No.877026

コード・きりん!(星空凛生誕祭2016)

あらすじ:
にこりんぱなによる、にこりんぱなです!

登場人物:
星空凛

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2016-10-31 23:47:38 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:336   閲覧ユーザー数:336

 

「まずは一通。ラブライバーネーム、『スピリチュアルハラショー』さんからいただきました。あとがとにこっ♪」

「ありがとにゃ!」

「ありがとうございますっ」

「『にこりんぱなのお三人さん、にっこにっこにー』」

「「「にっこにっこにー♪」」」

「はぁ〜い♪ 凛ちゃんも、花陽ちゃんも、よくできましたにこ〜。はなまるをあげちゃうにこ♪ じゃあ、続きを読むにこね。……『今度は一年生の仲良し三人がお昼の放送をするとのことで、お便りさせていただきます』」

「ぷっ」

「だ、ダメだよ凛ちゃん。しぃ、しぃ〜だよぅ」

「……『一年生の三人は本当に仲が良いですよね。ちょっぴり大人しくて可愛い花陽さん。元気いっぱいで可愛い凛さん。ちっちゃいのにお姉さんみたいに頑張る矢澤さん。一年生らしく可愛い三人をいつも応援しています。放送頑張ってください。ではでは〜』」

「お、おたよりありがとうございますっ! 花陽、がんばりますっ!」

「かよちんかたいにゃあ。凛も緊張してるけど、かよちんと一緒だから平気だよ?」

「う、うん……。わたしも凛ちゃんと一緒なら、なんとかなる……といいなぁ」

「も、もう凛ちゃん花陽ちゃんったらぁ。これみんな聴いてるにこよ? ちょっとはファンのみんなにー」

「あ、かよちんほっぺまでかたいよ〜。凛がほぐしてあげるにゃ♪」

「わ、わぁっ。や、やめてよ凛ちゃん……! だ、誰か助けて〜!」

「……ちょっと、あんたたち」

「あはは。かよちん可愛いにゃあ〜。凛が助けてあげるよ。ほらほらぷにぷに〜」

「り、凛ちゃん恥ずかしいよぉ。み、みんなに聴かれちゃうよぉ」

「くぉら凛! 花陽! あんたらいい加減にしなさいよ! このにこにーがとびっきりのスウィートボイスであっまあまっにお送りしてるってのに、横でいちゃついてんじゃないわよ!」

「にゃっ!?」

「ぴゃっ!?」

「だいたいさっきのお便りもなんだってのよ!? にこは一年じゃないっての!! しかもちっちゃいとか、凛と花陽には可愛いってあんのに、このにこにーにはなしってのはどういう了見よ! にこにーって呼びなさいよ! っつーか『スピリチュアルハラショー』ってどう考えても希じゃないの!! 覚えときなさいよ!」

「お、落ち着いてにこちゃん。だいじょぶですっ。にこちゃんは頼りになるせんぱいですよっ」

「ん〜。凛はにこちゃんのさっきみたいな話し方あんまり好きじゃないにゃ」

 

