No.747959

選挙もチョコもありゃしない(ネタ)

rineさん

切欠は『最低系主人公を別ベクトルの最低系主人公にしてみよう』と考えてみた。
フラグをバッキバッキ折ったのせいで本編なんて無くなったんや。
まぁ、最初は本編を考えていたけど、途中でメンドクなったん。

2015-01-01 23:00:34 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1396   閲覧ユーザー数:1386

 幼年期の日記

 

 

 ○月×日 ハレ

 

 今日は朝からやる気が湧かなかったが、いつもより変な出来事があったため、ここに記する。

 幼稚園で女の子にちょっかいを出していた小山の大将を正々堂々とねじ伏せて泣かせたのが先日のこと。

 最近は人生に華を感じなくなってきた。

 そんなわけで幼稚園に行くのがダルく、玄関を出た矢先でグレていたところ、声をかけられた。

 振り向くと、同い年の女の子が『これ食べて』と板チョコ(ミルク)を押し付けてきた。

 クランキー派なので遠慮したところ、何故か泣き出された。

 解せぬ。クランキーの方が美味くね?

 

 

 △月□日 ハレ

 

 昨日の女の子が隣に住んでいる子だと判明した。

 母親同士で色々と話しているのが聞こえたからだ。

 家政婦さん? いないけど何か文句ある?

 今更ながらお隣に挨拶へ行くこととなった。

 とりあえず挨拶といえば『きのこ』と『たけのこ』だろうと思い

 持参していった結果、今日も泣かれた。

 解せぬ。以前は『たけのこ』派だったが『きのこ』の美味さに気付いた今日この頃。

 

 

 %月#日 アメ

 

 母親から隣の女の子のことを聞いた。

 どうも弟くんを事故で亡くしたトラウマがチョコレートらしい。

 解せぬ……なんで赤の他人にトラウマ押し付けるん?

 

 

 ☆月★日 ヒトデ

 

 ヒャッホー! 今日はヒトデ祭りだぁ! 岡崎サイコー!

 という夢を見た。

 解せぬ。

 

 

 $月Ю日 ハレ

 

 今日も泣きそうな顔で板チョコを押し付けられた。

 とりあえず食ってからsekkyoしてやろう。

 そう思って食おうとした瞬間、向こうが足を縺れさせやがった。

 鼻穴にチョコの角部分が凄い勢いで直撃した上、抉ってきやがった。

 どうやらチョコ食って鼻血を出すのは迷信ではなかったようだ。

 そして痛みで泣きたいのはこちらなのに、先に大泣かれた。

 解せぬ。あと超痛かった。

 

 

 £月И日 ヤマセ

 

 今日は板チョコを押し付けてこなかった。

 今度は別の意味で板チョコがトラウマになった模様。

 解せぬ……いや、これはこれでよかったのだろうか?

 

 

 θ月√日 ハレ

 

 今更ながら隣に住んでいるトラウマ系チョコ女児の名前が判明した。

 千里の道もなんとやらと書いてチサトと読むらしい。

 うん、普通だ。こっちも名前は普通だが、苗字が大抵は間違われる。

 解せぬ。間違われぬよう『J』とでも名乗ろうか……。

 

 

 

 思春期の日記(その1)

 

 

  ̄月_日 ハレ

 

 久しぶりに日記を書いてみることとする。

 暦は春。今日は厨学の始業式だった。

 今年で最後と思うと中々に感慨深い……只今絶賛入院中だがな!

