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ドラゴンクエストⅤ~紡がれし三つの刻~コラボ版・第二十三話

さん

スクエア・エニックスのRPGゲーム「ドラゴンクエストⅤ~天空の花嫁~」を独自設定の上、キャラクターを他の作品のキャラをコラボさせた話です。
それが駄目だという方にはお勧めできません。

コラボするキャラクター
リュカ=タダオ(GS美神・横島忠夫)

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2016-03-16 22:26:48 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:608   閲覧ユーザー数:579

第二十三話「目覚めよ、秘められし力(前半)」

 

 

魔物達の闘いから一夜明け、タダオ達はオルタムの馬車に乗って一路オラクルベリーの街へと進んでいた。

ブラウニーは余程疲れていたのか、あれから一度も目を覚まさずに眠り続けている。

 

「しかし、悪い奴じゃ無いってのは解ってるがこのブラウニー、街の中に連れて行って大丈夫なのか?」

「なあに、心配はいらぬよ。街の中には魔物を手懐けて一緒に暮らしておる変わり者の爺さんがおるんじゃよ」

「ま、魔物を?」

「そうじゃ。街の者達は《モンスター爺さん》と呼んでおる。その爺さんに預ければ悪い事にはならぬじゃろうて」

「一緒に暮らしている…か」

 

そう聞いてタダオの脳裏にはあの頃の穏やかな日々が蘇える。

共に暮らした"三人の友達"、タマモとピエールとスラリンの顔が。

 

「アイツ等、無事だといいがな。特に…タマモ……」

 

今も故郷、サンタローズに居る筈のピエールとスラリンとは違い、古代遺跡で別れたままのベビーフォックスのタマモ。

何時も一緒だった甘えん坊の彼女の事を忘れた事は片時も無い。

そんなタダオを見て、キョウヤは申し訳なさそうに彼の名を呼ぶ。

 

「タダオ…」

「大丈夫だよ、アイツはあれで結構強いんだ。無事で居るに決まってる」

「ああ、そうだな」

「よっしゃ!見えて来たぞ。あれがオラクルベリーの街、別名《眠らぬ街》じゃ」

 

オルタムの言葉に二人は馬車の窓から身を乗り出して進行方向に目をやると、まだ日が高いにも関わらず街の外壁からは眩い光が漏れ出している。

 

「何だ、あの光は?」

「そういやお前さん達は知らなかったんじゃな。あれはカジノのネオンの光じゃよ」

「カジノ?」

「ゴールドを換金したコインを使って、色々な賭け事をして増やしたコインを再びゴールドに戻すなり、貴重なアイテムと交換したりする場所じゃよ」

「ほう、中々面白そうな場所だな」

「じゃが、気を付けるんじゃぞ。うっかりとはまったりすると財布のHPが0になってしまうからの、ほっほっほっ」

「…それは危険な場所だな」

「まあ、カジノは後で覗くなり遊ぶなりすればええ。まずはこのブラウニーをモンスター爺さんの所まで運ぶとしよう」

 

そう言って門を潜ったオルタムは街の外れにあるモンスター爺さんの家に馬車を進める。

其処は一見すると石造りの有り触れた家の様だが、魔物達が住処にしているのは地下らしい。

むやみやたらに街の中に出歩かない様にする為と、街の住人を怯えさせない為だという事だ。

 

馬車から降りたオルタムは扉に近づくと、《コンコンコン、コココココン》とノックをする。

 

「随分と面倒くさいノックの仕方じゃな」

「これは魔物を連れて来たぞという合図じゃよ。この合図以外では爺さんは表には出ては来ぬからな」

「何故だ?」

「さっきのカジノの中には捕らえた魔物を戦わせる闘技場があっての、爺さんの魔物を手懐ける能力を利用しようとする輩がおるんじゃよ。そんな輩どもの相手をするよりも魔物と一緒に居る方が気楽らしくての」

 

そうして暫く待っていると扉がゆっくりと開いていき、一人の老人が出て来た。

 