「なんでよっ! じゃ、なくってぇ。ど、どうして凛ちゃん? にこにーはいつだってこんな感じにこ♪ ねぇ、花陽ちゃん?」

「わ、わたしですかっ!? そ、そうですね。え、えっと、そろそろ新米が美味しいと感じる季節になってきましたね……」

「下手っぴかっ!? っていうか新米はこの辺じゃ9月から10月、ちょっと前の話じゃないのよっ!」

「す、すごいですにこちゃん! よく知っていましたね! 花陽は感動しました。お米好きのお仲間がこんなに近くにいたなんてっ」

「ちっがうわよ! そりゃご飯は好きだけど、それはあんたが毎日のように話してたからでしょ!」

「へぇ~。凛は知らなかったにゃ」

「あんたも一緒に聞いてたでしょ!? 幼なじみの話くらいちゃんと覚えてなさいよ!」

「んー。凛はかよちんが覚えててくれれば大丈夫!」

「凛ちゃん……えへへ」

「えへへ……じゃないわよ! 花陽が甘やかすから凛がこんなになっちゃってるんでしょ!?」

「そ、そんなことありませんっ。わたしも凛ちゃんに甘えちゃってるところがあるので、おたがいさまで……そう。おたがいさまなんですっ!」

「……はいはい。もういいわ。ほら凛、つぎのお便り読みなさい」

「にゃ? いいのにこちゃん? いつものにこちゃんのほうで」

「いいわよもう。どうせ校内しか流れてないんでしょ? μ'sはもう有名になってるから、せめて学校ん中くらい気を抜いたってー」

「いいならいいけど。でも、こないだの希ちゃんと絵里ちゃんのやつ、誰かが録音してて外でも聞けたとかってー」

「それではつぎのお便り、凛ちゃんお願いするにこ♪」

「にゃあ……。そしたらつぎは、えっと……『かきくけこ』さんからいただきました」

「どうもありがとにこっ♪」

「うれしいですっ、ぃたっ! うぅ、マイクにおでこをぶつけました……」

「かよちんだいじょぶ? うーんと『花陽、がんばりなさい。あなたがしっかりしないと、たぶん滅茶苦茶になるわ』だって。かよちん期待されてる。すごいにゃ~」

「? それ、ちょっと見せなさい! ……おもいっきり真姫の字じゃないの! なんで先輩のにこにーを差し置いて花陽にがんばれなのよ! あたしじゃ不安だってわけ!? くぉら真姫! ちょっとピアノが出来て作曲もできて歌やダンスも最近どんどんうまく……くっ」

「にこちゃんが折れたにゃ!」

「真姫ちゃんですか……ありがとうございますっ、真姫ちゃん。花陽、がんばりますね。ぃたっ! うぅ……またおでこをぶつけてしまいました……」

「もう、かよちんってば放送なんだからおじぎしなくてもいいんだよ? ほら、真っ赤になっちゃってる。いたいのいたいの飛んでけ~」

「にこにー復活! まだよ、まだ負けてないわ! そうよ、真姫! あんたはえっと、あれよ。性格がひねくれてる! 本当はこのにこにーに期待をしているのに、それを素直に伝えられないからって花陽を応援すると見せかけて、実はこのにこにーを奮起させようとしているのねっ! それくらいお見通しよ!」

「「……」」

「あんたたちなにか言いなさいよ!?」

「にゃあ……。にこちゃん、いまのたぶんそんなに間違ってはいないと思うんだけど、放送で言っちゃうとちょっと恥ずかしいよ。たぶん真姫ちゃんも、いまごろ真っ赤になってると思うにゃ」

「だ、だいじょぶですにこちゃん! えっと、性格がひねくれてるんじゃなくて、ちょっと曲がった方向が二人ともおんなじほうを向いているので、いつも仲良しに見えますっ!」

「「……」」

「は、花陽はなにか、悪いことを言いましたか?」

「凛はどういうかよちんも大好きだよ」

「とりあえず一曲行くわよっ! にこりんぱなで『Listen to my heart』!」

 

「それではここで花陽からためになる情報ですっ。みなさんもダイエットに興味があると思いますが、お腹いっぱいご飯を食べたいですよね? そんなときは冷やご飯がオススメです。くわしくはここでは言いませんが、カロリーも減るんですよ? なのでお昼はぜひおにぎりか、おうちから白米のお弁当を! ほかほかは、おうちまで我慢ですっ!」

 

「つぎいくわよつぎっ! ほら、花陽。読みなさい!」

「まかされましたっ! 『ほむまんおいしいよ!』さんからいただきました」

「穂乃果じゃないの!?」

「穂乃果ちゃんだにゃあ!?」

「ま、まだわかりませんよ? うぅんと『にこりんぱなのみんな、がんばってる? 穂乃果だよっ!』」

「やっぱり穂乃果じゃないのよ!?」

「穂乃果ちゃんだから仕方ないにゃ……。とりあえず聞いてみよ?」

「『希ちゃんと絵里ちゃんのときに食べたケーキ、美味しかったよ! 穂乃果は和菓子屋の娘だからっていうのもあるんだけど、パンとか洋菓子って憧れっていうか、ないものねだりで好きなんだよね。ところで三人はそれぞれ、好きな食べ物ってある? 穂乃果たちはもちろん知ってるけど、聴いてるみんなは知らないかもだから、話してみたらどうかなって。それじゃね、ばいば~い』」

