No.887532

【サイバ】三人の野生児【交流】

Dr.Nさん

2017-01-06 19:10:01 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:172   閲覧ユーザー数:164

三学期初日の朝、雪天小学校3年1組の教室。いつもの三人。

 

「今年初めての学校ね」

「みんな元気そうで何よりだな」

「一年の計は元旦にあり!」

「突然どうしたのよ唯ちゃん? 今日は元旦じゃないでしょ?」

「学校にとっては今が元旦みたいなものよ」

「まあそう言われてみればそうだけど」

「でね、あたし今年の目標を決めたの!」

「へえー。唯ちゃんにしては殊勝じゃないの」

「で、どんな目標なんだ?」

「よくぞ聞いてくれました! 『もう今年からみっともないフードバトルはしない』!」

「「はぁ?」」

「今まではどこに行ってもあんたたちとフードバトルしてたじゃん、人目も憚らずに」

「まあね」

「それってとってもみっともないってことに気付いたの。だから決めたの、もう食べ放題の店とかに行っても醜いフードバトルなんかしないって!」

「へえ、いいかもねそれ! あたしも乗ろうかしら?」

「よし、俺も乗るぜ! 食事は上品にな!」

「決まりね。今年からどこに行っても食事はお行儀よく。いいわね二人とも?」

「うん!」「おう!」

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。

 

「ではホームルームは終わりです。皆さん気を付けて帰ってね」

「「「「「「「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」」」」」」」

 

「さあー、今年初めての給食っ! 何が出るのかしら?」

「唯ちゃんってば、今日は始業式とホームルームだけだから給食はないわよ」

「あ、そっか。じゃあ今からみんなでお昼ご飯食べに行かない? そうだ、焼肉食べ放題とかどう? もちろん、フードバトルは無しで」

「いいわね! フードバトルは無しね!」

「だな! フードバトルは無し!」

焼肉店。テーブルを囲む三人。

 

ジュ~。

 

「おいしい~」

「ほんとー。肉って落ち着いて食べるとこんなにおいしかったのね」

「だなあ。今までは味も分からないまま口に放り込んでたし」

「…ねえ二人とも」

「なあに唯ちゃん?」

「見て、あのテーブル」

『返すにゅ若菜! それあたしの肉にゅ!』

『あーらごめーん、あたしの肉とよく似てたからw』

『シャーッ!!』

『ギャオーッ!!』

『へっへっへー、この隙に他の肉全部もーらいっとw』

『あ、凛ちゃんずるい! 返せだぅ!』

『そうにゅ! 返すにゅ!』

『や~だよ~www』

「あー」(=▽=)

「カメラを引いて見ると、今までああいうことやってたのね、あたしたちって」(=▽=)

「だな」(=▽=)

「でも…」

「なあに唯ちゃん、『でも』って?」

「後発に追い越されるのってなんか悔しくない?」

「うん?」

「精一杯戦って負けるのは仕方ないけど、戦わずして負けるのってみっともないことよね?」

「そう言えば…」

「そうだなよな、うん…」

 

・・・・・・

「返しなさいよ和美ちゃん! それあたしの肉よ!」

「あーらごめーん、あたしの肉とよく似てたからw」

「フーッ!!」

「シャーッ!!」

「へっへっへー、この隙に他の肉全部もーらいっとw」

「あ、雪歩ちゃんちゃんずるい! 返しなさいよ!」

「そうよ! 返しなさいよ!」

「や~だよ~www」

 

=END=

 

 

 


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