No.814111

女神の強さ

YowaNepuoさん

過去に書いた作品です。
時間軸でいうとmk2クリア後です。
ストーリーではギョウカイ墓場は消滅してますが、
クリア後もコロシアムは残ってるのでギョウカイ墓場のコロシアムは残ってる設定です。

2015-11-17 00:36:02 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:761   閲覧ユーザー数:760

 

―バーチャフォレスト

 

プラネテューヌの中でも緑あふれる自然豊かな場所。

ここに2人の少女の姿があった。

プラネテューヌの女神候補生のネプギアと

ラステイションの女神候補生のユニだ。

2人の手には武器がある。

どうやら2人で戦闘訓練の真っ最中のようだ。

 

ネプギア「ユニちゃん前より強くなったね。発砲間隔は短くなったのに命中精度は上がってる。」

ユニ「あんたこそ、前より速くなってるから距離をとるのも一苦労だわ。」

ネプテューヌ「うんうん、2人とも順調に成長中のようだね。」

ユニ「でしょ!…え?」

ネプギア「お姉ちゃん!?いつの間に!?」

 

ネプギアの姉でプラネテューヌの女神であるネプテューヌがいつの間にか2人の戦闘訓練の様子を見物していた。

 

ネプギア「なんでここに?」

ネプテューヌ「いや~、ずっと書類と格闘してたら疲れちゃってさー。羽を伸ばそうとしたら2人を見かけたんだ。」

ユニ「こんにちは。ネプテューヌさん。」

ネプテューヌ「こんにちは。ユニちゃん。ノワールはどうしてる?」

ユニ「お姉ちゃんは仕事を終わらせたと思ったら部屋にこもっちゃって…。絶対に入ってこないでって。」

 

ユニは知る由もないだろう。

隠れオタとしての趣味を満喫しているということに。

 

ネプテューヌ「そうだ!折角だから2人とも私が相手してあげようか。」

ネプギア「えっ!?いいの?ありがとう。」

ユニ「よ、よろしくお願いします。」

ネプギアとユニは武器を構えネプテューヌと対峙する。

対するネプテューヌは武器をもっていない。

 

ネプギア「お姉ちゃん、武器は?」

ネプテューヌ「無くても大丈夫。遠慮なくバッチこ~い!」

 

大手を振ってこたえる。

それでも躊躇する2人。

 

ネプテューヌ「大丈夫だって言ってるのに。もう。」

ユニ「でも私たち大分強くなったんですよ。いくらなんでも武器なしじゃ…。」

ネプテューヌ「だったらさぁ…。」

 

ネプテューヌの纏う空気が変わり、途端に辺りが妙に静かになった気がした。

 

ネプテューヌ「抜かせてみせてよ。その実力でさぁ。」

 

ビリビリとした殺気にも似た闘気が押し寄せる。

ネプテューヌの眼は凛々しく鋭い、パープルハートの時のそれだった。

圧倒される2人は自分たちの心配が杞憂だったと悟る。

次第に闘気がおさまっていき、ネプテューヌもいつもどおりの様子に戻った。

 

ネプテューヌ「なーんてね。どうする?どうしてもって言うなら使ってもいいけど。」

 

2人は今度は何も言わない。

その代わり僅かに微笑み、臨戦態勢になる。

 

ネプテューヌ「本気で倒すつもりできてよ!」

ネプギア「スラッシュ・ウェーブ!!」

 

剣から放たれる

すさまじいスピードとパワーの衝撃波がネプテューヌを襲う。

ネプテューヌは手を小さくあげると、下に振り下ろした。

素手で押しつぶし飛散させる。

 

ネプテューヌ「確かに速くて強いけど馬鹿正直に撃っても当たらないよ。」

 

もちろんネプギアたちもそのくらいは理解している。

ネプギアはあらかじめネプテューヌの右側面に回り込んで、攻撃態勢にはいっている。

ユニはネプテューヌを挟み込むように左側面から銃を連射する。

しかしネプテューヌはバックステップであっさりとかわす。

銃弾は直線状にいるネプギアに迫る。

 

ネプギア「これならどうです!」

 

