No.789515

【サイバ】暑い夏のすごし方【交流】

古淵工機さん

2015-07-14 22:24:12 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:631   閲覧ユーザー数:614

7月某日。

 

「あ~づ~い~…」

「暑いわね…」

「暑いよな…」

天空稲荷神社の社務所でのびきっているのは唯・和美・雪歩の3人。

 

「まだ7月の初旬だってのにこれはないでしょ…」

「30度超とかどんなだよぉ…」

「暑すぎてたまらないわよ…」

その様子を呆れた様子で見つめていたのは、唯の母・愛だ。

「…って、あんたたちね。なにをグダってしてるのよ」

「だぁってお母さん、暑いものは暑いんだもん~」

「そうそう、あたしたちって毛皮があるから暑さがハンパじゃないのよぉ」

 

すると、唯の父でこの神社の宮司である奉があるものを持ってきた。

「まぁまぁ、この暑さでは無理もない話です。ここらでカキ氷でもどうでしょう」

「やったあ!お父さん大好き!」

「いっただっきまーす!」

山盛りに盛られたカキ氷に喰らいつく少女3人。

「んー!やっぱ暑い日にはカキ氷…いたー!あいたたたた…」

「和美ちゃんってば、急いで食べ…あたっ、あいたたたた…」

「唯、がっついてたお前も人のこといえねえって。しかしこれ冷たいなw食い進めるごとに頭が痛くなってくるぜ」

「はっはっは、カキ氷なんてそんなものですよ。あわてずゆっくりお食べなさい」

「「「はーい」」」

「ふふ、もう、相変わらず食い意地の張った娘たちなんだから…あいたたたた」

その横でカキ氷を食べていた愛も頭痛に襲われる。

 

「その大食いはお母さんに似ちゃったからしょうがないわよっ…あいたた」

「そ、そうでしたっ…」

と、カキ氷に身悶えていると、天洸は軒先に何かを取り付けていた。

「あらお天さま。なにをしてらっしゃるの?」

「あぁ、見てのとおり風鈴をつけてるんだよ」

「なるほど。風鈴とはまた風流ですな」

「あ~、カキ氷に風鈴で暑さが少し和らいだ気がするわ和美ちゃん」

「そうね~」

「あ、そうだわ!丼兵衛おじいちゃんのお店で冷やしうどんが出てるのよ!ひと段落したら食べにいかない?」

「ふふん、負けないわよ和美ちゃん」

「おーい、あんまりがっつくと腹下すぞー…」

…夏の日の情景であった。


 
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