No.846355

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズクリード~番外編 Secret Mission

okakaさん

第17話です。

2016-05-06 20:59:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:569   閲覧ユーザー数:293

番外編~Secret Mission~ TypeFuture 未来の力はどうやって手に入れるのか17

 

 

 

「では、見せよう。今何が起きているのか何が起こるのか、そして君がここに足止めされている理由を」

そう言ったクライシスが指を鳴らした瞬間、彼等の中央に空間投影ディスプレイが表示され、okaka達の現在の様子が写った。

 

 

「これは・・・」

 

 

驚く支配人にを尻目にオーナーが炒飯を取り分けながら映像を覗き込んだ。

 

 

「どうやら見つけてくれたようですね、奴等のアジトを」

 

 

そう言いながら満足そうに炒飯を頬張るオーナーを見ながらクライシスはカップに注がれた烏龍茶を煽る。

 

 

「今、何が起きているのか知りたいと言ったのは君だ、支配人。だからokakaのトライドロンの車載カメラの映像を引っ張ってきてもらっているのだよ。桜花にね」

 

 

支配人が桜花を見ると、桜花は軽く礼を返し、

 

 

「これくらいでしたら」

 

 

とこともなげに言い切った。

 

 

「で、解るんですか?俺がここになきゃ行けない理由が」

 

「どうでしょうねぇ~」

 

 

支配人の疑問に答えたのは駅長だ。彼は黄金のスプーンで旗が傾くほどのかなりの量の炒飯をそぎ落とし、一気に口に入れた。

 

 

「むっ」

 

「やりますねぇ」

 

 

駅長の賭けとも取れる攻撃にクライシスとオーナーが一瞬たじろいだ。そんな二人をドヤ顔で見返しながら、駅長は言葉を続けた。

 

 

「今ここに見えるのはほんの一部分でしかありません、そこから何を感じ取り、何を見つけるのかは君次第です。さぁ、貴方の番ですよ?アカツキ君」

 

(俺次第?・・・一体どういうことなんだ?)

 

 

ニッコリと微笑む駅長の顔を見ながら支配人はスプーンを取った―――――――

 

 

 

 

 

 

――――――――――彼等の覗く先、久留間自然公園では――――――――――

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

ヒートの拳が近くにいたコブラロイミュードを殴り飛ばし、屑ヤミーにぶつけた。その隙をついたスパイダーロイミュードが糸でヒートの腕を絡め取る。

 

 

「させるか!」

 

だが、その糸をウォーロックソードが断ち切り、開放する。

 

«ゲイザー、ナウ»

 

「くらえっ!」

 

 

ウォーロックの放った氷の矢が周囲の敵を蹴散らした。

 

 

「フハハハハハハハハハハハハハハ!貴様等はそこで遊んでいるが良い!私は計画の最終段階に入らせてもらう!」

 

 

カンナギの言葉とともに彼の背後の地面がせり上がり、大きなゲートが出現した。カンナギは振り返るとそこに入っていく。おそらくそこがアジトの出入り口の一つなのだろう。

 

 

「くそっ!待て!」

 

「「逃がすかコラァ!」」

 

「お前ら親子揃って柄悪ぃな!」

 

「私達も急ぎましょう!」

 

「そらそら退いた退いたぁ!」

 

 

それに気付いたドライブとプロトディケイド、マッハ、ファイズ、ドライブSP、プロトバースが一斉に周囲の敵をなぎ倒しながらそれを追いかける。

 

 

「させるものかぁ!」

 

 

そこに人影が飛び込んできた。それはなんと拘束されていたはずの柏谷だった。

 

 

「あれ!?いつの間に!?」

 

 

突然現れた柏谷にプロトバースが驚き、柏谷が拘束されていた所を見るとそこにはまるで小型のサメのようなガジェットが鎖を噛み砕き、引きちぎっていた。

 

 

「あの方の理想を・・・止めさせはせん!私は・・・俺はあらゆる世界を支配する王の下僕だぁぁっ!」

 

 

どうやら柏谷はカンナギに心酔してるらしい。その柏谷の叫びに反応するようにサメ型のガジェットが飛んでいき、柏谷の手に収まった。

 

 

「させません!」

 

 

それに気付いたナックルがガントレットを飛ばし、柏谷をふっ飛ばした。柏谷の腕が折れ、全身を強く打ちつけながら地面を転がる。

 

 

「ここは私達が抑えます!」

 

«ジンバーマロンスカッシュ!»

