No.826581

恋姫無双 華雄さんSS 「星に願いを」

羽鳥士元さん

そろそろブログの方を完全に垢消ししようと考え、恋姫無双SSのみこっちに移動中

ちなみに一発ネタです


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2016-01-24 12:29:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2179   閲覧ユーザー数:1826

 

 

 

 

 

 

空を満点の星が埋め尽くした晴れたある日の夜の事

 

華雄「ハッ!!セイッ!!」

 

愛用の戦斧を振り、今日も己の武技を高める事に余念のない華雄

 

何となくその様子を見守る一刀

 

ここ暫くは臨時の仕事をしていない袁軍一同

 

今までコツコツと小銭を貯めていた張勲がそれを元手に行った投機が上手くいき、普通に生活するだけなら当分衣食住に困らなくなったのである

 

まあ、節約と言う言葉から遠い袁家の二人がいる以上、「普通に生活」するのは無理だろうが、まあ暫しの休息と言うことで

 

華雄と並んで主な働き手の七乃も今頃は蜂蜜姫といちゃこらしてる事であろうがさておく

 

一刀「今日はいつもより気合が入ってるな」

 

華雄「フッ、分かるか?」

 

一通りの鍛錬を終え、一息ついていた華雄は、一刀の問いに笑みを交えて答える

 

華雄「もうすぐ因縁に終止符をうつ。その為に万全を期したいと思ってな」

 

一刀「因縁?」

 

華雄「・・・先日、旅人を介して関羽に果たし状を送っておいた」

 

一刀「!!」

 

 

・・かつて華雄は、董卓軍と連合軍との戦いにおいて劉備軍の将・関羽と一騎討ちを行い、その結果華雄は敗れ、深手を負った

 

その後、董卓軍は連合軍に敗北

 

主である董卓が捕らわれて処刑されたと華雄が知ったのは、それから一ヵ月後(実際には劉備に保護されていたりするが)意識を取り戻し、辛うじて起き上がれるようになってからであった

 

無論、董卓の死を関羽のせいにするわけではない

 

自身が未熟故に関羽に敗北し、その先にあったのが主・董卓の死であった

 

ただそれだけだ

 

自身があの時勝っていたからといって、その後の董卓軍の勝利に繋がったかは定かではない

 

だが、華雄は傷を癒した後、自身を苛め抜くような過酷な修行を自らに化し続けた

 

結果、化け物・・・もとい、人外の武勇を誇る漢女二人を相手に互角に討ち合う武勇を身につけたのである

 

 

華雄が関羽との再戦を望む理由

 

それは、華雄が最強を目指す真の武人であるということ

 

ただそれだけでよかった

 

 

華雄「まあ観ていろ。この大陸にその名も轟く美髪公。あの頃のような無名の足軽ではなく、いまや関羽は知らぬ者無き豪の者だ。それを一介の旅の武人が打ち倒す。これによって、あの忌々しき戦いで敗れた愚かな武人も消え去るのだ」

 

一刀「まあ、大丈夫だとは思うけど」

 

共に旅をしてきたから分かる。恐らくこの大陸に華雄を倒せるものはいないだろう

 

だが、なんだろう

 

この言い知れない不安は・・・

 

華雄「そんなに不安そうな顔をするな。見てるがいい。一撃で蹴りをつけるとあの星に誓ってやるさ」

 

一刀「・・・星?」

 

華雄の指差した方角には星なんてみえないのだが・・・

 

一刀「華雄サン?星ナンテドコニモアリマセンガ・・・」

 

華雄「何を言っている。お前には見えんのか?あの柄杓のような形で並んだ星の傍に一際明るい星があるのを・・・」

 

 

一刀「柄杓型という事は北斗七星の傍・・・って、死兆星らめえッ!?」 

 

 

どうみてもそれは死亡フry

 

 

 

・おまけ

 

桃花「愛紗ちゃん、難しい顔してどうしたの?」

 

愛紗「桃花さま。実は何者からか挑戦状が届きましてな」

 

桃花「『何者からか?』・・って、どういうこと?」

 

愛紗「これを」

 

桃花「(受け取った華雄さんからの果たし状を読み終え)華雄さん・・・聞いた事あるような無いような・・・」(←覚えてない)

 

愛紗「まあ、何者か知りませぬが、ここ暫く戦もなく腕が鈍っていた所。腕試し代わりに受けようかと」(←覚えてない)

 

桃花「そっかー・・・うん、頑張ってね愛紗ちゃん!」

 

 

世の中そんなモンである

 

 
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