No.854737

世界が終わりなんて間違っている 第5話

showtさん

第五話          
3月1日第一回対策会議『雪ノ下雪乃の議事録』より

◎やつらに関して分かっていること
 

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2016-06-23 00:08:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:716   閲覧ユーザー数:709

3月1日第一回対策会議『雪ノ下雪乃の議事録』より

 

◎やつらに関して分かっていること

 

 ・噛まれた後に一度息を引き取るとやつらになる。

 

 ・頭部を潰されると動かなくなる(心臓をつぶした場合は不明)

 

◎やつらをゾンビと仮定した場合の対処法

 

 ・噛まれると危険なので距離を取って対峙する。

 

◎試していないゾンビの習性

 

 ・視覚より光や音に反応する?

 

 ・水や火に弱い?

 

 ・夜、活性化する場合があるかも・・・

 

追記・・・主観的ですがやつらよりも比企谷君の方が目が腐っている?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 懸念していたゾンビの襲撃もなく無事朝を迎えた。

 

 寝たふりを続けていたがいつまでも続けているわけにもいかず、いかにも今起きた風に演じてみることにした。

 付き合いの長い小町には寝たふりに気づき疑惑の目を向けてくるが、何かに気づいた表情のあとは昨日から見慣れたにやけ顔を見せる。

 たぶん無駄にうるさい戸部の声で起こされたのだろう。

 この様子じゃ先ほどの一色の話を聞いた人は多そうだ……チクショー戸部めぇ。

 

 気を取り直し今の状況を知りたくて屋上の柵から外の様子を見た。

 しかし屋上から見た景色は昨日までいつも見てたものとは変わり果てた世界となっていた。

 校庭にはゾンビが徘徊し、街の方では煙も上がっている。

 この時間いつも聞こえる車などの生活音も聞こえない。

 否応にも昨日のことは現実だったと思い知らされる。

 

 

彩 加「やっぱり夢じゃなかったんだね……」

 

 

 いつの間にか隣に来ていた戸塚が囁くようにそう口にした。

 みんな家族の安否を確認するため災害時伝言サービスの方に連絡を入れているが、戸塚は部活終わって生徒玄関に来た時に事件が起こったため携帯を持ってきていないので連絡が取れてない。

 家族のことが気になるんだろう

 ちなみに今もジャージ姿である。

 昨晩は寒かったのか俺に引っ付いてくるから大変だった。

 戸塚の他にも数人来ていたが皆表情は暗い。

 

 

平 塚「とりあえず昨日の残りで食事にしないか?」

 

 

 空気を変えようと先生が食事の提案してきた。

 ナイス! アラサーこの空気の読み方さすが年の功と心の中で思っていると気づかれたのか先生ににらまれた。

 先生にしても雪ノ下にしてもなんで女性ってこうも勘が鋭いんでしょう……

 先生の死線から目をそらしつつ

 

 

八 幡「そ……そうですね。救助を待つにしても行動を起こすとしても」

 

彩 加「うん。いつまでもこうしていられないしね」

 

 

 

 

 

 お腹を満たすって程食料があるわけではないので何も食べないよりはマシという食事ではあったが。

 食事も済み昨日に引き続きこれからの話し合いをすることになった。

 

 

葉 山「じゃあこれからどうするか方針をまとめようか?」

 

八 幡「そうだな。とりあえずここのまま屋上で救助を待つのは難しいと思う」

 

結 衣「え……どうして?」

 

八 幡「よく考えてみろ由比ヶ浜。ゾンビは外からやってきた。ということは外も同じような状況ということだ。それにさっき屋上から街の方を見たけど自衛隊や警察が動いている様子はなかっただろ。救助を待つとしてもいつ来るかわからない」

 

結 衣「でも……こういう場合早めに救助来るんじゃないの?」

 

雪 乃「いえ……由比ヶ浜さんこういった災害が発生した場合、自衛隊は電気や水といったライフラインの確保を優先するわ」

 

八 幡「雪ノ下の言うとおりだ。いつ来るかわからない救助を待っていたら食料などいろんな問題が出てくる」

 

葉 山「待ってるだけじゃジリ損ってことだな」

 

平 塚「幸いこの学校は避難指定施設になっているから太陽光発電による自家発電・水は貯水タンクがある。非常食もあったはずだが……」

 

八 幡「ということは四階だけでも安全の確保ができたら、もし水や電気が止まってもある程度は持ちこたえることができるってことですね」

 

平 塚「あぁただ昨日見た通り四階にもやつらがいるがまだいる可能性がある。やつらを排除しないと安全の確保なんてできないんじゃないか?」

 