 趣味のパルクールで派手に宙を舞っていたら、腹切った。

 何を言っているかわからないが、俺にもわからない。

 もんのスゲー宇宙の真理に出会ったのかもしれない。

 腹に大きな傷が残ってしまったが、これも青春の1ページだ。

 そんなことを堂々と言うと、お見舞いにきた千里に殴られた。

 もちろん避けたが。いつの間にか簡単に暴力を振るうようになって悲しい。

 そう言ったら『アッ、アンタだけなんだからね!』というツンデレを貰った。

 解せぬ。

 

 

 ゛月゜日 ハレ

 

 通学出来るのがGW明けからという悲しい報告をもらった。

 正直ヒマだ。今日もお見舞いにきた千里にそう言うと『いいから勉強しなさい』と言われた。

 全国模試(大学入試レベル)余裕のよっちゃんを舐めるなと言ったら、今日も殴ってきた。

 もちろん余裕で避けた。

 中途復帰だとクラスメイトとの関係が大変そう、と千里が言いかけるが

 『アンタなら問題ないわね……』と溜息を吐かれた。

 ハムの人、ピュアブラック、さすがはお兄様ですetc、とのこと。

 解せぬ。

 

 

 ´月`日 アメ

 

 今日は千里が来なかった。おそらく部屋を暗くして写真を見ながら落ち込んでいるのだろう。

 致し方ないとはいえ、頑張って前を向いてもらいたいものである。

 ヒマだったので、院内を散歩していると同じ厨学の制服を着た女の子に会った。

 タイを見たところ同じ学年だが見覚えがなかったため、聞いてみると転校生だった模様。

 最初は硬い表情だったが、いつものノリで話していると少しずつ明るくなっていったので

 ツイツイ話込んでしまった。

 するとなんとクラスメイトだったことが判明した。名前は美しい冬と書いてミフユ。

 俺の入院理由が聞き辛そうだったので、聞かれる前に答えると目を丸くしていた。

 腹の傷について、かなり遠慮がちに聞かれたが『青春の1ページ』『生きてる証』だと

 堂々と言い張ったら絶句された。

 解せぬ。

 

 

 а月Ь日 クモリ/ハレ

 

 今日も千里は来なかった。もしかして単純にアノ日だったのかもしれない。

 その代わりというのも変だが、何故か昨日の転校生が見舞いにきた。

 何か思うところがあるのかもと思い(決して面倒な訳ではないが)早速本題に入った。

 最初は躊躇っていたが、ポツポツと話してくれた。

 病気、手術、留年、転校、傷痕、ぼっち……ハイ、大変よく悩んでおりました。

 生憎とカウンセラーではありませんので単純に簡単なものから解決していくこととした。

 とりあえず『某魔法少女風名前を呼んで☆』作戦と『背中の傷は剣士の恥だ★』作戦だ。

 呼び方が『みぃちゃん』『ゆうくん』になった……ん?

 

 

 >月<日 ハレ

 

 無事に退院してからのGW明け、約2ヶ月ぶりの通学を果たすことが出来た。

 千里と分かれ、職員室に行くと何故か先生がクラスメイトに再紹介をするか?

 と冗談混じり言い出したので、それに乗ることとした。

 転校生みたいな扱いだが、遅れを取り戻すべく、早くクラスを〆ることとしたのだ。

 先生の入ってこいの言葉の後、教室のドアを開けた瞬間、側転からバク宙ムーンサルトまで

 一連の動作で教卓まで辿り着いた。

 クラスメイトが10点と書いた紙を掲げてくれた。あらヤダ、コイツ等ノリが良い。

 先生に拳骨されたが、勿論避けた。

 千里が溜息を付いているのが見えた。そしてクラスに馴染んでいるみぃちゃんの姿も見えた。

 解せ……いや、いいだけどね。

 

 

 

 

 思春期の日記(その2)

 

 

 Я月г日 ハレ

 

 どうやら俺には日記を長続きさせる才能が無い模様だ。

 久しぶりに書いたら半年以上経ってたとかどんだけ。

 まぁ、それだけ日常が平和で当たり障りないということかもしれないが。

 とりあえず書くだけのことがあったので再び記することとする。

 本来の厨三は受験シーズンだが、個人的にはモーマンタイ。

 そんなわけで休日をブラブラしていると秋の味覚スイーツフェアなる店頭ポスターを見つけた。

 ここ数年はお菓子作りが趣味になっていたため、非常に興味があった。

 ただし、男女ペア限定……舐めてんのか?