 

「今のうちに追ってください!」

 

«ゲイザー、ナウ»

 

「あ、面倒なんで私も残りますね」

 

«レモンエナジースカッシュ!»

 

 

ナックルとウォーロック、そしてデュークがそれぞれの一撃で入口付近の敵を排除、突入隙を作った。

 

 

「よし!行くぞ!」

 

「橘花!よくやった!お仕置きは保留にしてやる!」

 

 

ドライブとプロトディケイドを先頭にライダー達が施設へと降りていく。

 

 

「詩島殿、私達も行こう」

 

「え?ちょっちょっと!?」

 

唐突に晶葉が走り出し、霧子が慌てて追いかけた。コピーロイミュードや屑ヤミーの攻撃を掻い潜り、二人も中へと入っていく。

 

 

「行ってらっしゃいませ、お嬢様!」

 

 

ナックルが見事な一礼と共に二人を送り出し、直後に近くの屑ヤミーを殴り飛ばした。流石は侍女、こんな所までキッチリ礼をしている。

 

 

「グッ・・・ガハッ・・・させん、させんぞ・・・」

 

 

ナックルが近場の屑ヤミーをタコ殴りにしていると弱々しい声が聞こえた。ナックルが視線を向けると、柏谷が折れた腕をだらりと下げたまま、立ち上がっていたのだ。

 

 

「貴様等など・・・食い尽くしてやる!」

 

 

柏谷が握っていたガジェットが変形すると、そこには並ぶ鮫の歯の用なアルファベットのMが書かれた青いガイアメモリがあった。その機構に気付いたヒートが驚きの声を上げた。

 

 

「あれはまさか、ライブメモリ!?」

 

 

ライブメモリ、ガイアメモリに特殊な外装を施したガジェットとして運用可能なメモリだ。その技術はかつてミュージアムが研究していたガイアメモリをパワーアップさせるツールを開発するための物。その技術を財団Xは手に入れていたのだ。

 

«MEGALODON»

 

ガイアウィスパーと共に柏谷がメモリを直接自身に突き刺す。本来コネクタ手術によりシステムが紐付けされ、専用のコネクタが体に浮き出るのだが、そんなことはお構いなし、と言った用に【直接自分に突き刺した】のである。

 

 

「なんて危険なことを・・・」

 

 

コネクタやドライバー無しでのガイアメモリの危険性は未知数だ。それを熟知しているヒートの戦慄の声と共に柏谷の体が変化を始めた。

 

 

「うっ、うぅぅぅぅぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

折れていたはずの手足が再生し、ヒレ状に変化していく。そして背中からも大きなヒレが生え、喉元にはエラが、そしてその顔も凶悪な古代鮫のそれに変貌していく。

 

 

「メガロドン、絶滅した古代鮫ですか!素晴らしい!興味出てきましたよ!」

 

 

その狂気の変貌に当てられたマッドサイエンティスト、竜神丸が興奮しながらまるで子供のように囃し立てる。彼にとってはこの男の覚悟など、単なるショーでしかないのだろう。

 

 

「・・・ガァァァァァァァァァァァァァァッ!貴様等まとめて噛み砕いてやる!」

 

 

そう言ったメガロドンドーパントが近場のウォーロックに襲いかかろうと、飛び上がった瞬間、さらなる異変が起きた。

 

 

「うっ・・・ウォァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

メガロドンドーパントが突然苦しみ出し、空中で巨大化し始める。そして周囲の屑ヤミーやロイミュードを喰らい始めたのだ。

 

 

「馬鹿な奴ね、暴走したメモリに食われたのよ」

 

 

ヒートが呆れながらも身構える。既にメガロドンドーパントは理性のない巨大な機械鮫と化していた。

 

 

「キシャァァァァァァァァッ!」

 

 

機械鮫が大顎を広げ、近場にいたナックルに襲いかかる。

 

 

「わぁ!食べられる!」

 

«ジンバーマロンスカッシュ!»

