これは・・・
一刀が小さかった時の話・・・・
一刀は昔・・・
とある賢者の息子としてこの世に生まれた・・・
しかし、賢者である父は女を作って家から出て行ってしまった・・・
その後、母は死別してしまい・・・
一刀は行く宛ても無く
ただ小さな身体で歩き続けた・・・
そんなある時、一人の女性に出会う
名前は「緑」と言う女性だ・・・・
緑は父の知り合いらしいが、詳しい事は教えてはくれなかった・・・
しかし、一刀は父よりも、自分の事を拾ってくれた緑に感謝していた
そして、いつの間にか緑を母親としてみていた・・・
しかし、11歳の時に謎の男が緑を殺してしまう・・・
しかし、緑は死ぬ直前、一刀の背中に自分の魔力全てを注ぎ込んでできた物がある・・・
その後、一刀は人を憎む様になってしまった
しかし、人を嫌いになった一刀を修正した人物が居る・・・
その名は・・・・・
「お~い、兄ちゃ~ん」
病院の部屋に勢い良く入ってくる人影が在る
彼は少年時代の一刀である。
「やぁ、一刀」
病院のベッドから一刀を見る剣
「お土産持ってきたよ~」
手にはお土産があった
「ありがと。早速食べようか。」
剣は立ち上がると一刀と一緒にお土産を食べ始めた
「そーいえばさ。今度の退院って何時?」
「さ、さぁ?何時だろうね?」
剣が一刀の目を見ずに答える
「・・・兄ちゃんさ、嘘はいいから、ホントの事話してよ。そんなに俺って信用ない?」
「・・・実はさ・・・」
その時一刀は初めて病気の怖さと、兄である剣の境地を知った
「そう・・・なんだ。」
「だから、何時死ぬか分からないんだってさ・・・ごめん。黙っててさ。」
「いーよいいよ。なら、兄ちゃんが居る今を大切にするさ。」
一刀は手をぶんぶんと振り回して言った
(ホントは辛いのにね・・・ごめんね・・・)
剣は心の中でそう思った
「それじゃあさ。最後に約束して貰えない?」
「約束?」
剣が言う
「僕が死んでも、絶対に一年前みたいに、人の事殺そうとしたり、荒れたり、人を嫌いにならないでくれるかな?」
剣が一刀の目を見て言った
それに答える様に一刀も答えた
「あぁ、約束だ。」
一刀は手を出して剣とハイタッチをする・・・
後日・・・
剣の病は悪化
そして、その後に息を引き取ったそうだ
しかし、一刀は泣かなかった
いや、泣けなかったのだろう。
剣の存在が本当に居なくなる訳が無い。そう考えて一刀は泣かなかった
そして・・・時は流れ・・・
「剣よ。御主を神官に任命する。おめでとう。」
大神官様から神官になった証を貰う人が居た
「ありがとうございます。」
(これで・・・何時でも君を見守る事ができそうだよ。一刀。)
青年はゆっくりと下を見ると、遅刻しそうだが、何故か楽しげに登校している少年にしては大人びていて、青年にしては少し若い少年を見る
「さぁて、任命されたからには、面倒な仕事がいっぱい来るのかなぁ・・・」
自分の今は何も無い机を見る
「さぁて、僕の物語の始まりかな。」
すると、青年・・・
いや、神官北郷剣はゆっくりと歩き出した
恋姫ハーツの本編に入るずーーーっと前のお話です。
剣が生きていた時代に遡ります。