８年ほど前に製作した作品ですが投稿します
MODELLINI HIROSSIJP作の1/24レジンキット「ランボルギーニ イオタ"J"　No.5084」です。（近年の研究で"J"のシャーシナンバーは"4683"と判明しましたが、キットに敬意を表しタイトルは当時のままにしています）

　ランボルギーニ・イオタは日本のスーパーカー・ブームでも人気の１台であり、ミウラのカスタムカーとしては最も有名な１台ではないでしょうか。しかしそれらがオリジナル車のレプリカであった事実は（少なくとも日本の）子供には知る由もなく、近年の熱心なイオタ研究により判明したオリジナル"J"が、ミウラとは似て非なる車であった事実は衝撃でした。マニアの多い車体なので説明は省きますがｗ「レースを社是で禁じた」ランボルギーニのスタッフが、レース専用車をミウラを模して製作したというドラマそのものが、いまなおファンを惹きつけるのでしょうね。

続きを表示

　本作は2004年ごろにMODELLINI HIROSSIJPという個人ディーラーから発売されたもので、かなり有名なキットかと思います。その後206Dinoや365GT4/BB、カウンタックプロトなど垂涎物の車種をキット化、製作者のひろっしJP氏ご本人もモデラーとして活躍されました。しかし残念ながら2012年にお亡くなられたとのこと、ご冥福をお祈りするとともに、素晴らしい作品の再販や新作の機会が途絶えたことを残念に思います（カウンタックは欲しかった・・・）。

　キットの製作に当たって一番迷ったのはやはりリベット表現ですが、本作の前にジャガーXKSSを製作し凸リベット表現が必ずしも良いものでは無いことを痛感し、"J"においてはドリル開口としています。結果としてボディの優美なラインは上手く出せたかなと。ひろっし氏はカウルオープン（！）で製作されていましたが、当時も（今も）小生にそんな技術はなく、とにかく丁寧に作ることに注力した覚えがあります。ハセガワのミウラと並べるとわかりますが、似ている様でいて各所のディメンジョンが全然違うのが面白いですね。
　今でもお気に入りの作品の一つです。