No.743261

がちゆり~赤座あかね誕生日SS 2014~

初音軍さん

ねんがんのいもうととイチャイチャできたぞ!( ゚∀゚)o彡゚という感じの内容にしてみました♪なるべく自然にしようと思ったんですが・・・どうでしょう?w絵単品はこちら(http://www.tinami.com/view/743260

2014-12-13 00:09:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1110   閲覧ユーザー数:1110

がちゆり-赤座あかね 誕生日SS-2014

 

 妹と一線を越えてみたくなるほど好きだということは毎日のように考えていた。

妄想とかだとそれはもう四六時中していたくらいだったけれど。

 

「すー・・・」

「ゴクリッ・・・」

 

 あかりグッズだらけの私の部屋で私と一緒に妹のあかりが可愛らしい寝息を立てて

私の隣で寝ている。正直むらむらする・・・。

 

 どうしてこうなったかというと、私が部屋から出てあかりのことを想っていた思考の

名残がつい口から出ているところを妹に見られて。

 このままでは軽蔑される!と危機感を覚えていた時にあかりも同じ気持ちだと

笑顔で答えてくれた。

 

 でもね、私のあかりへの想いとあかりが私に抱く気持ちはすれ違ってると思う。

無邪気に眠っているあかりの髪を指で掬うとさらさらしたやわらかい感触が指から

伝わってくる。

 

 その際に指にかかるあかりの吐息がこそばゆくて心地良かった。

正直、姉としての気持ち以上になってしまった今の私に今まで通りのように

純粋に妹として見ることができないでいた。

 

 しかもこんな無防備にされたらキスの一つでもしたくなっちゃうじゃない・・・。

た、耐えるのよ。あかね!それをやったら今まで維持していた距離感が一気に

開いてあかりのあの天使の笑みが見れなくなってしまうじゃない!

 

 そう何度も何とか自分に言い聞かせながら寝ているあかりを見ていた。

目に毒なら離れればいいじゃないって思うけど。今ちょうどあかりに腕枕を

してしまって離れることができない状況なのよね・・・。

 

「はぁ、私って思ったより欲求不満になっていたのね・・・」

 

 自己嫌悪・・・。

 

 思わず漏らした言葉に隣から同じように溜息を漏らすあかりが横になった状態のまま

上半身を起こしていた私に向けて見つめていた。

 

「お姉ちゃんのバカ」

「あかり!?」

 

 気付いてから間髪いれずに言うものだから私はびっくりした声を出すと

あかりは起き上がり少し怒ったような顔をしたまま私に抱きついてきた。

 

「あかり?」

「みんなと誰が好きっていう話になって。色々好きな人はいたんだけど」

 

「うん・・・」

「みんな同じくらい好きだし、それって考えてみると友達の域を超えたことがなくて。

じゃあ・・・あかりにとって誰が特別なのかなって考えたら」

 

「私だった?」

「うん。だってお姉ちゃん、いつもあかりのこと見守ってくれてるでしょ」

 

「え、えぇ・・・」

 

 あれは見守るというより後をつけてると言ったほうが正確のような・・・。

い、いや。愛する妹のためだから仕方ないのよとかダメな言い訳を自分の中でしていると。

目を輝かせながらあかりは私を再度見つめてくる。

 

「あの時、気付いてからお姉ちゃんのことが気になって。考えてるとドキドキするように

なっちゃった・・・」

「あかり・・・あのね。私があかりにしたいことってわかる?」

 

「わかるよ、恋人同士になるってことだよね」

「そう、でもそれだけじゃなくてっ」

 

 私は言葉を途中で切ってすぐ傍にあったあかりの唇を自分の唇で塞いだ。

後ろに下げていた両手をあかりの背中に回して思い切り抱きしめる。

もう我慢できない。だけど、それでも何とか堪えて少しだけの甘いキスをしてから

口を離した。これでもうわかるはずだ。

 

「お姉ちゃんがしたいのはこういうことなの。あかりはどうなの?」

 

 私はいつもよりも真剣な眼差しであかりを見るとびっくりしたような表情を浮かべた

あかりはちょっと戸惑いながらも頬が少しずつ赤くなって目が潤んできていた。

 

「・・・ッ! うん・・・」

 

 嬉しさと寂しさが入り混じったような顔が何ともいえなく、私の胸を締め付けてくる。

これは良いのか悪いのか判断がつかない。どう反応すればいいかと困っていると

あかりは震える声で私に告げた。

 

「嬉しい・・・。嬉しいんだけど・・・もう少しちゃんとした雰囲気の中でしたかったな・・・」

「あっ・・・」

 

 あかりはけっこうそういう雰囲気とかロマンチックなのが好きだったのかもと

思い出した私は、いくら確認するためとはいえ妹を襲うような形でしたことに

少しばかり罪悪感を覚えていた。

 

「じゃ、じゃあ。もう一回する? 今度はちゃんとするから」

「ばかぁ・・・。でも・・・うん、する」

 

 泣きそうな顔をしながら素直に頷く姿にキュンキュンしながら私はもう一度あかりを

優しく包み込むように抱きしめた。

 

 それからあかりの望んだように甘い言葉を囁きながら夢を壊さないように軽く

甘く感じるようなキスを長い時間をかけてする。

 

 気持ちも唇もふやけてとろけてしまいそうになる。

キスをした後にあかりの顔を覗き込むとわずかに残っていた涙が頬を伝っていたのを

私は舌で舐め取って美味しいというと、あかりは恥ずかしそうに赤らめながら

軽い感じで可愛らしく怒っていた。

 

 姉妹でこういう関係になってしまって昔の私の気持ちからは程遠くなって

しまって少し後悔もしたけれど、今はそれ以上幸せに感じられることがここにあったから

それはそれでいいのかもしれない・・・。

 

「ねぇ、あかり」

「なに」

 

「愛してるわ」

「あかりも!」

 

 二人は笑い合ってそれからも、その後も。二人の距離は縮み手を取り合うようになって、

もう離れることはないよっていう強い気持ちが篭っていた。

 

 姉妹の愛は恋となり、これからもずっと続いていく。

 

お終い

 


 
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