八 幡「まだ確証はないので後で実験してみる必要があるんですが、ゾンビの習性ってのを利用してみるのはどうでしょう」

 

 

 一晩たち考えがある程度まとまったのか次々に案が出ていく。

 そして作戦実行の時を迎える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ~     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィ

 

 バリケードを一時どけて屋上の扉を少し開け中を覗く。

 とりあずは近くにゾンビ達はいない。

 それぞれ武器を装備して待機している皆に合図を送り俺と葉山は階段と屋上の扉の間にある少し開けた場所に出た。

 ゾンビが来てないことを確認し、階段を上ってくる時には手摺で死角になる階段の踊り場までおりそこに身を潜めた。

 そのあと扉の所にいる先生に合図を出す。

 すると次は戸塚と戸部が俺と葉山の所まで降りてくる。

 

 二人が踊り場まで到着したのを確認し、俺と葉山と戸部の三人はは音を点てないように四階まで降りる。

 俺はこれからすることに緊張しているのだろう。

 自身が息を飲む音と心臓音が通常ではありえない体内に響いてる気がする。

 

 階段から四階の廊下に進み階段からは死角になっていた廊下の様子を見ると三体のゾンビがいた。

 昨日生徒会組を救出した時よりかなり少なくなっている。

 獲物を求めて違う場所に移ったのか? それとも教室内をさまよっているのか?

 

 俺たちは作戦を実行するため、葉山と戸部に四階の見張りを頼み特別棟と渡り廊下で繋がっている三階と四階の間の踊り場の状況を確認しに向かう。

 踊り場を確認すると昨日俺たちが通ってきた時と同じように渡り廊下に繋がるドアが開いていることを確認できた。

 それから葉山と戸部には戸塚の待つ四階と屋上の間にある踊り場まで戻ってもらい待機してもらっている。

 

 無事第一段階を成功させた俺たちは再び屋上の扉の所にいる先生に合図を送ると屋上の女性陣に指示を出しているのが見える。

 そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ~     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    【回想】

 

 

三 浦「ヒキオ。ゾンビの習性を利用って何するし」

 

八 幡「まず、それに関する実験をやってみようとおもう。小町大丈夫か?」

 

小 町「あいあいさー! 昨日のだね準備できてるよー」

 

八 幡「じゃあみんなこっちに来てくれ」

 

 

 そういうと昨日生徒会組を助けた時とは逆のほうの柵のほうにみんなを呼びつける。

 そこには先の取れてただの棒と化したモップに長い縄がついており、棒とは反対側の縄の先にはコンビニ袋が付けられていた。

 

 

めぐり「これは?」

 

八 幡「昨日使った縄梯子を解体してモップの先を取った棒に付けたんだ」

 

三 浦「なんか釣り竿みたくなってるんだけど……釣りでもやんの?」

 

八 幡「釣りといえば釣りだな」

 

 

 といいつつコンビニ袋に自分のスマホを入れ、縄をゆっくり柵の外に降ろしていく。

 大体二階と一階の境まで降ろすと小町に合図を送る。すると下の方から微かにだが音楽が聞こえてきた。

 しばらく下の様子を見ていると近くにゾンビ達が集って来るが見える。

 

 

八 幡「実験は成功だ。やはりゾンビは音に反応するみたいです」

 

海老名「昨日言っていた視覚より音や光に反応するってやつ?」

 

八 幡「あぁいかにも現にやつらは音に呼びこまれ、どう見ても獲物と思えないものに反応して集まってきている。小町」

 

小 町「あいあーい」

 

 

プツッ

 

 

 音に反応することをみんなに伝え、次の実験に移るため小町に着信をやめさせる。

 そして棒を持ちながらすこしづづ横に移動を始めた。

 するとそれに釣られるようにやつらも動き出した。

 

 

めぐり「うわぁー。付いていくよ」

 

八 幡「動くものに反応するっていうのも確認できましたね。ん、やはりそうか……」

 

雪 乃「どうしたの? 比企谷君?」

 

八 幡「昨日から考えていたのだが、俺生徒会室からの帰り縄が切れて宙づりになっていただろ? その時に入ってきたゾンビと目が合った気がしたのになぜか襲ってこなかったんだ」

 

雪 乃「……ただ単にその腐った目を見て仲間だと思ったんじゃないかしら?」

 

八 幡「うぉい! ……まぁ試してない以上その可能性もなくはないのだが、動くものに反応するのだったら襲われてないとおかしいだろ? あの時引っ張り上げられていたから少しづつ上に上がっていたんだから」

 

雪 乃「確かにそうね」

 

八 幡「動くものには反応するがそれは見える範囲の限界があるってことじゃないか? じゃあ今動いているゾンビとは別に音で反応して集まってきたやつらはどうしている?」

 