ネプギアは銃弾を全て弾き弾道をネプテューヌのほうへと変える。

なんと銃弾を全て掴み取ってしまった。

そのまま掴み取った弾をネプギアに投げつける。

弾を全て防ぎきるが、直後の隙を突かれ、回し蹴りをはなたれる。

もちろん加減はしているのだろうが、それでも

まともに受ければ結構な痛手だ。

すんでのところでユニが援護射撃でネプテューヌを後退させ難を逃れる。

 

ネプテューヌ「いい援護だけど、こうきたらどうする?」

 

ネプテューヌは今度はユニに向かって一直線に突っ込む。

ユニも応戦するが悉く避けられあっという間に距離をつめてくる。

今度はネプギアが横から助けにはいる。

だが、やはり通用せず、片手で白刃取りされてしまう。

そこで初めてネプテューヌは驚きの表情を見せる。

 

ネプテューヌ(ビームソードだけ?ネプギアは…。)

 

ネプテューヌがビームソードに気を取られてる隙にネプギアはネプテューヌの視界の外から仕掛ける。

 

ネプギア「ギア・ナックル!!」

 

左手で拳を握り腹部を渾身の力で殴りつける。

さすがに効いたのか体をくの字に曲げるネプテューヌ。

 

ネプテューヌ「武器だけ投げつけて囮にしたんだ。よく考えたね。」

 

ギリギリのところで空いた左手でネプギアの拳を受け止めて直撃を免れていた。

 

ネプテューヌ「今のは完全に不意を突かれたよ。」

ネプギア「褒めるのはちょっと早いよ。お姉ちゃん。」

 

そう言うと右腕でネプテューヌの左腕をとる。

ネプギアを巻き込まないように破壊力ではなく貫通力に特化したビーム。

ネプテューヌが気付いたころには最高出力のビームが既に間近まで迫っていた。

そしてついに2人の攻撃がネプテューヌに届いた。

2人の攻撃は確かにネプテューヌに届いた。

しかし効果は無かった。

ネプテューヌは右手一本でビームを防いでいた。

いつの間にか放られていたネプギアのビームソードが地面に突き刺さる。

素手で止められたことが予想外のようで、2人は表情を曇らせる。

一方のネプテューヌの表情は微笑みだった。

 

ネプテューヌ「いい連携だったよ、2人とも。」

ユニ「でも素手で止められたのはショックです…。」

ネプギア「まだまだ私たちじゃ相手にならないな~。」

 

ユニとネプギアはその場で崩れ落ちてしまう。

ネプテューヌが来る前から2人で戦闘訓練をしていたので疲労していたのだろう。

 

ネプテューヌ「もういいの?」

ネプギア「うん。ユニちゃんと結構な時間訓練してたから疲れたちゃった。」

ネプテューヌ「そっか。私はこれからどうしようかな~。」

 

ユニは何故かネプテューヌに視線を送る。

ネプテューヌもユニの視線に気づいたようだ。

 

ネプテューヌ「な~に?ユニちゃん。なにか言いたそうだけど。」

ユニ「いえ、その…、ネプテューヌさんがちゃんと戦ってるとこ見たいな~、なんて…。」

ネプテューヌ「じゃあ見る?」

ギョウカイ墓場のコロシアムに到着した3人。

辺りは相変わらず不気味な雰囲気に包まれている。

 

ネプテューヌ「ここならよほどの暴れ方しない限り被害は出ないし、久しぶりに張り切っていくよ~。」

 

ネプテューヌが相手に選んだのはノワールのようだ。

もちろん強さは本物よりも劣っている。

それでもそこらの危険種や接触禁止種を遥かに凌ぐ強さだ。

 

ユニ(本物じゃないとはいえお姉ちゃんとの戦いか。なんか変な感じ。)

ネプテューヌは開始早々無数の32式エクスブレイドをつくりだす。

同時にノワールが一直線に突っ込んでくる。

攻撃を阻止して先手を打つつもりなのだろう。

だがそう易々と先手を打たせるネプテューヌではない。

ノワールが攻撃するよりも早く32式エクスブレイドを一斉射出する。

無数の青白い剣がノワールに襲いかかる。

だがおかまないなしと言わんばかりそのまま突っ込んでくる。

32式エクスブレイドを紙一重でかいくぐ回避し、かいくぐる。

ノワールはトルネードソードでアロンダイトを強化する。

大剣を振りかざし、ネプテューヌに襲いかかろうとする。

するとノワールのすぐ横を通過していた32式エクスブレイドがエネルギーを爆発的に噴出する。

もちろんすぐ近くにいるノワールを巻き込む。

 

