No.834574

【サイバ】姉ちゃんズのAir Time【交流】

古淵工機さん

姉ちゃんズ、コースター好きだったりして…という勝手な妄想から一筆。

愛衣:http://www.tinami.com/view/830546
美雪:http://www.tinami.com/view/830375
和歩:http://www.tinami.com/view/830797

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2016-03-01 21:32:13 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:803   閲覧ユーザー数:782

ある日の休日、てんくう園を訪れた北城愛衣と、今河美雪・和歩姉妹。

「あれ一度乗ってみたかったんだよね!」

「あれって?」

「ほら、グランドウッド大樹(タイジュ)

 

美雪が指さしたのは、この遊園地の誇る木製ローラーコースター『グランドウッド大樹』だ。

「あー、大樹は何度乗ってもハマるわよね!」

「アレは乗れば乗るほど味が出るんだよな!」

「よーし!それじゃあベストポジション狙うぞ!!」

「「「おーっ!!」」」

「はい、メロディです。ここでグランドウッド大樹の乗車システムについて説明しますね。

 当園のコースターは座席や乗車車両の指定は基本的に行っていません。

 キューライン(行列エリア)でお待ちいただければ、あとはお客様ご自身で空いている座席におかけになれる方式です。

 

 どうやら三人は先頭車両を選んだみたいですね!それでは引き続き『サイバネティックス・コンチェルト』をお楽しみください」

さて、三人を乗せたグランドウッド大樹は地上36m、チェーンリフトヒルの最高地点へと到達した。

「ここだよ!やっぱりコースターの醍醐味と言えばファーストドロップ!」

「しかもこのコースター、後に水平ループがあったりブーメランターンがあったりで飽きが来ないのよね!」

「目が回るのがいやだってやつには地獄以外の何物でもないけどな!」

「お、そろそろドロップだよ!みんな手すりから手を離して!」

 

三人は手すりから手を放し、背もたれに体重を預けてファーストドロップに備える…。

列車はゆっくりと、方向転換を終えて落差30m、最大傾斜角度67度のドロップへと滑り込む。

先頭車両がさしかかった、その次の瞬間…列車は自らの重みで加速し、勢いに乗ってドロップを落下していく!

「「「きゃ~~~~~~~~っ!!!!」」」

落下の瞬間、三人は頭上に大きく両手を上げる。

これが俗にハンズアップと呼ばれる態勢で、スリルを存分に味わうための乗車テクニックのひとつである!

 

車両はファーストドロップからキャメルバック、そしてその勢いでブーメランターンへと差し掛かる。

「ここは横Gがかかるぞッ!手すりにつかまって!!」

「「うんっ!」」

ブーメランターンとは、180度方向転換するカーブの前半が上り、後半が下りの勾配になっているセクションのことだ。

落下時の垂直G・反Gに加えて遠心力による横方向Gがかかり、あたかもカーブの外側に投げ出されるかのような感覚を覚える。

ここを過ぎると中キャメルバックを経て左・上り方向の水平ループ、そして最後に小さなキャメルバックを

経てステーションに戻ってくるのである。

 

…と、これだけ書けばありふれたコースレイアウトだが、そこは木製コースター。

木材を組んでできた支柱が複雑に入り組んでその支柱の中に飛び込んでいく様子は非常にスリルを煽るし、

なにより意図的に隙間を開けて木材が組まれているので、鉄製コースターでは味わえないような振動を受ける。

グランドウッド大樹の名は伊達ではないのだ。

「いやーっ!楽しかったな美雪ー!」

「ねえ、思いっきり叫んだらお腹減っちゃったわ美雪ちゃん!」

「そうだね。目の前にクレープ屋台があるし、ちょっと腹ごしらえしよう!そしたら次はトロッココースターだ!」

 

スリルを追い求めてやまない三人。

今度はどこのコースターに出没するのだろうか!?

 


 
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