結 衣「あ、スマホに付いて行ってるやつらの進む方にいたゾンビは一緒について行ってるけど、それ以外は立ち止まっているか違う方向にいってる」

 

八 幡「つまりだ。あの時やつらから見える範囲外にいたことでゾンビ達には俺が見えてなかったんだよ」

 

結 衣「でも見えてなくても音に反応するんじゃないの? あの時早く上がってくるよう誰かがヒッキーに言ってた気がするんだけど」

 

八 幡「あぁそれに関してはこの学校一応進学校だろ? 中にはお前みたいなのもいるが」

 

結 衣「それどういう意味だし!」

 

 

由比ヶ浜は俺の言葉に少し怒った感じで返してきた。

 

 

八 幡「進学校ということで勉強に集中できるようにするため、ある程度防音できるよう窓ガラスが防音対策してあるだろ」

 

雪 乃「つまりゾンビには聞こえてなかったということ?」

 

八 幡「そういうことだ」

 

 

 実験を終了するため縄を手繰り寄せながらそう答えた。

 由比ヶ浜は先ほどの発言にまだ納得していないのか不機嫌そうであるが……

 

 

八 幡「音ややつらが見える範囲内なら動くものに反応することがわかった。それを利用して四階を取り戻したい」

 

 

    【回想終了】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ~     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千葉市に行くんだ~そこへ~(空耳?)

 

 渡り廊下の方から某アニメの音楽が聞こえてきた。

 

 渡り廊下は屋根はあるものの窓はなく吹き抜けの状態だ。

(屋外にある渡り廊下に屋根だけある物と考えてもらえればわかりやすいかな)

 実験で使った釣り竿もどきを縄の長さを調節し渡り廊下の屋根の上にくるようにしてある。

 

 四階で廊下のゾンビ達の様子を見ていた俺は4階にいたゾンビがこちらに来ていることを確認できた。

 廊下にいた三体のほかには見当たらないので教室にはいなかったらしい。

 それを確認しつつ次の準備に取り掛かる。

 ある程度近づいてきたことを確認すると階段から角度を調整しつつ生徒指導室の壁に向かって、もってきていたテニスボールを投げつけた。

 

バン!

 

 

 テニスボールは壁にぶつかるとうまい具合に反射して渡り廊下のほうにバウンドしていく。

 流石俺! ボッチテニスの使い手である俺にとってどの角度で投げればどこへ行くかはたやすくわかる。とどや顔してみたがむなしくなってきたのは秘密。

 投げた後は音を立てないように葉山たちの所へ戻ると、踊り場に戸塚や残っていたみんなが降ろしてきた荷物武器などが用意されていた。

 

 三体のやつらが渡り廊下の方に向かっていくところを確認すると俺は様子を見に降りてみる。

 四階から廊下と渡り廊下の方の様子を確認すると作戦が上手くいき渡り廊下にいる三体のゾンビを確認する。

 俺は葉山たちに合図を送り、葉山たちから屋上のメンバーに合図が行きわたる。

 その際音源であるスマホが取り付けられた釣り竿もどきは屋上の柵に固定しみんなが降りてくるまでのおとりに使っている。

 降りてくるよう合図を送るとまず葉山に四階に降りてきた。

 俺と葉山で四階の廊下と階段から渡り廊下を見張っていると、ほかのメンバーも道具を手に続々と降りてくる。

 降りてきた後は階段から見えにくい位置の見張りして貰うことにした。

 

 残り平塚先生と城廻先輩だけとなり、先に城廻先輩が降りてきたのだがあと少しで降り終わるというところで荷物を落としてしまった。

 とっさに俺は城廻先輩を階段側に押し倒して渡り廊下側から見えないようにした。

 階段の上の方にいた平塚先生も状況を把握したらしくその場で立ち止まっている。

 

 俺は渡り廊下の様子を見るため下に降りていた葉山を見ると音を立てないようにこちらに移動しながら手を使って×サインを出してきている。多分最悪なことにゾンビ達に気付かれたのだろう。こちらへ反応して向かっているとしたらここは危険だ。

 こんな時のために作戦考案時にみんなに伝えていた合図をしようと動こうとしたが右手から柔らかい感触が伝わってきた。

 左手は押し倒すときに城廻先輩の頭を守るように手で頭を支えているが、右手はなんと城廻先輩の胸へ……

 城廻先輩は顔を真っ赤に染めこちらを見ている。

 

 

めぐり「ん、んっ……」

 

 

 何を思ったか城廻先輩は目をつぶりその柔らかそうな唇を突き出してきた。

 これはいっていいんだよな! そうだよな!