 

慌ててナックルが炎を纏ったスパイクを飛ばし、鼻先に突き刺した。

 

 

「グギャァァァァッ!」

 

 

鮫の鼻先にあるロレンチーニ器官は鮫にとっての弱点だ。そこを突かれた機械鮫は苦しみ悶えながら尾を振り回した。

 

 

「うわぁちょちょちょちょあぶっ!」

 

 

それに驚いたウォーロックが弾き飛ばされ近くの木に叩きつけられた。

 

 

「この!」

 

«バインド、ナウ»

 

バインドの魔法で出現した氷の鎖が機械鮫を拘束するが、激しく暴れまわる機械鮫のパワーに鎖が千切れ始めた。

 

 

「ウル!そのまま抑えこんで!」

 

«HEAT MAXIMUMDRIVE»

 

ヒートが機械鮫に駆け寄りながらマキシマムドライブを発動、その手に炎を宿すとエラに向かって飛び上がった。

 

 

「ライダーパンチ!」

 

「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

ヒートのライダーパンチが呼吸器であるエラに直撃、同時に機械鮫がその苦痛から逃れようと激しく暴れ回り、氷の鎖を断ち切った。

 

 

「グゥゥゥぅゥゥゥ・・・シャァァァァァァァァァァァッ!」

 

 

のたうちながら距離を取った機械鮫が一直線にヒートに向かう、凄まじい速度でヒートを食いちぎろうと大顎を開いた。

 

 

「ハルカさん!」

 

 

とっさにウォーロックがヒートの肩を掴んで跳んだ。その眼前を掠めるように機械鮫が通り過ぎていく。

 

 

「ありがとうウル・・・!?そんな、直撃は避けていたのに・・・!」

 

 

ヒートが礼を言った瞬間。ヒートの変身が解除されてしまった。驚きながらハルカが腹部を見るとロストドライバーが煙をあげていた。おそらくかわしたものの、表皮に掠り、損傷してしまったのだろう。機械鮫の表皮は本当の鮫の用に楯鱗のような装甲で覆われていた。それが擦り付けられた事で擦り下ろされた用にロストドライバーの一部を削りとったのだ。

 

 

「これじゃあ変身は・・・「いえ、まだあるわ・・・」えっ」

 

 

ウォーロックの言葉を遮るようにハルカはロストドライバーを外し、ヒートメモリを抜き取ると、懐からもう一つの【青いロストドライバー】を取り出した。

 

 

「あの子の作ったドライバー、まさか私が実験することになるとはね」

 

«HEAT»

 

 

晶葉が作り出したロストドライバーBを腰に装着、再びヒートメモリを鳴らした瞬間、機械鮫が方向を変え、ハルカに襲いかかってきた。

 

 

「ハルカさん!」

 

«ディフェンド、ナウ»

 

 

ウォーロックが間に入り込み、ディフェンドの魔法で氷の壁を作り出し、機械鮫の突進を受け止める。しかし、その巨体を完全に止めることは不可能なようだ。氷の壁に亀裂が入り、それが少しずつ広がっていく。それを見ながらハルカはドライバーにメモリを装填、一気にスロットを倒した。

 

 

「変身」

 

«HEAT»

 

 

ハルカのコールと共に全身にコネクタの浮き上がったハルカの全身を赤い炎が覆い、仮面ライダーヒートへと変身していく。しかし、その炎が急に、より高温の【青い炎】へと変化、ヒートの手足と胸元のラインに吸い込まれていく。そして胸元のラインは青く、両手足は青い炎のマーキング状に染め上げられた。

 

 

「たぁぁぁぁぁっ!」

 

 

変身と同時に氷の壁を飛び越えたヒートが機械鮫を殴りつけた。先ほどとは比べ物にならないそのパワーが機械鮫の鼻先を抉り、吹き飛ばした。

 

 

「ハルカさん・・・それ・・・」

 

 

唐突に眼前に現れた新たなヒートに驚いたウォーロックの声に振り向いた新たなヒートは片手を上げながら答えた。

 

 

「大丈夫よ、バースト効果による擬似エクストリームで炎の温度が上がったみたい。差し詰め【仮面ライダーブルーヒート】って所かしらね」

 

 

そう言ったブルーヒート(以下Bヒート)は両手に青い炎を宿し、機械鮫に向き直った。

 

 

「さぁ、一気に行くわよ!」

 

 

Bヒートの掛け声と共に炎が増幅、まるでジェット噴射のように吹き出しながら機械鮫へと跳びかかった。

 

 

「はぁっ!」

 

 

Bヒートの拳がエラに命中、同時に高温の炎を流し込み、内部から機械鮫の体内を焼いた。

 

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

 

あまりの激痛に苦悶の叫びを上げた機械鮫がのたうちまわり、身を捩った。

 

 

«ジンバーマロンオーレ!»