 超食べてみたいが、生憎ツレがいない。ちなみに千里はみぃちゃんの家で勉強会だとか。

 溜息を付いたところ、何故か隣からも溜息がしてハモった。

 ふと顔を向けた瞬間に悟った。目が合った瞬間に通じ合った。彼女は同士であると!

 会話は『……行こうか』『えぇ……』だけ。

 ――秋を満喫しました。

 満喫した後、今更ながら自己紹介ということで彼女に『J』というソウルネームを名乗った。

 すると彼女も『私はそうね……Mayとしておきましょう』とノリノリで偽名を名乗ってくれた。

 互いのケータイに偽名で登録しあい、今度はケーキバイキングで暴れようと約束した。

 ふむ、掛け替えの無い同士を得た一日であった。

 

 

 ㌦月㌣日 クモリ

 

 メールを確認するとMayから昨日食ったスイーツの感想、考察が届いていた。

 中々に興味深く、今考えているロールケーキに使えそうなので、試行錯誤してみた。

 結果、失敗。千里の道もメシマズから、とは良くいったものだ。

 ……果たして千里の料理の腕が上がることはあるのだろうか?

 

 

 ㌘月公日 ガンダム

 

 今日の俺は、阿修羅すら凌駕する存在だ!

 試行錯誤の末、とうとう理想のロールケーキが完成した。

 生地、生クリーム、スイーツが完璧調和している未知の結末を求めた果ての一品だ。

 今抱いているこの気持ち……まさしく愛だ!

 

 

 ▼月▲日 ハレ

 

 休日。ロールケーキが量産できるようノウハウを完成させたので同士Mayに連絡した。

 待ち合わせは公園。早速試食してもらったところ目が輝いた。なんてゆーか物理的に光ってた。

 非常にマーベラスな感想をいただいた。今度は他のスイーツも研鑽することとしよう。

 時間があったので、以前に約束したケーキバイキングに向かうことにした。

 アレは戦場であったとだけ記載しておく。

 

 

 男月姫日 マクロス

 

 お前が……お前達が、俺の翼だ!

 終に至高天を作りあげた。

 見た目はただの美しい黄金比な色をしたシュークリームだ。

 試食したMayの感想が日本語じゃなかった。

 いや、日本語なんだろうけど何故かドイツ語っぽく聞こえた。

 形を成し、創り造って、流れ出すみたいな。

 さて、未知の結末を経て、至高の黄金へと至った……次は超越の物語になるようなものを創るか。

 

 

 

 

 一年生の日記

 

 

 Р月Σ日 ハレ

 

 入試? 余裕だったけど何か?

 これからは晴れて華の高藤学園の生徒だ。

 まぁ、だからどうしたということは無いのだが。

 設備がパネェよ、この学園。

 部活動も100以上あるらしい。

 フリーランニング部はないのだろうか?

 とりあえず明日から千里とみぃちゃんと部活動を巡る予定だ。

 ……そういえば受験が終わってからは、大半が3人で行動している気がする。

 たまの休みはMayとスイーツ巡りだったり、傍から見るとリア充かもしれない。

 ラブコメな展開は一切ないがな!

 

 

 Η月Μ日 ハレ

 

 フリーランニング部は危ないので無いらしい。

 急激に人生が色褪せた気がした。

 どこかに部費でニートできる部活はないだろうか?

 そんなことを言うと、千里には呆れられ、みぃちゃんには苦笑いされた。

 八つ当たりではないが、ツイツイ運動部を数件、道場破りしてしまった。

 ふむ、自重せねば。

 

 

 Υ月Π日 アメ

 

 今日は雨なので、運動部ではなく、インドアな部活動を訪問してみた。

 誰か俺をニートにしてくれ。

 そう言うと、今日も千里には呆れられ、みぃちゃんには苦笑いされた。

 最近気付いたことだが、みぃちゃんがいると千里はあまり殴ってこない。

 みぃちゃんってばマジ癒し系。

 さておき、流石に二桁は行けなかったが、そこそこ周ることが出来た。

 インドアは非常に変な部活が多かった……非情なまでに。

 とりあえずFNOSは滅びろ。

 

 

 α月ω日 アルマゲドン

 

 我、天稟を得たり!!

