アオシマの新作「海上自衛隊 救難飛行艇 J.M.S.D.F US-2」です。

海上自衛隊の現用救難飛行艇である本機は、1967年に初飛行を行った新明和工業のPS-1直系の飛行艇です。外観は半世紀近くほぼ変わらずに踏襲されていますが、操縦システムから機体構造まで最新の技術が盛り込まれた高性能機。設計にあたった新明和工業の前身は戦前の飛行艇開発で知られる川西航空機です。特に著名な二式大艇は、戦後にこれを接収し、試験した米軍から高い評価を獲得、米グラマン社の飛行艇HU-16開発に新明和が参画したことが後のPS-1開発につながります。
その後の半世紀に渡る技術改良の結晶であるUS-1は、民間転用・海外輸出にも積極的な取り組みが行われており、MR-JやHONDAジェットとともに日本航空産業復活の未来を担う機体として活躍してほしいですね。

続きを表示

アオシマの本キットは数年前から発売がアナウンスされていましたが、ようやくロールアウトです。本スケールの飛行艇では久しぶりの新作ではないでしょうか。このサイズになると1/144でも大きいですね。
機体表面の細かいモールドが見どころで、クリアパーツも後嵌めが考慮されており好感が持てます。製作上の最難関はプロペラのデカール貼りでしょうか。6x4のプロペラ翼に4枚づつ計96枚という鬼畜な構成になっています・・・
以前製作したアリイ(LS)の傑作キット二式大艇と並べてみました。PS-1の機体形状はマーリンP5Mが元になっているのであまり似ていませんが、四発はいつの時代の機体もかっこ良いですね。

1枚目の画像はキットの箱絵を元にレタッチしてみました。飛行艇キットはやはり離水が見せ場ですwハセガワからは1/72の新作二式大艇がアナウンスされましたが、水上機好きとしてはこのジャンルがさらに賑わうととても嬉しいです^^