 

「てりゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

それを見たナックルが反対のエラに炎を纏ったガントレットを叩き込んだ。

 

 

「ギギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

 

機械鮫が叫びを上げながら体を回転させ、二人を弾き飛ばし、食い殺そうと口を開いた。

 

 

「自ら弱点を晒すとは、アホですねぇ」

 

 

その瞬間、高エネルギーで生成された矢が口元に飛び込み、体内を引き裂いた。その矢を射ったデュークは悶絶する機械鮫に接近すると注射器の用なシリンダーのついたナイフで口内を抉った。

 

 

「はい、メガロドンドーパントの体細胞の採取完了。もう倒していいですよ」

 

「そんなつもり全く無かったんですけどね!」

 

«バインド、ナウ»

 

 

サンプルを採取したデュークの離脱と同時にウォーロックがバインドで機械鮫を拘束した。

 

 

「ハルカさん!」

 

「ええ、これでトドメよ!」

 

«HEAT MAXIMUMDRIVE!»

 

 

Bヒートがマキシマムスロットにヒートメモリを装填、青い炎が右手に集約され、激しく燃え上がった。

 

 

「ライダーパンチ!」

 

 

通常よりも威力の増したライダーパンチが機械鮫のひしゃげた鼻先に命中、機械鮫の体が吹き飛び、メガロドンドーパントの本体へと戻った。

 

 

「グッ・・・まだ・・・まだァァァァァァァァァァ!」

 

 

叫びと共にメガロドンドーパントの体が爆発、その激しい炎が収まるとメガロドンドーパントの姿はどこにも見当たらなかった。

 

 

「・・・おかしいわね?」

 

 

Bヒートが疑問に感じ爆発のあった場所へと駆け寄る。マキシマムドライブによるメモリブレイクは本来ならメモリが体外に排出され、行動不能になるだけのはず。しかし、その痕跡すら見当たらないのだ。

 

 

「・・・なるほど、アレでまだ逃げられるのね・・・」

 

 

Bヒートが爆心地に近づいてしゃがみ込む。そこには破損したメモリのガジェット部分だけが落ちていた。そしてその奥には大穴が空いており、どうやらメガロドンドーパントはそこを通って逃げたらしい。メモリの残骸も見当たらない所からまだメモリは生きているのだろう。

 

 

 

「む、強化されたマキシマムを食らった状況でもこんな力が残っているんですか・・・もう少しサンプルを回収しましょうかね」

 

 

いつの間にか近くまで来ていたデュークがそう言って穴の中へと飛び込んだ。

 

 

「ウル、私達も・・・行くのはちょっと無理かしらね」

 

 

ガジェットを拾ったBヒートが立ち上がりながらそうつぶやく。その眼前には生き残った屑ヤミーやコピーロイミュード、そして増援と思われるダスタードとマスカレイドドーパントがこちらに向かってくるのが見えた。

 

 

「僕等はここをなんとかしましょう」

 

 

ウォーロックがそう言ってウォーロックソードを構える。

 

 

「皆まとめてタコ殴りです!」

 

 

ナックルがフリッカースタイルでガントレットを構える。

 

 

「もう少し、このドライバーのテストに付き合ってもらうわよ!」

 

 

Bヒートの言葉とともに青い炎が一団めがけて飛んだ――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

結局出しちゃったよ・・・Bヒート(予定になかった)

次回は内部突入組の話からです。・・・っていうかぶっちゃけ外組の活躍はこの先期待できない状態だったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

オリジナルライダーについて

 

仮面ライダーブルーヒート

ロストドライバーBのエネルギーバースト効果による擬似エクストリームで強化されたヒート。胸元のラインは青く、両手足は青い炎のマーキング状に染まり、通常より高温な青い炎を使う純粋なパワー強化形態。吹き出す炎の威力も上がっており、常にジョーカーグレネードの用な炎を噴射した加速や、限定的な飛行すら可能な程の推力にもなる。

必殺技はヒートの時と変わらないが、威力は桁外れの物になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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