「「……」」

「あ、あれ? にこちゃん、凛ちゃん。黙っちゃいました? やっぱり穂乃果ちゃんからでしたけど、内容はちゃんとしてましたよ?」

「だからよっ! やっとまともなのが来たと思ったら、それが穂乃果だったからちょっと悔しくなっただけよ! あの子ところで、とかうまく使えるのね……」

「ほ、穂乃果ちゃんもいちおうリーダーなのでだった、とかは可愛そうだよ……」

「いちおう、とか言われるあたりが悔しいって言ってんのよ!」

「ぴゃっ!? ち、ちがいますよ穂乃果ちゃん! わ、悪気はありませんからっ」

「あはは、かよちん。それだと余計に残念になるにゃ。えっと、凛はラーメン好きだよ! わかめが入ってると、もっとテンションあがるにゃ!」

「そうだね、凛ちゃんはラーメン大好きだよね」

「そうね。で、花陽は言わずと知れたご飯好きでしょ? ラーメンとご飯って、二人でご飯食べに行くと合わないじゃない。ケンカにならないの?」

「? にこちゃん、なにを言ってるんですか? ラーメン屋さんにもライスがあるじゃないですか。濃いスープにほかほかの白いご飯……あ、お茶の水の駅の近くには、ランチタイムにご飯おかわり自由のラーメン屋さんもあるんですよ! ご飯おかわり自由って見ると、花陽大興奮ですっ!」

「かよちんはご飯の話になるととってもよくお喋りするんだよ」

「……ラーメンライスねぇ。想像するだけで胃がもたれそうなんだけど」

「あ。まずいにゃ」

「にこちゃん!! いまのは聞き捨てなりませんっ! ラーメンライスとは、バランスですっ! ただただラーメンを大盛りにするのでは伸びてしまうおそれがあるのを防ぎ、またトッピングのチャーシューやのり、卵などをスープと一緒に味わうのにはやはり白いご飯であるべきと考えたご飯好きの方がはじめた、完成された食べ方なんですよ。きっとそうです!」

「べ、べつに否定はしてないわよ。っていうか、きっととかほとんどあんたの個人的な意見じゃないのよ……」

「凛はご飯を食べてるときのかよちん大好きだにゃ」

「まあ止めはしないけど、スクールアイドルとして体重管理はきちんとしなさいよね」

「……」

「そこで黙るから不安になるのよ!」

「まあ、凛たちは育ち盛りだし、練習もいっぱいしてるから平気にゃ。かよちんもぱっと見はぜんぜん変わらないから。ただ……」

「ただ、なによ?」

「かよちんはとっても育ち盛りだから、体重は増えちゃうんだよ。おっぱー」

「ぴゃぁあああ! な、なんでもありませんよ! いっぱい走りますからだいじょぶですっ!」

「あーそーですかっ! 凛とにこにーには関係ない話よねそれはっ!」

「? 凛はまだ育ち盛りだからわかんないよ?」

「あたしだってそうよ!」

「つ、つぎのお便りにいきましょう! にこちゃんお願いしますっ!」

「ふんっ。っていうか、にこにーの好きな食べ物の話してないんだけど……あ、でもこれちょうどいいわね。『ちゅんちゅん』さんから頂きました」

「ことりちゃんだにゃ」

「ことりちゃんですね……」

「『わたしはお菓子づくりが好きで、大好きなお友達のためにいろいろお菓子をつくります。にこりんぱなの三人は、得意料理とかってありますか? 教えてくれたら嬉しいです♪』。……ちなみに、にこにーの好きなものはお菓子よ。辛いものがちょっと苦手だけどね」