 その行動に混乱していたのだろう。俺はその唇に吸い込まれるように顔を近づけていこうとすると

 

 

ゾクッ

 

 

 ふと寒気がした気がして顔を上げると鬼のような形相の先生が……

 先生の顔で正気を取り戻した俺は葉山に合図すべく名残惜しくもその右手をどかした。

 もし見つかった場合の対処のための合図をみんなに出すと葉山と戸部は上の踊り場を抜け職員室側の階段に向かっていく。先生は屋上との間にある踊り場に戻ってもらって行動を起こすタイミングを出してもらっている。

 先生の右手で指折りつつカウントダウンがはじまる。

 

 そしてその指をすべて折ってしまったのを見せると同時にみんなが行動を開始する。

 すぐさまこちら側の階段にいた戸塚と職員室側の階段にいる戸部が4階の防火扉のスイッチを押したのだ。

 

 それを確認すると俺はすぐに城廻先輩を抱きながら先輩をみんなの所につれていく。それと同時に先生も踊り場から四階へ降りてきた。

 城廻先輩をみんなの所まで避難させた後、ゆっくり降りてくる防火扉の前に戸塚がたっている。逆方向の階段には葉山と戸部がいるはずだ。

 防火扉がすべて降りてくるまではここを守らないといけない。

 やつらは音に釣られたのか最初確認していた三体から数え切れないほどに増えていた。

 そうこうしているとやつらが階段を上ってきて四階までにこようとしている。こちら側と葉山たち側に分かれているものの油断できる数ではない。みんな武器になりそうなものを手に構えてくれている。

 

 ゾンビは階段が苦手という仮説もあるので階段の最上部移動し上ってくるやつらの頭をねらい武器を振り下ろしてく。

 

 

戸 部「もう少しで防火扉が降りてしまう。最後一発当ててさがるべ」

 

葉 山「じゃあいくぞ! いっせーの!」

 

バン!

 

 

 逆方向から戸部の声が聞こえそれに合わせて葉山がやつらを押したのだろう。

 バン!という音のあと何かが転げるような音が聞こえた。

 

 

三 浦「隼人・戸部! はやくこっちに!」

 

 

 職員室側の方に向かったあーしさんの声が響いてくる。

 こっちの防火扉ももう少しで降りてくるのを見計らい階段を利用して先頭にいたゾンビを転がすと、一撃を喰らったゾンビは他のゾンビを巻き込みつつ落ちていった。

 それとほぼ同時に防火扉が閉まった音が聞こえた。

 

 

彩 加「ここから入れるから早く中に!!」

 

 

 防火扉の一角にある開閉式の扉を戸塚が開けているのが見える。

 俺は階段の方を警戒しつつ扉の中まで撤退した。

 ゾンビは知能がないのか本能的に動いているためか押すことはできてもドアを回して入ってくることはない。(基本防火扉のドアは中から外に開く)

 屋上に立て籠もったときにドアにやつらがやってきても体当たりするばかりでドアを回して出てくる事はなかったため知能は低いのだろう。

 少し時間がたってやつらがやってきても屋上の時と同じように体当たりしかしてこない。

 とりあえず扉の所だけ注意してみんな座り込んでいる。

 

 

 

葉 山「比企谷! そっちはどうなった!!」

 

八 幡「大丈夫だ。こっちのみんな無事だ。そっちは大丈夫だったか?」

 

葉 山「こっちもみんな大丈夫だ」

 

 

 逆側にいる葉山たちの声が聞こえてくる。

 周りを見るとみんな一息つけたような表情だった。

 一人以外は

 

 

めぐり「比企谷くん。ごめん……ごめんねぇ」

 

 

 いつも笑顔を浮かべている人がこんな落ち込んだ表情を俺に見せているのが心を痛める。

 多分城廻先輩は自分のせいでみんなを危険な目にあわせてしまったことに後悔しているのだ。

 

 

八 幡「先輩、結果的にみんな無事だったんですから」

 

めぐり「でも……」

 

 

 城廻先輩はまだ納得がいっていない表情でみあげてくる。

 だからそのことから紛らわせるために俺は

 

 

八 幡「確かに危なかったですがみんな生きてます。なので先輩が気にするようなことじゃないですよ。それに俺は役得もありましたし……」

 

 

 後半は城廻先輩の耳元で先輩にしか聞こえないよう小さな声でつぶやいた。

 あの時のことを思い出したのか、あのときみたいに真っ赤になった先輩は

 

 

めぐり「んもぉー。やっぱり君は不真面目で最低だね……」

 

 

 どこかで聞いた言葉と裏腹に先輩に笑顔が戻るのであった。

 

 

 

 

 


 
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