No.844720

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズクリード~番外編 Secret Mission

okakaさん

第16話です

2016-04-27 06:11:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:696   閲覧ユーザー数:537

番外編~Secret Mission~ TypeFuture 未来の力はどうやって手に入れるのか16

 

 

――――――――「このまま泊達と合流する。武、予定変更。お前もディアと合流したら久留間自然公園に向かえ」

 

『解りました』

 

トライドロンのハンドルを握りながら通信機で武に合流を促したokakaはバックミラーでローズアタッカーを運転する竜神丸を一瞥すると、アクセルを踏み込んだ。このまま都市部を抜けながら進丿介達と合流する。その最短ルートとしてokakaは立体交差する道路の下道を通り抜けようとしたその時だった。

 

 

『おや、どうやらお客さんですよ?』

 

 

通信機から聞こえる竜神丸の声にサイドミラーを確認すると、待ち伏せしていたのであろう。彼等の後方にマスカレードドーパントが6体、バイクに乗って脇道から追いかけてきた。

 

 

「ちっ・・・しつけぇなぁおい!晶葉!しっかり掴まってろ!」

 

「わかっている!」

 

 

okakaがボヤきながらアクセルを吹かし振り切ろうとした直後、上空からマスカレードドーパントにビームが浴びせられた。

 

 

「お待たせ!」

 

「晶葉!無事か!?」

 

 

その声とともにマッハの専用バイク【ライドマッハー】が空中から降ってきた。ライドマッハーを駆る拓海が運転に集中しながら、後部に前後反対に乗ったこなたが追い越したマスカレードドーパントを両手に持ったゼンリンシューターとブレイクガンナーで次々と撃ち抜いていく。

 

 

「いや~やるねたくみん!上の道から飛び降りた時はちょっとビビったよ!」

 

「これくらいなら朝飯前っすよ姐さん!」

 

「うわぁ無茶苦茶するなぁ・・・誰に似たんだか・・・」

 

「安心してくれ、間違いなく親父殿譲りだ」

 

 

okakaのボヤキにきっちり返しながらも、助けが来たことに安堵した晶葉はシートに深く身を沈めた。

 

 

「おおっと!危ないですねぇ」

 

 

流れ弾をかわしながら竜神丸も手に出現させた刃【神切】でマスカレードの乗るバイクの前輪を切り裂いた。

 

 

「うぉっ!」

 

 

コントロールを失ったマスカレードの一人が後続を巻き込みクラッシュ、マスカレードメモリの自爆機能が作動し、爆発を起こした。

 

 

「これだから粗悪なメモリはダメなんですよ、自爆なんかしたらサンプルが手に入らないじゃないですか」

 

 

竜神丸がヘルメットの下でニヤリと笑いながらミラーを一瞥するとスロットルを開け、加速してライドマッハーに並走する用にローズアタッカーのハンドルを切った。

 

 

「あの平常運転っぷりは素直に評価できるんだがなぁ・・・」

 

 

常に飄々とした態度を崩さない竜神丸の行動に半ば感心、半ば呆れながらokakaがシフトアップした瞬間、トライドロンに接続していた携帯電話が鳴った。

その発信者を見たokakaがニヤリと笑いながらBluetoothインカムを耳に着けた。

 

 

「晶葉、この通話を全車両に繋いでくれ」

 

「うむ、解った」

 

 

晶葉がトライドロンの通信機に携帯電話を接続し、通話ボタンを押した。

 

 

『やぁ、岡島一城、君に依頼された調査が終わったよ』

 

「よう、待ってたぜフィリップ」

 

 

その電話の主、okakaが風都で依頼していた【ガイアメモリの駆け込み寺、鳴海探偵事務所】の私立探偵【本名:園崎来人】ことフィリップは挨拶も程々に調査内容を報告し始めた。

 

 

『今回の事件の首謀者はジン・カンナギ。かつてカンナギ事件と呼ばれる未来のコアメダルとコズミックエナジー生命体SOLを使った事件を起こしたレム・カンナギの実の兄だ。彼はかつて財団Xの研究チームの主任として財団が出資していた組織から集めたデータを集積、解析する役目を担っていた人物でもう一つ、秘密組織『C.O.M.』への出資担当官でもあった人物だ』