 まさか部費でニートできる部活があるとは!?

 その名は食品研究部、通称『ショッケン』……ちなみに食券ではない。

 部費で購入したお菓子の研究する部活……だが、規定された成果報告もない!

 マーベラス!

 経緯はロリコンに絡まれているロリ先輩を助けたら紹介された。

 どうやら、ロリ先輩が部長らしい。

 千里もみぃちゃんもノリ気らしく、3人で即日入部届けを書いたった。

 まぁ、インドア派というか若干病弱だからみぃちゃんには合ってるだろうけど。

 ただ、千里は……いや、だって市販のメジャーな菓子って大半がチョコやん?

 

 

 Ο月π日 ハレ

 

 ロリ先輩がショッケンの新入部員歓迎会を行ってくれた。

 俺たちの他にもニートに惹かれた何かサルっぽい名前の女生徒が2名。

 そして、まさか先輩達の大半が幽霊部員であったとは思わなんだが。

 『ねろねろねろね祭りなのです!』と言ってマシンを使ってネロネロするロリ部長。

 まぁ、ハプニングはあったが楽でk、じゃない楽しい部活動になりそうである。

 最後に日記を書いている最中に気付いたが、男子部員(幽霊を除く)俺だけじゃん。

 女三人寄れば姦しい、と言うが、ソレ以上の中に男1人って疎外感パネェ。

 付け加えるのならニート製造部の顧問が若くて美人でパイオツな新人教師。

 八月という意味でハヅキ先生。だが、速攻で冷蔵庫からビール出したので残念美人だった。

 密かにビールサーバーを置きたいと言っていたが、顧問が部費使ったらマズくない?

 てゆーか裏山C。

 それと気のせいかもしれないが、誰かに似ている気ががが。

 

 

 ㌔月㍉日 ハレ

 

 ロリ先輩にプロポーズされた……まぁ、冗談だが。

 今日はショッケンメンバーに至高のロールケーキを食してもらった。

 するとロリ先輩から『ゆうちゃん! のんちゃんのために毎日ロールケーキを焼いてくださいなのです!』と言われた。

 いつの間にか『ゆうちゃん』と呼ばれていた。俺としては余裕の『よっちゃん』でも良かったが。

 毎日ロールケーキなんて糖尿病まっしぐらコースやん。

 千里に『これだけで調子に乗るんじゃないわよ』とか不機嫌気味に言われた。

 

 お 前 は 料 理 と 言 え る モ ノ を 作 っ て か ら 言 え !

 

 ちなみにロリ先輩は合法ではなく、本当のロリだった模様。

 どうやらあのロリコンは本物らしく、通報した方が良かったかもしれない。

 あと、サルコンビがいくら訂正しても名前の読み方を直さない。

 今度、混沌より溢れだす激辛シュークリームを食わせてやる!

 

 

 

 

 最後の日記

 

 

 

 ∴月∞日 ユキヨノマンゲツ

 

 この日記帳のページも残り僅か。

 とゆーか今日の分でオシマイだ。

 今思えば10年も散発的ながら続けてきたな、と感慨深くもなる。

 閑話休題、借りていた先週の週刊誌を読んでいたら

 続きが超気になったため、夜にコンビニまで立ち読みに行った帰りのこと。

 車に轢かれそうな女性を神速のパルクールで颯爽と救ったった。

 良く見るとウチの学園の制服だった。

 こんな時間に出歩いているなんて不良やもしれん。

 とりあえず目を付けられるのはメンドーなので、通りすがりのパルクール愛好家としておいた。

 何かが激しくバキバキ折れるような音がしたが、多分気のせいだろう。

 そういえば酔って倒れこんできたハヅキ先生を巴投げしてしまった時もこんな音が……骨の音?

 あっ、もうページが――――

 

 


 
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