No.767329

【サイバ】さくら祭りの前日(接点Pの彼女たちの場合)【交流】

古淵工機さん

2015-03-28 01:09:07 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:709   閲覧ユーザー数:681

パンの店、ル・シャトン。

店の前では少女たちが談笑していた。

「へえ、もう桜の季節なんだ」

「桜といえば稲荷神社でさくら祭りやるってさー」

「ほぇー」

「ねえ、ミミナちゃんは行くの?」

「モチのロンだにゅw」

話をしているのは長岡シラセ、六浦真緒、マオ・スペア、パム・エルル、高井戸ミミナの5人だ。

「ねえ、マオちゃんはどうするにゅ?」

「あーあたしね…博物館の仕事があるから今回はパスだわ…」

「うーん、残念だなー」

「シラセはどうするの?」

「そりゃもちろん行かなきゃでしょ?実はこの日のために着物買っちゃったのよねw」

と、ガールズトークを繰り広げていくと、店番をしていた飯田橋ミウがやってきた。

 

「みんなおそろいでどうしたの?」

「あ、ミウ…」

「ミウちゃんはお祭り行くのかにゅ?」

「うーん、行くって言っても稲荷山公園に屋台出すんだけどねw」

「そうそう、ル・シャトンの季節限定チェリーパンとか売ろうと思ってるのよね」

「あ、ママ…」

出てきたのはミウの母親・美亜だ。

「さくら祭りには桜風味のパン。これはガチでしょ…」

だがその時、威勢のいい声が筋向いから響いた。

 

「ちょお待てぇ!祭りの屋台の定番ちゅうたらたこ焼きに焼きそば、お好み焼きやろが!Understand?」

英語交じりの大阪弁の持ち主はお好み焼きの店・みおつくしの店主、天満橋シンシアだ。

「あら、今時定番だけじゃやっていけないんじゃないかしら?」

「いやいやおかげさまで毎年売れまくってますからー!今年も勝たしてもらいまっせミーアさん!w」

「望むところよw」

双方不敵な笑みを浮かべるミーアとシンシア。

 

「うわー、大人げねえなー…」

「スマンなミウ、ウチの母ちゃん祭りのたびにああなるねん…」

呆れるミウに声をかけたのはシンシアの娘・テムナだ。

「あーそうだにゅ。テムナちゃんは…」

「ん?あー、うん。屋台の店番でな」

「あ、やっぱりにゅ?」

「じゃあ今回もあたしら母娘そろってライバルってワケだ…」

「ま、そういうこっちゃなw」

 

ふと、真緒がシラセに尋ねた。

「そういやシラセ」

「なに?」

「お花見ためだけじゃないんでしょ?お祭りに行くのって」

「うーん、そりゃあまあ…なんていうかァ~…」

おおっ!シラセの目がだんだん変わってきた!

裏人格が発動した瞬間だ!!

「…この浴衣の胸元をちょいとはだけてよ。そいつで男どもを誘惑すんだよwキシシシ、何人引っかかるかねえ?」

「それはダメだ!!」

「アブないやろいろんな意味で!!」

すかさずミウとテムナのツッコミが炸裂した…。

 

さてその頃、マオは突然かかってきた電話に対応していた。

「え?ああ、はい…え?設備メンテのため臨時休館?あ、はい…どうもです」

「どうしたにゅ?」

「いや、なんか臨時休館だから休みになっちゃった。祭り行こうかなw」

その言葉を受けた真緒とパムは思い切り飛び上がった!!

 

「やったあ!ねえねえ桜の木の下で写真撮り合いっこしよう!」

「そうよ!みんな巻き込んで撮り合えば楽しいよ!!」

「そうね!やっちゃいますか!」

「「「おーっ!」」」

「あっちはあっちでヘンなテンションだにゅ…」

 

今年のさくら祭りもにぎやかになりそうである。

続く!


 
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