「ことりちゃんのつくってきてくれるお菓子、すっごく美味しいんですよね」

「美味しいって食べてる凛たちを見てることりちゃんの笑顔、とってもかわいいにゃ」

「あの子らしいわよね。普段じゃ高くて買えないようなお菓子も、そっくりに……ううん、ことりの気持ちがこもってる分、お店のよりもずっと美味しいわよ。あの子、衣装もほとんど自分でやってるのに、無理してなきゃいいけど」

「行き詰まったときにお菓子をつくると、アイデアが浮かんでくるんだよ、って言ってましたよ」

「それもあの子らしいわね。……って、また話がそれかけてるわよ。得意料理、ね。まあぶっちゃけると、にこにーは材料さえあればなんでもつくれるわよ。大人数のでもまかせなさい。あ、手の込んだのとかは苦手かもだけど」

「「……」」

「いやだから黙るの止めなさいっての!」

「花陽はお母さんのお手伝いとか程度です……。おにぎりは得意ですけど」

「いいんじゃないの? おにぎりだって立派な料理よ。美味しくつくるのは難しいんだから。花陽が自分で満足できるおにぎりなら、相当美味しいってことじゃない」

「美味しさというか、量というか……」

「ん。わかったからもういいわ。はい、ほら凛はどうなの?」

「凛もお母さんのお手伝いくらいだけど、手伝うとお母さんとケンカになったりするからにゃあ。袋ラーメンなら美味しくつくれる自信があるよ。にんにくいれたりとか」

「それも立派な料理よ。なんにもやらないよりは、好きなものを美味しくするためになにか工夫をするってのが大事なの。そこからはじまる、って言ってもいいくらい。なによ、わりと優秀じゃない。……はっ、そうよ真姫! 料理ならあんたに勝てるわ! お手伝いさんが料理してくれちゃうあんたには、絶対負けないわ!」

「にこちゃん……。それを言わなければ、かっこよかったんだけどにゃ」

「……はいつぎつぎ! 『園田海未』さんからって、もはや隠す気なし!?」

「じゃあ続きは凛が読むね。……『こんにちは。本日は相談したいことがあり、こうして筆を取らせて頂きました。私には仲の良い幼なじみが二人いて、二人とも明るくて可愛らしく、私にはもったいないような素晴らしい友人です』……にこちゃん。これ本当に読んじゃってだいじょぶかにゃ?」

「……そ、そこまで読んで読まないわけにはいかないでしょ。ほら、進めなさい」

「う、うん。『二人の存在に私はとても感謝しているのですが、仕方がないとはいえとくにその内の一人にきつくあたってしまいます。口にする言葉は大層なのに自己管理がなおざりであったり、寝坊したり、忘れ物をしたり。他人を含めたときの自分は厳しく見ることができるくせに、個人としての自分には甘いあたりが、私はどうしても見過ごすことができません。大好きであることは本当なのに、それを素直に口にすることができないでいます。どうすればいいでしょうか。真剣に悩んでいます』」

「「……」」

「り、凛はちゃんと読んだだけだよ!?」

「花陽。ちょっと簡潔にまとめて言ってみて」

「ぴゃっ!? え、えっとつまり……海未ちゃんが穂乃果ちゃんを大好きで、だけど穂乃果ちゃんをすぐ怒っちゃうのがうしろめたい、ということですか」

「う~ん。凛は素直に言っちゃえばいいと思うよ。凛はかよちんに大好きってすぐ言うもん。ねえ、かよちん?」

「う、うん。花陽も凛ちゃんのこと大好きだよ。えへへ」

「だから、あんたたちはあんまり参考にならないの。……私も、気持ちはわからなくもないもの」

「あ、真姫ちゃんに? それとも希ちゃん? 絵里ちゃんってこともあるかにゃ?」

「う、うるっさいわね! とにかく、海未は周りにも厳しいけど、自分にはもっと厳しすぎよ。すぐに自分に正直になれなんて言わないから、ほら、どうせいま目の前にいるんでしょ? で、穂乃果はにこにこしながらあんたのこと見てるだろうから、真っ赤な顔してそのまま言えばいいの。はい、りぴーとあふたーにこにー。『いつもありがとうございます。大好きです』。ってとこかしら?」