キィーーーーーーーーン

 

甲高い音が鳴る。

爆発を回避したノワールがネプテューヌの背後に回り込んでいた。

ネプテューヌの手にはいつの間にかエクスカリバーが握られており、ノワールの攻撃を防いでいた。

 

ネプテューヌ「まずは軽く準備運動からしようかな。」

剣を弾き距離をとった。

2人とも距離を保ったまま動かない。

互いに互いをにらみあっている。

 

ネプテューヌ「じゃ、ま、とりあえず…これでどうかな。」

 

ネプテューヌの背後に32式エクスブレイドが4つの32式エクスブレイドが出現する。

4つともすべてノワールに狙いを定め、一斉に発射される。

ノワールはトルネードソードで刀身を32式エクスブレイドの爆発の範囲よりも長く伸ばす。

飛来してくる32エクスブレイドを爆発の範囲外からはじく。

 

ネプテューヌ(さっきの爆発でもう見切ったんだ。)

 

はじかれた32式エクスブレイドが地面に突き刺さる。

 

ネプテューヌ「ならこれならどう?」

 

先程よりもはるかに多くの32式エクスブレイドをつくりあげる。

もちろんノワールの顔色は変わらない。

 

ネプテューヌ「どこまで凌ぎきれる?」

 

無数の32式エクスブレイドの一斉掃射。

ノワールは悉く避け、避けきれないものを弾く。

嵐のような集中攻撃をものともせず捌いていく。

弾かれた32式エクスブレイドが地面に次々と突き刺さっていく。

反撃の隙を見つけ大地に水平に振るい、ネプテューヌを攻撃する。

地面に突き刺さっている32式エクスブレイドはまとめて吹き飛ばされてしまう。

ネプテューヌは上に飛び空中に逃れる。

するとノワールは空中に逃れたネプテューヌに向かって突撃する。

だが真っ直ぐ突っ込んでくるだけなので防御は容易い。

 

ネプテューヌ「甘い甘い。…!?」

 

剣での攻撃は防御できたが空中では体をお支えるものがないので、跳び上がった勢いと腕力で防御の上から押しとばされてしまう。

ギョウカイ墓場に数多くある巨大なゲーム機の山の1つに衝突する。

地上に着地したノワールは炎を生み出す。

女神の力の一端を炎の力に変えるバニシングバスター。

それをゲーム機の山に向かって放つ。

大爆発を起こしてゲーム機の山を粉砕し焼きつくす。

 

ネプテューヌ「アイスエッジ。」

 

燃え上っていたゲーム機の山の残骸が一瞬で凍りつき炎が消える。

その中をネプテューヌが悠然と闊歩している。

ネプテューヌの身体には傷一つない。

 

ネプテューヌ「やってくれるね~。」

 

冷気を纏っていたエクスカリバーが元に戻っていく

 

ネプテューヌ「すごいでしょ。といっても私が使える氷属性の技はこれだけなんだけどね。」

 

エクスカリバーを構える。

対するノワールもアロンダイトを構える。

にらみ合いから始まった先程とは対照的に激しくぶつかった。

斬撃音と金属音が響き渡る。

攻撃の余波で辺りはボロボロになってしまっている。

戦闘速度が徐々に速くなっていく。

ネプテューヌは相も変わらず余裕の表情だ。

無防備になっている足元を狙って足払いをする。

ノワールはジャンプでかわし、身を捻って一閃。

ネプテューヌは剣で受け止め、ノワールの腕を掴み取る。

そのまま思い切り地面に叩きつける。

ノワールは空いてる左手でなんとか地面との衝突を免れる。

だが右腕はネプテューヌに掴まれ、左腕は地面につき、体を支えている。

絶好のチャンスを逃すネプテューヌではない。

無防備状態のノワールに斬りかかる。

危機にもかかわらず微動だにしないノワール。

瞬間、ネプテューヌは何かを感じ取った。

確かにノワールは微動だにしていない。

地面に着いた左手。

そこからバニシングバスターを地面に放つ。

地面から噴き出すように大爆発を起こし、辺りを燃やしつくす。

ネプテューヌは爆発から逃れていた。

 