 

「C.O.M.・・・たしかムネモシュネ、だったか。それに【だった】ってのは?」

 

 

okakaの問に一泊置いたフィリップが答えを返した。

 

 

『そう、過去形だ。何故ならこの人物、戦極ドライバーの複製実験中の設計ミスによる爆発事故で【既に死亡している】んだ。それが動いて事件を起こしている。つまり・・・』

 

 

その先はokakaが繋いだ。

 

 

「NEVER、死人兵士か・・・」

 

『そう、彼は細胞活性化酵素によりNEVERとして再生された。そして今は蛮野天十郎から手に入れたロイミュードの技術で複数の世界に同時にグローバルフリーズを発生させようとしている。世界中に、そして別世界にも【グランドフリーザー】と呼ばれる大型の重加速シンクロ増幅設備を設置してね。その起点にある場所は【久留間自然公園】その地下に基幹となる装置があるはずだ』

 

 

久留間自然公園、その名前にokakaは歯噛みした。そこにはロキと進丿介が向かっていたはずだ。その大型設備を守るためにおそらく大量の戦力が用意されてるはずだ。

 

 

『今君の端末にカンナギの顔写真を添付した報告書とグランドフリーザーの座標を送ったよ。風都のグランドフリーザーは僕等に任せてくれ。この街を守るのは僕らの仕事だ』

 

 

「ああ、解った。頼んだぞ」

 

「親父殿、データが送られてきたぞ。ここと風都以外にも夢見町、鳥井坂、沢芽市、天ノ川学園都市、南米、東欧・・・ああ、別の世界線の所在は書類の写真か・・・4つほど座標軸が示されてるな」

 

 

通話が切れると同時に端末に表示されたデータを晶葉が読み上げた。

 

 

『いくらなんでも多すぎません?』

 

「クソッ!そんなにあんのかよ!?」

 

 

竜神丸と拓海が悪態をつく。当然だろう、国内ならまだしも、海外や別世界線となると移動に時間がかかりすぎる。竜神丸のテレポートを使うとしても連戦は必至、ジリ貧に追い込まれてしまうだろう。だが、okakaは気付いていた。【何とかなる】と。

 

 

「・・・晶葉、今から指定する番号に一斉通話をかけろ。それとPD、【アイツ】に連絡取れるか?」

 

『OK、やってみよう』

 

「・・・策があるのだな?解った」

 

 

不敵な笑みを浮かべるokakaを見た晶葉がPDと晶葉に指示を出す。運がいい、この設置場所なら何とかなる。そう笑みを浮かべたokakaはトライドロンのアクセルを踏み込んだ。――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃久留間自然公園では――――――――――

 

 

 

「・・・何も無いな」

 

「本当にここで合ってるのか?」

 

 

ドライブとロキが到着した現場で呆然としていた――――――――――

 

 

「ママー!見てー!仮面ライダーだよ!」

 

「こら、お仕事の邪魔しちゃダメよ?」

 

 

――――――――――目の前の平和を絵にした用な光景に。

 

 

『進丿介、取り敢えず一旦変身を解除しよう』

 

「あ、ああそうだな」

 

 

流石に目立ちすぎるため、変身を解除した進丿介は周囲を改めて見回した。周囲の木々、そして近くに見える緊急用水源として管理される貯水湖、確かに条件はあっていた。しかしそれ以外の手がかりもロイミュードの痕跡も見当たらないのだ。

 

 

「・・・ほんっっっとに何も無いな・・・」

 

「でもよ、どんよりとか言うのの通報は来てんだろ?じゃあなんかあるんじゃねぇの?」

 

「・・・そうだな、取り敢えず聞き込みをしてみようか」

 

 

ロキの一言に気合を入れ直した進丿介が近くの市民に話しかけた。

 

 

「すみません、あの警察なんですが。この辺でどんより通報が有りまして、何か不審者のようないつもと違った事ってありませんでしたか?」

 

「いえ、何も」

 

「そうですか、念の為重加速測定を行うので避難していただいてもいいですか?」

 

 

進丿介のやり取りを見ていたロキは自身も周囲への聞きこみと避難の呼びかけを始めた。

 

 