「「おおっ……」」

「ふん。よしなさいよ、これくらいにこにーに任せー」

「「「ひぃっ!?」」」

「な、なんでしょう!? 放送室の扉がドンドンってすごく叩かれてます!」

「こ、こわいにゃあ……!」

「やばっ。これ、海未が来たってことじゃない! と、とりあえず一曲流しておきなさい! どうにかして帰らせるのよ!」

「それでは聴いて下さいにゃ! 園田海未ちゃんで『勇気のReason』!」

 

「ちょっとにこちゃんとかよちんはお外にいるので、凛が一人でお話します。どうでもいいようなお話かもだけど、ガマンしてね。名付けて『どうでもいい道』……なんちゃって。なにお話しようかな? さっきから食べ物の話ばっかりだし、あんまりμ'sの話してないからそのほうがいいのかな……。うん。そうだ。海未ちゃんじゃないけど、凛もみんなに大好きを伝えよう、かな……?」

「……凛は、ううん、私は、こないだのファッションショーでやったライブで、ちょっと変わることができたのかなって思うんです。音小や音中のときは、男の子みたいって言われることが多くて、いつも一緒のかよちんは女の子らしくて可愛くて……だからって言うのはいいわけかもだけど、かよちんを守れるなら、男の子みたいでもいいのかなって、可愛いよりも格好いいがいいのかなって思ってました」

「でも……でもね。かよちんと一緒にスクールアイドルをはじめて、自分の気持ちに気づき始めたんです。穂乃果ちゃんの太陽みたいな笑顔。ことりちゃんのお菓子みたいなあま~い笑顔。海未ちゃんの静かで穏やかな、だけど熱い笑顔。真姫ちゃんのほうっておけないつんてした笑顔。にこちゃんのにこにースマイル! 希ちゃんのあったかくてやわらかい、お母さんみたいな笑顔に、絵里ちゃんが隠してた本当の笑顔。そしてずっと一緒だったかよちんの、見たこともなかったとびっきりの笑顔……」

「みんなみんな、本当に可愛いんです。そんな中で、私は隣にいてもいいのかなって、一緒にいても私だけ可愛く笑えてないんじゃないかなって、すっごく不安でした。……だから穂乃果ちゃんたち二年生がいなくて、私がドレスを着てセンターになるって話が来て、そんなのできない。相応しくないって、断りました」

「……本当は、私はずっと変わりたかったのに。可愛くなりたいって気持ちはずっと持ってた。それを出すのがこわかった。みんなが可愛すぎるから、自分に自信なんてなくて、そんなの無理だって決めつけて」

「そんなとき、かよちんが、真姫ちゃんが、みんなが背中を押してくれて……。変わるのはこわかったけど、もっとこわいのは、みんなと一緒に歌えなくなること。踊れなくなること。だから変われました。へーんしん、って感じで」

「こうしてたくさんのみんなにお話してるのは、ありがとうを伝えたかったから。私が変身できたのは、ちょっとでも自分に自信を持って可愛くなれたかなって思えたのは、応援してくれる人たちがいたから。だからみんな、どうもありがとう。……ちょうどよかったのかな、ちょっぴりでも自信がもてたときに、こんな風にお話できるなんて」