ネプテューヌ「びっくりした~。あんな強引に逃れるなんて。」

 

間髪いれず攻めてくるノワール。

距離を詰めながらバニシングバスターを放つ。

右手ではじいてネプテューヌも正面から迎え撃つ。

急にノワールの姿が消える。

だがネプテューヌは驚く様子も見せず、体ごと180度向きかえる。

そこには消えたはずのノワールが剣を振るおうとしていた。

奇襲に失敗したものの、かまわず剣を振り下ろす。

もちろん、あっさりと受け止める。

続いて左手でアッパーカット気味にバニシングバスターを放つ。

顔を引き、バニシングバスターを避ける。

眼前を通り過ぎ、空に打ち上げられる。

ネプテューヌが反撃するが、距離をとって回避する。

トルネードソードで再びアロンダイトを強化する。

さっきよりもずっと長く大きく。

そして大地を切り裂き、ネプテューヌ目がけて斬り上げる。

恐ろしいリーチの長さだが反面、直線的。

ネプテューヌは冷静に軌道を見切る。

すると突然、上から爆発音がした。

見上げると炎の雨が降り注いでいる。

先程空に打ち上げたバニシングバスターを強化したアロンダイトで切り裂いたのだった。

 

ネプテューヌ「これはノワールのスケィッターオリオン…。」

 

頭上に32式エクスブレイドを傘のように放射状に隙間なく展開する。

ノワールのスケィッターオリオンが大地を削り、破壊しつくす。

ネプテューヌのいる場所だけが無事だった。

32式エクスブレイドを消すと、ノワールの姿がなかった。

上からの殺気と圧迫感を感じ取る。

ノワールがこちらに向かって落下してきている。

 

ネプテューヌ「今度はヴォルケーノダイブか。」

 

先程と同じく32式ブレイドを展開し防壁をつくりノワールを阻む。

するとノワールは剣から炎を噴出し、その推進力で防壁を避ける。

 

ネプテューヌ「やっぱり炎の扱いがうまいね~。けど…。」

 

ネプテューヌの全身から雷が発生する。

 

ネプテューヌ「本物の火力はそんなもんじゃないけどね!」

 

全身に纏わせた雷を剣に収束させる。

剣は元から眩い黄金色だったのもあり強烈な光を発する。

剣を構えノワールを迎え撃つ。

 

ネプテューヌ「サンダーブレイク!!」

 

雷が剣から放たれる。

雷鳴をとどろかせ、マッハ600でノワールに向かって突き進む。

ノワールと雷が空中で交わる。

ノワールはボルケーノダイブで雷を打ち消そうとする。

二つが交差した時大爆発が起きた。

ノワールは雷を打ち消しきれずに吹き飛ばされた。

衣服のところどころが焼け焦げ、膝をつく。

突然ネプテューヌの雰囲気が変わる。

ネプギアとユニの2人と訓練した時と同じように。

 

ネプテューヌ「じゃあそろそろ準備運動は終わりにしよっか。ユニちゃ~ん。」

ユニ「は、はい!?」

ネプテューヌ「しっかりと見ててね。でないと…。」

 

いつもと変わらない軽い口調。

だが、声は普段よりもずっと落ち着きのあるものだった。

 

ネプテューヌ「見逃しちゃうから。」

 

喋り終えるとネプテューヌの姿が消えた。

姿を消したネプテューヌはいつの間にかノワールの目の前にいた。

ノワールの頭を掴み地面に叩きつけた。

地面が豪快に割れ砕ける。

衝撃がユニとネプギアのところまで届いた。

 

ユニ「わっ!って…えっ!?」

 

ユニには何が起きているのか分からなかった。

見逃していたわけではない。

単純に速すぎる。

消えたように思えるほど。

ノワールも反応すらできない。

ネプテューヌはノワールの頭を掴んだまま持ち上げ、放り投げる。

壊れたゲーム機の山に衝突し、山が崩壊する。

そして再び雷を発生させるとノワール目がけて放つ。

 

ネプテューヌ「サンダークラッシュ!」

 

今度は3本の雷が崩壊した山ごとノワールを穿つ。

崩壊した山は跡かたもなくなり、黒焦げ煙が立ち上る。

 

ボフッ!