「なんじゃ、オルタムか。…其処におる二人は誰じゃ?」

「実は街に帰る途中で魔物の群れに襲われてのう、この二人と一匹のブラウニーに助けられたんじゃよ。じゃが、そのブラウニーが怪我をしてしもうたんじゃ」

「怪我じゃと!無事なのか!?」

「うむ、幸いに以前仕入れておった特薬草があったからそれで治療をしておいた。今は馬車の中で寝ておるよ」

「そうか、なら地下への通路を開くから其処から入ってくれ」

 

そう言って老人は家の中へと戻り、何かの操作をしだした。

すると家の前の通路が坂道の様に下がっていき、其処から馬車ごと入れるようになった。

=地下に下りると多種多様の魔物達が居て、檻の中に閉じ込められている訳でも無く、其々自由に動き回っている。

 俺達に気付くと物陰に隠れながらチラチラと俺達を…いや、俺達と言うよりタダオに視線が集中している様だ。

 そのタダオはブラウニーを寝床に移した後、モンスター爺さんと話しをしている。

 

 

「成程、お前さんがそのブラウニーを浄化した訳じゃないのか」

「浄化って…俺にそんな事出来るのか!?」

「何じゃ、お前さんは自分の力に気付いておらぬのか」

「俺の力?」

「お前さん、魔物と仲良くした事はないか?」

「ああ、子供の頃にスライムやベビーフォックスと一緒に暮らしていたぞ」

「ほほう、その魔物達はどうやって仲間にしたんじゃ?」

「仲間にしたっていうより、普通に友達になったって感じだな。元々あいつ等は魔王の波動に染まっていなかったし」

「ほう…魔物達が魔王の波動によって悪意に染まっている事を知っておるのか」

「ああ、子供の頃にスライムのスラリンに教えてもらった」

「そうじゃ、魔王の波動に染まる。それこそが魔物達の凶暴化の正体なんじゃ」

「じゃあ、此処に居る魔者達は」

「魔王の波動から辛うじて逃れた奴らじゃよ」

 

 

=言われてみればさっきから此方をチラチラと見て来る魔物達には敵意は感じられない。

 寧ろ、好奇心ありありといった感じだ。

 

 

「さっきの浄化の力ってどう言う事なんだ?」

「うむ、ワシも以前に見ただけなんじゃがな、魔王の波動に完全に染まりきった魔物の魂を浄化して元に戻す事が出来るお人が居ったんじゃよ。ワシはそのお姿に感動し、弟子入りして修行した事で弱い支配なら何とか解除する事が出来る様になったんじゃ」

「そしてこの場所を作ったのか」

「ああ、ある意味魔物達も被害者の様なものじゃ。元々魔物は今程では無くとも凶暴ではあったが、それでも獲物を捕らえて己の糧とする為の物。その獲物が時たま人であったりしただけの事。我等人とて、己の糧とする為にほかの動植物の命を奪うのじゃから彼等だけを悪とするのは間違っておるじゃろう?」

「まあ、理屈は解るけどな」

「じゃから、大人しくなっておる魔物ぐらいは助けてやりたいと思ったのじゃよ。そしてタダオとか言ったな、お前さんからもあのお方と同じ力が感じられるんじゃよ。魔物達の魂を癒す事が出来る力を」

「魂を癒す…俺が…」

「そのお方っていう人は此処には居ないのか?」

「ああ、もう十数年前になるか、どこぞの武人と相思相愛になられてその方と共に旅立ってしまわれた。ワシは此処に魔物達の住処を拵えたばかりで付いて行く事は出来なかったからの、それっきりじゃよ。今もお元気でおられるかのう、マーサ様」

 

「マ、マーサ!?」

 

 

=冒険の書に記録します=

(`・ω・)スランプは続いていますが何とか此処まで書き上げました。

長い間更新が途絶えているので前半という事で、一旦話を切って続きは次回に持ち越します。

 


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