「あ、すみません、警察ですけどこの辺でどんより通報が・・・」

 

 

二人の地道な捜査は10分程続いた―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――「久留間自然公園、ここですね」

 

「そうみたいだね。ロキさん達は・・・あ、いたいた。ロキさーん!泊さーん!」

 

 

10分後、駆けつけた武とディアが駐車場からロキと進丿介を見つけると、二人に駆け寄った。

 

 

「何か有りました?」

 

「いや、何もねぇ、周囲に聞き込みしてもさっぱりだ」

 

 

ディアの問いに両手を上げ、まさにお手上げといったポーズで出迎えたロキと進丿介は二人に事情を説明した。

 

 

「誤報、だったのではないでしょうか?」

 

「俺もそうかもしれないと思って確認のために今霧子とりんなさんにピコピコを持ってきてもらおうと手配してた」

 

「ピコピコ?なんですかそれ?」

 

『りんなの作った重加速測定器だよ。重加速の痕跡を調べるための装置さ』

 

 

ベルトさんの回答に納得したのか、頷くディアの背後からいきなり声がかかった。

 

 

「あんたら、もしかして警察かい?」

 

 

全員の視線の向いたその声の主、作業着姿の男がそう言って小走りに歩み寄ってきた。泊が手帳を見せ、対応する。

 

 

「はい、警視庁特状課の泊です」

 

「ああ、アンタがあの仮面ライダーさんかい!調度良かった!私この公園の管理をしとります。石原です。通報したのは私だよ!」

 

「貴方が?」

 

 

その男、石原と名乗った公園の管理人は「ついさっきなんですけどねぇ」と前置きを入れると話し始めた。

 

 

「実はさっきコウモリみたいな羽の生えた怪物が街の方に飛んでくのが見えたんですよ。それでアレがテレビで言ってたロイミュード・・・でしたっけ?そうなんじゃないかと思って携帯を向けたら急にどんよりに襲われまして、慌てて通報したんですよ」

 

「街の方に!?」

 

『おそらく飛行能力を持つバットタイプだ!』

 

「急いで知らせないと!・・・泊さん?ロキさん?武君も・・・どうしたの?」

 

 

石原の言葉に驚いたディアと心当たりのあるベルトさんが慌ててその怪物を追いかけようとバイクに向かおうとしたが、三人は一向に動かない。それどころか石原を睨みつけていた。ロキが口を開く。

 

 

「なぁ、だったらなんでわざわざ【今】ここに来たんだ?」

 

「そ、そりゃあ刑事さんたちが来たのが見えたんで・・・」

 

 

狼狽する石原に進丿介が詰め寄った。

 

 

「確かに俺たちはここに来た。10分前にな」

 

 

進丿介の言葉にベルトさんとディアが気付いた。

 

 

『そうか!我々はここに来た時変身していた!それはとても目立ったはずだ!だったら直ぐにここに来ていないとおかしい!』

 

「わざわざ聞き込みを10分もスルーしていたのは確かに怪しいですね」

 

 

その言葉に石原は更に狼狽する。

 

 

「な、そんな・・・ここは広いんですよ!直ぐに見つかるわけ「それはどうかな?」!?」

 

 

石原の言葉を途中で遮ったロキが更に糾弾する。

 

 

「俺達は市民に聞き込みをして回っていた。だったら俺達を探してアンタも市民に聞き込みをしていてもおかしくはなかったはずだ。だがそんな事は一度も聞かなかった」

 

 

更に進丿介が続ける。

 

 

「アンタが出てきたのは俺が重加速測定器の話をした時だ。それも俺達をここから遠ざけるように・・・本当は何か隠してるんじゃないのか?」

 

「そんな・・・何を証拠に!「証拠なら・・・」!?」

 

 

武が一歩前に出た。その目付きと筋骨隆々の高身長に一瞬たじろいだ石原の足元を武が指差した。

 

 

「この辺りの芝生、枯れていますね。それもまるで【乾燥した】用に」

 

 

武の言葉にディアの脳内で事件が一つに結びついた。

 

 

「そうか!財団Xのアジト周辺の異常乾燥!」

 

 

そしてもう一人―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「繋がった―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳細胞が・・・トップギアだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進丿介がネクタイを締め直し、鋭く見据えた。