「……は、はい! もうおしまい! どうでもいい話だったよね? もう、二人とも遅いにゃあ。なにしてー」

「「ハッピーバスデー凛っ!!」」

「ちゃん!」

「にゃあっ!?」

「凛ちゃん……うう、凛ちゃん……りんちゃぁあん!」

「こら花陽! 凛を驚かせて泣かせようとしたのに、あんたが泣いて……どうすんのよぅ……」

「にこちゃんこそ泣いちゃってます……。凛ちゃんすごいね。えらいね。よかったね。花陽はうれしいよ。大好きだよ、凛ちゃん!」

「かよちん……」

「なによもう凛のくせに……ありがとうはこっちの台詞よ! あんたがいなきゃ花陽も真姫も、あたしだってμ'sになれなかったのよ。あんたのおかげよぉ」

「にこちゃん……。にゃはは、こんなの……うれしいよ。うれしいに決まってるよ……うぇぇん。うれしい、よぉ」

「ちょ、ちょっと三人とも泣いてしまってどうするのですか! 気持ちはわかりますが、これは放送されているのでしょう? ……まったく、仕方のない人たちですね。それでは一曲、聴いて頂けると私も嬉しいです。星空凛、小泉花陽、西木野真姫、矢澤にこ、東條希、絢瀬絵里で『Love wing bell』。園田海未でした」

 

「ここでコーナーにこ♪ ダメダメダメール!」

「「わあー」」

「……あの、私はもう帰っても良いのでは?」

「ダメだよぉ。海未ちゃんには、もうちょっとおつき合いしていただくにこ♪ ねぇ、花陽ちゃん、凛ちゃん?」

「海未ちゃんが一緒だと心強いですっ」

「海未ちゃんもありがとにゃ」

「でしたら少しだけ……」

「はぁい♪ このコーナーでは、届いたお便りにきちんとダメだしをするといった感じの内容で~す。いただいたのは『園田海未』さんからのー」

「ちょっと待って下さい!」

「「「?」」」

「いえ、三人とも同じような顔で私を見ないで下さい。それはあれですか? 先程読まれた……ものですか? わざわざ蒸し返すのですか?」

「だってぇ。きちんとアドバイス出来てなかったしぃ♪ でもほら、お名前が『園田海未』さんなだけで、べつに海未ちゃんだとは言ってないし、ね?」

「……そ、そうですね。私が書いたのものではありませんし」

「え? そうなのかにゃ? 時間なかったからμ'sのみんなからしかお便り用意できなかったってー」

「り、凛ちゃん! な、なんでもありませんっ」

「はぁい。恥ずかしいから内容は読み直さないけど、凛ちゃん、花陽ちゃん。さっきのお便り、どう思う?」

「凛は大好きって気持ちは伝えたほうがいいと思うよ。さっきみんなにお話したの、すっごくすっきりしたもん」

「花陽もそう思います。言葉にしなくても伝わる気持ちもありますけど、言葉にしたほうがきちんと正確に伝わると思います」

「うん♪ にこにーもそう思いま~す。でもぉ、ダメなことはダメだから、きちんとダメだししておかないとね。はい、せーのっ」

「「「ダメダメダメ~!」」」

「っ!? な、なんですかこれは!?」

「ダメにゃ。海未ちゃんは厳しすぎにゃ。夏休みの合宿の練習メニューとか、ちょっとありえないにゃ」

「花陽は海未ちゃんを尊敬してます。でももう少しだけ優しくしてくれると、甘えさせてくれると、うれしいかなぁって思います……」

「海未、あんた穂乃果とあたしにだけやけに厳しくない? いくらこのにこにーが可愛くて嫉妬してるからって、ひいきはダメよひいきは。あとあたしのパートもうちょっと増やしてくれてもいいのよ」

「……」

「……ほ、ほらやっぱり怒っちゃったにゃ」

「は、花陽は悪気があったわけでは」

「でもみんなの前で言いたいこと言えば、海未も少しは優しくなるかもって穂乃果がー」

「「「あ」」」

「……ほう。やはり穂乃果の仕業でしたか」

「にこちゃん言っちゃダメにゃ! ほむまんあげるから黙っててって言われたのに!」

「花陽はとくべつにおはぎを頂ける約束でしたっ!」

「ええい、穂乃果! 聴いてたら逃げなさい! どこでもいいから遠くへ逃げなさい!」

「……凛」

「はいにゃっ!?」

「あらためまして、お誕生日おめでとうございます。それに免じて、ここは大人しく去るとしましょう。そうですね。ここでまた一曲、ご紹介させて頂きましょう。南ことり、小泉花陽で『好きですが好きですか?』。……それではごきげんよう。放課後の練習が楽しみですね」

