No.761231

仮面ライダー剣×ゴッドイーター 〜掴み取る運命〜 第3話

D.C.D.さん

初戦闘です。

※設定集を一部、加筆・修正しました。


2015-02-28 13:40:57 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:830   閲覧ユーザー数:827

 

 

 

 

 

 

 

 

コウタ

「いた…!」

 

十真

「アラガミ…」

 

 

 

 

贖罪の街へと到着した3人は、物陰に身を潜めて標的のアラガミ『オウガテイル』を見据えた。

 

リンドウが最前に立ち、2人を右手で静止している。

 

 

 

リンドウ

「やっこさん、ちと気が抜けてるみてぇだな。俺が出たらそのまま続け」

 

コウタ

「はい…!」

 

十真

「了解です…!」

 

 

 

 

声と息を潜めつつ、しかし2人は昂りを抑えきれていなかった。

 

リンドウはそんな2人に危険を感じ、そっと両手をそれぞれの額に近づける。

 

 

 

リンドウ

「うりゃ」

 

 

 

リンドウは両手で2人に軽くデコピンを放った。

 

アラガミしか目になかった2人は、突然のことに唖然とした。

 

 

 

 

リンドウ

「そんなに固まっちまうと、早死にするぜ?」

 

コウタ

「は、はい…」

 

 

 

 

リンドウは軽く息を吹くと、バックルを取り出し、腰に翳した。

 

バックルはすぐにベルトの形となった。

 

コウタも同様にバックルをベルトにし、十真もバックルにカードをセットしてベルトを装着。

 

 

 

 

リンドウ

「よし………行くぞ!」

 

 

 

 

リンドウが駆け出すと共に、2人も続く。

 

リンドウとコウタは『CHANGE』のカードを取り出す。

 

 

 

 

十真・コウタ・リンドウ

「変身!」

 

 

 

 

リンドウとコウタはカードをバックルにセット。十真はサイドハンドルを引いてプレートを180度回転させる。

 

 

 

 

[TURN UP]

 

[DIA 10]

 

[SPADE KING]

 

 

 

 

十真の目の前に蒼いオリハルコンエレメントが、リンドウとコウタの頭上にオレンジ色のオリハルコンエレメントが現れる。

 

リンドウとコウタのオリハルコンエレメントは駆け抜ける彼等に合わせてゆっくりと降りてくる。

 

十真は、堂々と立ち塞がる蒼のオリハルコンエレメントを躊躇いも無くぶち破る。

 

その瞬間、彼等は仮面の騎士へと姿を変えた。

 

 

 

リンドウ

「うっし!」

 

 

 

ラウズトルーパー・スペード カテゴリーK

 

 

 

 

コウタ

「おっしゃあ!」

 

 

 

 

ラウズトルーパー・ダイヤ カテゴリー10

 

 

 

 

十真

「えぇぇぇぇいっ!」

 

 

 

 

新型ラウザーシステム・スペード『ブレイド』

 

 

 

 

3人の戦士が、大地を駆け抜ける。

 

 

 

 

十真

「せやっ!」

 

 

 

ブレイドは腰のホルダーに納められた長剣形の新型ラウザー『ブレイラウザー』を引き抜き、オウガテイルの横っ面を下から斬りあげた。

 

休む間も与えずに、そのまま二撃、三撃と攻め続ける。

 

コウタは銃型のラウザーで前衛に立つ十真の援護をし、リンドウも十真の背後をカバーしている。

 

 

 

 

十真

「こいつで!」

 

 

 

 

ブレイドはブレイラウザーのカードホルダーを扇状に展開し、ラウズカードを一枚手に取ってラウズした。

 

 

 

 

[TACKLE]

 

 

 

 

ラウズしたのはカテゴリー4の『タックル』。

 

 

 

 

 

十真

「えぇぇぇぇいっ!」

 

 

 

 

一体のオウガテイルに体をぶつけ、よろめいた所を一気に斬り裂く。

 

 

 

 

リンドウ

「流石はカテゴリーAだな」

 

 

 

 

リンドウは感嘆しつつ、負けじとラウズカードを腰のホルダーから取り出して長剣型のラウザーにラウズする。

 

 

 

[THUNDER]

 

 

 

ラウズしたのはカテゴリー6の『サンダー』。

 

リンドウのラウザーが電撃を纏い、オウガテイル目掛けて放たれる。

 

 

 

 

コウタ

「俺も!」

 

 

 

オウガテイルが怯んだ隙にコウタもラウズカードを取り出し、銃型のラウザーにラウズする。

 

 

 

[BULLET]

 

 

 

カテゴリー2の『バレット』がラウズされ、ラウザーからエネルギーを蓄えた弾丸が放たれる。

 

コウタの一撃により、二体のオウガテイルが倒れたが、一体はかろうじて生きていた。

 

 

 

十真

「しぶといヤツだな」

 

 

 

 

[KICK]

 

