グレイファランクス隊の2号機

月面陣営の開発した強力なＴＣＳを再現する過程で試作されたＦＡ。
本機はその中でも攻撃用武装としてのＴＣＳ兵器を追及して開発されており、両腕に試作した大型ＴＣＳ兵器であるベリルクローを搭載する超攻撃型ＦＡとして完成した。

続きを表示

試作型ベリルクローは技術力の関係から高出力化のために大型化を回避できなかったが、
高いペイロードを有する輝鎚をベースにすることにより重量問題を解決している。
また両腕を丸ごと置き換えることにより結果的に武装も含めた機体重量の軽量化を実現、
脚部に増設されたブースターも相まって高い突撃能力を獲得した。

武装は両腕のべリルクロー及び左腕部に内蔵されたべリルショットキャノンのみ。
これは本機がＴＣＳ兵器の試験機であるという理由が強く、肩部に取り付けられた複合防盾は実戦投入に際して急遽増設されたものである。


本機を開発したEIO「欧州技術革新団」は防衛機構に非常に協力的であり、
今回のグレイファランクス隊への機体提供とテストパイロットの派遣は極めて速やかに行われた。
その一方でその技術力の根本や資金源は一切不明であり、その全貌、目的は謎に包まれている。

パイロットはシーマ・イースカル
欧州方面防衛機構所属の軍人だったが、現在は退役し欧州技術革新団所属のテストパイロットとしてバロールの実戦テストに従事している。
飄々としたつかみどころのない人物だが戦闘スタイルは極めて苛烈であり、敵対したものすべてに容赦ない攻撃を加える。