「「「……ごきげんよう」」」

 

「エンディング、ですっ!」

「いろいろあったけど、もうおしまいね。ある意味でもうおしまいってのは合ってる気がするけど……」

「それはいま考えちゃいけないにゃ……」

「と、とにかく、にこりんぱなの放送はおしまいです。少しでもμ'sのことを好きになってくれたらうれしいです……けど」

「全然μ'sのこと紹介してない気がするし、食べ物の話ばっかりだったにゃ……」

「まあいいんじゃないの? やりたい放題やらせてもらったし、短く感じたのはたしかだけど、すっごい疲れたわよ」

「さ、最後のお便り、読みますねっ」

「えっと、つまり絵里からよね」

「絵里ちゃんありがと〜」

「『ユーク』さんからです。『にこりんばなの皆さん、こんにちは』」

「にゃ? 絵里ちゃんだよね? どういう意味?」

「えっと、ロシア語みたいですね。……南、という意味だそうです」

「ことりと紛らわしくさせようとしたとか? まあいいわ。続けて」

「『こうしてお手紙を書くとなると、なんだか照れくさいわね。他のみんながきっと面白いことを書くと信じて、私はすこしちがったことを書こうと思うの。まずは花陽ー』は、はいっ!」

「じゃあ凛が読んであげるね。……えっと、ここからだね。『花陽。いつもみんなばたばたしているから、あなたとはもっともっと、ゆっくりとお話がしたいわ。どうしても妹みたいに思えてしまうけれど、あなたの芯の強さは、頼らせて貰いたくなるものだから。そのまっすぐな瞳で見ているものを、美味しいご飯でも頂きながら、教えて欲しいわ』」

「絵里ちゃん……」

「つぎはにこちゃんみたい。かよちんパスにゃ!」

「は、はいっ! 『にこ。あなたはなんでも一人で器用にこなすけれど、抱え込むのはダメよ? もうあの頃とはちがうの。私はあなたのことをきちんと見ているし、あなたが私達のことを見てくれているのも知ってる。だから頼ってくれていいの。私がそれほど器用でないことも、知っているでしょう?』」

「〜っ、もうなんなのよこれ!」

「にこちゃん。お願いします」

「わかったわよっ。『凛。お誕生おめでとう。あのドレス、本当に似合っていたわ。もしもまたお洋服を買いに行きたければいつでも付き合うから言ってね。凛はいつでも元気だから、たまには落ち着いてカフェでお茶したり、眠たくなるまでお喋りしたりしたいわね』」

「……にゃはは。ちょっと苦手だけど、がんばる」

「『どれだけ書いても、どれだけ想いを伝えても、たぶん全部は伝わらない。だから続きはまたどこかでお話させて欲しいの。こうしてみんなに聴いて貰うようにしたのは、少し遅れちゃったハロウィンのいたずら、ということでお願いね』……だってさ」

「……にゃあ。ちょっぴり絵里ちゃんっぽくないような気もするけど」

「そう思ってくれるのなら、嬉しいですっ」

「まったく、まあるくなったものよね。とにかくまあ……」

「そうだにゃ」

「はいっ。……せーのっ」

「「「ありがとうっ!」」」

「あ、まだ続きがあるみたいですっ。『いたずらついでに、あなた達のこの放送もまたどこかでできるようにお願いしておいたわ。だからあまり自由奔放にやりすぎないこと……なんて、あなた達三人には言っても無駄よね。どこまでもらしく、素直にやってしまいなさい。それじゃ、また放課後に』」

「にゃ!?」

「このにこにーが、ついにレギュラー番組獲得ってこと!?」

「と、ととにかくもう時間がないみたいです!」

「なんでよ!? 結局最後までバタバタじゃないの! とにかく最後に聴きなさい! にこりんぱなでー」

 

「「「after shool NAVIGATORS」」」」

 

「ありがとうございましたっ」

「またにゃ☆」

「つぎも聴きなさいよっ!」

 

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