 

 

「おそらくどんより通報をしたのはアンタじゃない。誰か別にいるはずだ。そしてそれはアンタにとって誤算だった。だからアンタはそれを隠すために俺達に近づいたんだ。俺達に重加速測定をさせないために」

 

「その通りだ、泊」

 

「「「「「『!?』」」」」」

 

 

唐突に響いた進丿介の推理を裏付ける声に全員が振り返ると、そこには一人の小柄な女性を連れたokakaと晶葉、そして竜神丸と拓海、こなたがいた。

 

「馬鹿な・・・なぜ・・・」

 

 

彼等を、正確には彼等に連れている女性を見て石原が狼狽した。

 

 

「ここに来た時に倉庫に違和感があっったんでな。ちょっと調べさせてもらった。今の話は当たってる。この女性が証言してくれたよ・・・見覚えあるよな?なんせアンタがこの女性を倉庫に監禁したんだからな!」

 

「間違いありません。この人が・・・この人が私を倉庫に閉じ込めたんです!」

 

 

鷹の目で探り当てたのだろう、okakaが助け出したその女性の言葉に石原がたじろいだ。

 

 

「うっ、うう・・・」

 

「それだけじゃない」

 

 

そう言ったokakaは近くの木に歩み寄ると、太い枝をいとも簡単にへし折った。

 

 

「随分乾燥して脆くなってるな、まるで電子レンジに突っ込んだみたいに・・・」

 

「そうか、【Gマイクロ波】!乾燥の原因はGマイクロ波だったのか!」

 

 

枝を軽く握りつぶしながらokakaが放った言葉に晶葉がハルカから教わったGマイクロ波の事を思い出した。

 

 

「Gマイクロ波?」

 

 

ナンノコッチャと言った顔の進丿介やロキ、武に晶葉が説明した。

 

 

「ガイアメモリの精製に用いられるマイクロ波の一種だ。これが非常に協力でな、遮断するためには地下に大規模施設を作る必要があるのだが・・・それでも漏れてきた一部が周囲の植物や土に含まれる水分を蒸発させてしまい、異常乾燥や植物の細胞を破壊してしまうんだ」

 

「ガイアメモリ・・・たしか昔資料で見た事があったな。人をドーパントとか言う怪物に変える物だったな!」

 

 

そう言って進丿介は石原に詰め寄った。

 

 

『更に言わせてもらうわね?』

 

 

突如上空から声が響いた。全員が空を見上げるとそこには2台の【ライドブースター】を装着したトライドロン【ブースタートライドロン】がホバリングしていた。

 

 

『お待たせ!進丿介君!一番性能の良い測定器持ってきたわよ!』

 

 

拡声器を通して特状課の技術顧問【沢神りんな】の声が届いた。そして上空から更に声が響く。それは泊のもう一人のバディの声だった。

 

 

『泊さん!この地下に微弱ですが重加速粒子反応があります!』

 

 

ブースタートライドロンの重加速探知能力は現時点で最高精度を持ったものだ。その為りんなと霧子は旅団が連絡員として派遣したA子とその護衛のツバメが特状課に乗り付けてきたトライドロンを使ってここまで飛んできたのだ。

 

 

『ついでにここにいるアンタの部下・・・柏谷だったかしら?そいつが全部吐いたわよ』

 

 

橘花がハンドルを握るブースタートライドロンにはボコボコにされた白い詰め襟の男、先程攻撃をかけてきた構成員、柏谷が吊るされていた。

 

 

「うわぁ・・・ほんとにもう一台あったよ・・・」

 

『驚きだねぇ』

 

 

予想のつかない事態に進丿介とベルトさんが呆気にとられる中、着地した二台のトライドロンから四人が降りてきた。

 

 

「さぁ、チェックメイトだ。ジン・カンナギ!」

 

 

そう言ってokakaがタブレットを掲げた。そこには石原の、正確には石原と名乗ったジン・カンナギの顔写真の添付された資料が写っていた。

 

 

「そうですか・・・全部バレてしまいましたか・・・」

 

 

そうつぶやいた元石原、カンナギが作業着を脱ぎ捨てるとそこには財団の白い詰め襟、財団Xの構成員としての姿があった。

 

