No.851676

ひがやどる

menocoさん

ほのちゃんは母親の愛情を知らずに育ちました。お母さんと言えたことはほとんどありません。彼女にとって、家は「ただいま」と帰ってくる場所ではなかったのです。そのような場所がなかったのです。
ほのちゃんは高校へは進学していません。パン屋のおばあちゃんのところに住むようになったからです。
おばあちゃんと過ごす時間は、ほのちゃんの心を温かく包んでくれました。今のほのちゃんがいるのも、おばあちゃんの優しさあってこそだったのです。
しかし、おばあちゃんもずっと傍にいるわけではありません。別れは必ずやって来ます。
ほのちゃんはおばあちゃんが亡くなった後、パン屋をひとりで切り盛りするようになりました。

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2016-06-05 21:16:43 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:382   閲覧ユーザー数:379


 
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