メールアドレス
パスワード
?パスワードを忘れた方
新規登録 | SSLでログイン
/ / 楽天会員IDでログイン
プロフィール
作品投稿・管理
お気に入り
交流・上達支援
メッセージ
設定・その他
No.851676
menocoさん
ほのちゃんは母親の愛情を知らずに育ちました。お母さんと言えたことはほとんどありません。彼女にとって、家は「ただいま」と帰ってくる場所ではなかったのです。そのような場所がなかったのです。 ほのちゃんは高校へは進学していません。パン屋のおばあちゃんのところに住むようになったからです。 おばあちゃんと過ごす時間は、ほのちゃんの心を温かく包んでくれました。今のほのちゃんがいるのも、おばあちゃんの優しさあってこそだったのです。 しかし、おばあちゃんもずっと傍にいるわけではありません。別れは必ずやって来ます。 ほのちゃんはおばあちゃんが亡くなった後、パン屋をひとりで切り盛りするようになりました。
続きを表示
おばあちゃんとの思い出残るお店、いつも来てくれるお客さんの笑顔、それだけで十分幸せ…一人は寂しくない、それが当たり前だったんだからと自分に言い聞かせていました。 ある、夕日がひときわ美しかったその晩のこと 知らない女性が夢に出てきました。彼女は優しく微笑んで、知るはずもないのに、ほのちゃんの本当の名前を呼びました。そしてビックリするほのちゃんをぎゅっと抱きしめ 「ありがとう」 そう言って消えていきました。 目が覚めて、ほのちゃんはいっぱいいっぱい泣きました。 おかあさんおかあさんおかあさん 辛くて苦しくて寂しくて、でも、夢に出てきたあの人のことを思い出すと、それら全て愛おしく思えてしまうのでした。 こころのなかにおひさまがやどったように やさしい、あったかい、なつかしい… あのひとはだれだったんだろう また、あいたいな… 「アノリミア」 ほのか と さなえ
2016-06-05 21:16:43 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:382 閲覧ユーザー数:379
コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。
この作品について報告する
追加するフォルダを選択
ユーザー登録してTINAMIをもっと楽しもう! ユーザー登録すると投稿された作品に支援やコメントをしたり、 クリエイターとして作品を投稿することができます!
ほのちゃんは母親の愛情を知らずに育ちました。お母さんと言えたことはほとんどありません。彼女にとって、家は「ただいま」と帰ってくる場所ではなかったのです。そのような場所がなかったのです。
ほのちゃんは高校へは進学していません。パン屋のおばあちゃんのところに住むようになったからです。
おばあちゃんと過ごす時間は、ほのちゃんの心を温かく包んでくれました。今のほのちゃんがいるのも、おばあちゃんの優しさあってこそだったのです。
しかし、おばあちゃんもずっと傍にいるわけではありません。別れは必ずやって来ます。
ほのちゃんはおばあちゃんが亡くなった後、パン屋をひとりで切り盛りするようになりました。
続きを表示