No.834294

【サイバ】Lv45サキュバスVSLv41ヴァーチャー【交流】

作中に出てくるゲームは「真・女神転生IV FINAL」なのですが、作者本人が実際にはまっただけだったりします。でもこの世界観的に言うと「ミシィカル出まくり」とも言えるので「これ俺これ俺!」な住民が多いかもしれません。

メッサリナ:http://www.tinami.com/view/782652
メル:http://www.tinami.com/view/787147
カナちゃん:http://www.tinami.com/view/786975

2016-02-29 18:16:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:995   閲覧ユーザー数:952

ここ天空市では天使族と悪魔族がごく自然に同居している。その中にある寮・山城荘の共有スペースで住民の一人であるサキュバスのメッサリナ・ローズが携帯ゲーム機に興じていた。

 

「メッサリナちゃん、何してるの?」

 

そこに声をかけたのが同じく住民の一人で力天使(ヴァーチャー)の力石メルである。ちなみに二人は年齢も通っている学校も同じである。

 

「う、うん…。ゲーム…。」

 

メッサリナがやっているのはRPGで、超自然的な何かがごった煮の如く出てくることが魅力の一つであるシリーズの最新作である。

 

「これ悪魔とか天使とか一杯出てきてちょっとこの街みたいなんですね。」

「へえ…。」

 

メッサリナはそう言いながらちょいちょいとゲーム機を操作し辞書のようなページを表示する。

 

「例えばこれがわたしで…。」

 

ここで画面に表示されているのは「サキュバス」。レベルは45のようだ。

 

「これがメルさんですね。」

 

今度は「ヴァーチャー」を画面に表示する。レベルは41。

 

「すごーい!」

 

メルは天界から出てきて日が浅くコンピューターゲームなどに触れる機会もあまりなかったので興味津津のようだ。

 

「ちなみに合体開放レベルはわたしの方が上なんですよ。」

 

メッサリナが彼女にしては珍しく偉そうに鼻を鳴らす。

 

「うーん…。」

 

メルはちょっと考え込む様子を見せた後おもむろにこう切り出す。

 

「ねえ、これどこで売ってるの?」

 

その問いかけにメッサリナも少し考え込んだ後…

 

「…もし気になるんだったら貸しましょうか?もう一周して全部エンディングも見ちゃってますし。」

「いいの?」

 

メッサリナの悪魔とは思えない気前の良さにメルはあっさり乗り…そしてはまった。

 

「す、凄い…。これがゲーム…。」

 

前述の通りメルはコンピューターゲームのような物にあまり触れてこなかったのでこの体験を人一倍刺激的に思ったようで、寝食を忘れて没頭した。そもそも天使なので寝食もあまり必要ではない。

 

そして…

 

「やあレベル10のカナちゃん!」

「…メルさん?」

「…ごめん。こっちの話なんだ。」

 

しばらく市内のミシィカルが対応するレベルに見えてしまうという後遺症に悩まされることになるのであった。

 

おわり


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択