 

煙の中からノワールが勢いよく飛び出す。

炎を噴出しネプテューヌから離れるように飛び立つ。

一度体勢を立て直すために距離を取るつもりのようだ。

 

ネプテューヌ「遅いよ。」

 

が既に正面に回り込まれ行く手を阻まれる。

空中につくりだした32式ブレイドを足場代わりにしている。

ノワールは炎を剣に纏わせ、ネプテューヌを斬りつける。

ネプテューヌはガードすらせずまともに受ける。

斬ったものを燃やしつくすノワールのガンブレイズ。

だがまともに受けたにもかかわらず無傷だ。

 

ネプテューヌ「温い、温い。」

 

ノワールを地面に向かって蹴りとばす。

受け身も態勢の立て直しも出来ずに勢いよく地面に激突する。

衝撃で地面が砕け破片が舞い上がる。

足場の32式エクスブレイドからとび下りを消して地面に降り立つ。

相当のダメージを負っているようで、よろよろとした動きで立ちあがるノワール。

力を振り絞ってトルネードソードで強化する。

ネプテューヌに向かって渾身の一撃を繰り出す。

だがその一撃が届くよりもはるかに早くネプテューヌが迎え撃つ。

目視も反応もゆるさない光速の一太刀。

強化したアロンダイトを空を切るかのような抵抗の無さで斬り裂く。

そしてもちろんノワールをも両断する。

戦いを終えてネプギアとユニのもとに駆け寄るネプテューヌ

ユニは何故か唖然としている。

結局最後まで何が起こっていたのか理解できなかったようだ。

 

ネプテューヌ「どうだった?私の戦いは?」

ユニ「どうだったもなにも速すぎて何も分からなかったんですけど…。」

ネプギア「実は私も…。」

ネプテューヌ「そっか。う~ん…。」

 

口に手を当てて考え込む。

しばらく考えた末にユニとに質問をする。

 

ネプテューヌ「本当に全部見えなかった?」

ユニ「正確にはネプテューヌさんの動きや太刀筋ですね。雷や相手の動きは見えてました。」

ネプテューヌ「なるほどね~。」

ネプギア「それがどうしたの?」

ネプテューヌ「まだまだ私には敵わないってこと。」

ネプギア「えっ?」

ネプテューヌ「まずはもっと動体視力と反応速度を鍛えないとね。」

ユニ「動体視力と反応速度ですか?」

ネプテューヌ「うん。まずは最低限、動きが見えるようになって体が反応できるようにしないとね。」

ネプギア「確かに体が動かないと戦いにならないもんね。」

 

納得したようにうんうんと頷くネプギア。

一方のユニはため息をつき残念そうにする。

 

ユニ「お姉ちゃんも同じぐらい速いんですよね?」

ネプテューヌ「う~ん、そうだね。同じぐらいなんじゃないかな。」

ユニ「やっぱりそうですか。あ~あ、お姉ちゃんにはまだまだ敵わないか。」

ネプテューヌ「でもさっき戦った時も思ったけど確実に強くなってるよ。」

 

ネプテューヌはうつむいてるユニを励ます。

ユニの表情が一転、明るくなる。

 

ユニ「本当ですか?」

ネプテューヌ「うん。そのユニちゃんと互角に戦えるネプギアもね。今なら前にやられた八垓禍津日神にも勝てると思うよ。」

ネプギア「うん。もう一人でも大丈夫だよ。多分…。」

ネプテューヌ「自信をもって。私の妹なんだから。」

ユニ「あの~これは大丈夫ですかね。」

 

ユニは申し訳なさそうにしながら大地を指さす。

最後のネプテューヌの一振りでギョウカイ墓場が二つに分かれてしまっていた。

 

ネプテューヌ「うう、これはちょっとやりすぎちゃったかも。帰ったらどうやって直すか考えるよ。」

ネプギア「私も手伝うよ、お姉ちゃん。」

ネプテューヌ「ありがとう、ネプギア。」

ユニ「変える前にラステイションに寄って来ませんか?お姉ちゃんも喜ぶと思います。」

ネプテューヌ「そうだね。ネプギアも行こう。」

ネプギア「うん。」

 

 
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