のようにとっても仲良しで、いつも一緒に行動し、夜も一つの布団の中で手を繋いで寝ているそうである。

 

=END=

 

 

 


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