 

 

 

カテゴリー5の『キック』により、ブレイドの右脚にエネルギーが充填される。

 

 

 

 

十真

「はぁぁぁぁ…せいっ!」

 

 

 

 

ブレイドはブレイラウザーを地面に突き立て、勢いよく宙に舞う。

 

 

 

十真

「えぇぇぇぇいっ!」

 

 

 

 

そこから飛び蹴りの体制をとり、残るオウガテイルにトドメの一撃を放つ。

 

強烈な蹴りがオウガテイルの首筋に炸裂し、オウガテイルはヨロヨロと倒れた。

 

体を回転させながら着地するとブレイラウザーとリンドウのラウザーが信号を発していた。

 

討伐したアラガミを、ラウズカードで封印できる合図だ。

 

 

 

リンドウ

「俺とお前のラウザーに反応したってことは、こいつはスペードで封印できるらしいな。やってみろ」

 

十真

「はい」

 

 

 

 

十真はブレイラウザーからまだ何も封印していないカードを取り出し、反応を示したオウガテイル目掛けて投げつけた。

 

オウガテイルのコアに突き刺さると、カードはそのエネルギーをどんどんと吸収し、やがて全てを取り込んだ。

 

オウガテイルを封印したラウズカードは、自らブレイドの手元に帰った。

 

 

 

 

十真

「カテゴリー2…『SLASH』」

 

 

 

 

十真の手持ちのカードは、キックとタックルのみ。スラッシュは新たなカードだ。

 

 

 

コウタ

「俺も封印したかったな…」

 

リンドウ

「大丈夫だ。生き延びてりゃ、その内できるだろ」

 

 

 

リンドウの軽い一言。しかし、焦るコウタを止めるにはリンドウのような話し方がいいのかもしれない。

 

 

 

 

十真

「(まずは一歩目…だな…)」

 

 

 

 

十真は仮面越しに新しいカードを見つめ、これから続く長い戦いを想像してみた。

 

千里の道も一歩から。いつか終わりが来ると信じ、カードをブレイラウザーに収めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

厚い扉を開けると、だだっ広い訓練場の中にポツリと台が用意されていた。

 

その上にはバックルと1枚の紅いカード。

 

 

 

 

ヨハネス

「ようこそ。フェンリル極東支部へ。これより君には、新型ラウザーシステムの適合試験を受けてもらう」

 

 

 

 

新型…自分がそれに選ばれるなんて。しかし、望んでいたことだ。

 

ゴッドイーターになれるだけでなく、新型に適合できれば、目標により近づきやすい。

 

事前の説明通り、バックルにカードをセットしてベルトを創り出す。

 

けたたましい待機音声が鳴り響き、バックルのサイドハンドルを引っ張ってプレートを180度回転させる。

 

 

 

 

[TURN UP]

 

 

 

 

バックルから翠色のオリハルコンエレメントが飛び出し、怪しげに揺らめきながら立ちはだかる。

 

恐怖を感じつつも、その壁に向かって全力で走り、突き破った。

 

見ると、自分の姿は瞬く間に変わっていた。

 

銀と紅の鎧に包まれた戦士。その名はーー

 

 

 

 

ヨハネス

「…おめでとう。適合試験は無事合格だ。これで晴れて、君は新型ラウザーシステム第1号『ギャレン』の適合者となった」

 

 

 

 

ーー『ギャレン』。その名を小さく呟き、拳を強く握りしめた。

 

『彼女』の運命が大きく動いた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作者より…

 

 

 

 

 

いつもご愛読ありがとうございます。作者のD.C.D.です。

 

今作品の設定の一部を大きく変えましたので、お知らせします。

 

当初設定していた『ラウズカードはカテゴリーの数値によって威力が変わる』という設定を、以下のように改めさせていただきました。

 

 

 

 

 

「ラウズカードのカテゴリー・スート毎の分類は『2〜Kに関しては、原作仮面ライダー剣と同様』。ただし、『CHANGE』のカードのみ、当初の設定通り、カテゴリーの数値によって性能が変わる」

 

 

 

 

 

 

とします。

 

つまり、

 

 

 

スラッシュ → 2のみ

 

サンダー → 6のみ

 

 

 

 

と言った具合に固定されます。原作ブレイドと同じです。

 

ただし、チェンジのカードにおいては、

 

 

 

 

チェンジ →2〜Aの順に強くなる

 

 

 

 

 

となります。

 

なお、2〜Kで変身するのを『旧型ラウザーシステム』、Aで変身するのを『新型ラウザーシステム/ライダーシステム』と呼ぶのは、今まで通りです。

 

今作品における重要な設定でもあったのですが、作者の都合で変えさせていただきました。期待されていた読者様がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありません。

 

その分は、これからの作品の展開で取り戻そうと思います。

 

また、今回登場しました『ラウズトルーパー』についての設定も載せました。ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いいたします。

 

 

 

 


 
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