 

「フハハハハハハハハハ!!だがもう遅い!既に準備は整った!貴様等には止められんよ!」

 

 

カンナギの言葉と共にコピーロイミュードと屑ヤミーの集団が現れた。その数、およそ90。

 

 

「悪いな、そう言われて簡単に諦めるほど俺達は甘くないんでね!りんなさん、その人連れて下がってて!行くぜベルトさん!」

 

『OK!Start!All Engine!』

 

進丿介がベルトさんのイグニッションを回し、シフトスピードを装填する。

 

 

「・・・ったく、悪党ってのはどいつも似たようなことしか言わねぇな!」

 

«Standing by»

 

 

ロキがファイズギアを装着し、コードを入力しながらぼやいた。

 

 

「まったくだ、もう少しバリエーションねーのかよ」

 

『ワンパターンなのは目的が似てる分、思考も似通うのかもしれないね』

 

 

okakaがPDを装着しカードを抜き放つ。

 

 

「むしろ解りやすくて助かります」

 

 

武がイグニッションを回し、シフトスペシャルを装填した。

 

 

「遠慮無くぶっ潰せるからな!」

 

«シグナルバイク!»

 

 

拓海がマッハドライバーにシグナルマッハを装填した。

 

 

「僕達仮面ライダーを・・・舐めるな!」

 

«ドライバーオン、ナウ»

 

 

ディアがウォーロックドライバーを起動させたのと同時にこなたが、ハルカが、橘花が、ドライバーを装着。起動させた。

 

 

「はぁ・・・悪あがきなんかしないで大人しくやられてくれれば楽なんですけどねぇ・・・」

 

«レモンエナジー!»

 

 

竜神丸がゲネシスにレモンエナジーロックシードを装填した瞬間、全員の声が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      「「「「「「「「「「変身!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

«Drive!Type SPEED!(Special!)»

 

«Kamen Ride DECADE!»

 

«Complete»

 

«ライダー!マッハ!»

 

«チェンジ、ナウ»

 

«HEAT»

 

«カポーン!»

 

«クルミアームズ!ミスターナックルマン!ジンバーマロン!ハハーッ!!»

 

«レモンエナジーアームズ! ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファイト!»

 

 

「さて・・・いっちょ派手にいこうか!」

 

 

それぞれ変身した10人の仮面ライダー達がプロトディケイドの言葉と共に走りだした――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――その頃、楽園団長オフィスでは――――――――

 

 

「ただいま帰還いたしました」

 

「うむ、首尾はどうだ?」

 

「ゲネシスコアは安定稼働を確認、エンジンブレードのアッセンブルギア登録も完了、今頃は敵拠点に強襲をかけている頃かと」

 

 

帰還した桜花の報告を受けたクライシスは満足そうに頷くと、炒飯を頬張った。

 

 

「そろそろですかねぇ」

 

そう言ったオーナーが炒飯を二本のスプーンで掴み上げるようにして持ち上げ、口に運んだ。

 

 

「ここまでは予定通りといった所でしょうか」

 

 

駅長が黄金のスプーンで削るように炒飯をすくった。

 

 

(【予定】だと?つまりこの一連の事件の筋書きは既に決まっているのか?・・・だとしたら俺がここに足止めされる理由も解る。特異点の介入を避けるためだ。しかし・・・okakaの娘も特異点のはず、なぜ俺だけ?)

 

 

支配人が悩みながらもティースプーンの先で米粒をすくい取った。

 

 

「・・・気になるかね?支配人?」

 

「そりゃあ、まぁ」

 

 

蓮華を構えたクライシスの言葉に支配人は少し戸惑いながらも返す。そりゃあ気になる。こっちは足止めされてここに釘付けで入ってくる情報といえば自動人形の報告くらいだ。そんな状況で何が起きているのか把握などできない。知りたいのは当然だった。

 

 

「ふむ」

 

 

炒飯を飲み込んだクライシスは少し間を置いて蓮華を置いた。

 

 

「では、見せよう。今何が起きているのか何が起こるのか、そして君がここに足止めされている理由を」

 

 

そう言ったクライシスが指を鳴らした―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

やっとゴールが見えてきた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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