ゲストさん

No.82202

2009-07-02 23:43:00 投稿

全12ページ

minazukiさん

真・恋姫†無双~江東の花嫁達~(壱五)

洛陽編第四話。
徐庶がなぜあんな状態なのか、その理由が明らかに。

そして雪蓮によって徐庶が語るあることとは?

あと少し夏ばて警報発令中で逃亡中です。

1 / 12

(壱五)

 

 散々雪蓮に絞られた一刀がようやく不可抗力だとわかってもらった頃、徐庶は寝台の上に座って虚ろな瞳のまま一刀を見ていた。

 

「ここがどこかわかりますか?」

 

 風の問いに反応することなくただ一刀を見続ける。

 

「どうやらお兄さんのことが気になって仕方ないようですね」

 

「そりゃあ、接吻をした仲やしな」

 

 呆れたように風と霞は頬をさすっている一刀を見る。

 

「でも起きただけで何も話さないのなら状況は変わってないわ」

 

 華琳に指摘されるまでもなく、その場にいる全員が同じことを思っていた。

 

「それで天の御遣い様としてどうしてくれるのかしら?」

 

「どうするって……俺だって何がなんだかわかってないんだぞ」

 

 徐庶の方を見ると彼女は薄っすらと微笑む。

 

 その微笑む理由がわからない上に、何も話さないため一刀もどうすることもできなかった。

 

「仕方ないわね。母親のことを話してみようかしら」

 

「いきなりかよ?」

 

「それはいくらなんでも……」

 

 華琳に対して一刀と葵は渋った。

 

「じゃあこのまま何もせず、ただ待つの?」

 

 時間が解決してくれるということに華琳は冷笑した。

 

 もし何もなければ時間を無駄に過ごすことになる。

 

「たとえ狂ったとしても今よりましでしょう?」

 

 何かの反応を見せればそれに対応すればいいのだと華琳は言う。

 

 結局、他に何も案がなかったため華琳の案を実行することにした。

 

「一刀、あなたが言いなさい」

 

「華琳が言い出したんだろう?」

 

「馬鹿ね。私が話をしても聞くとは限らないわ。あなたが話せば何か反応があるんだから当然でしょう?」

 

 ほとんど押し付けられた形で一刀は渋々、徐庶の前に行く。

 

「えっと……」

 

 どうやって切り出すか悩む一刀。

 

「ほら、一刀。きちんとその子が正気に戻ったら許してあげるわよ」

 

 笑顔の雪蓮はまだ怒っていた。

 

「はぁ~……。とりあえず君の名前は徐庶さんでいいんだよね?」

 

 抱きついてこないように注意しながら虚ろな瞳の徐庶に話しかける。

 

「ぁ……ぅ……」

 

 うめき声のように徐庶は反応する。

1 / 12

総閲覧数:7736 閲覧ユーザー数:5314 支援ユーザー数:139

コレクションに追加

追加するフォルダを選択 

コメントの書き込みにはログインが必要です。