No.733913

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第336話

2014-10-31 14:42:38 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2253   閲覧ユーザー数:2117

~ユミル渓谷道~

 

「フッ!ハッ!ヤアッ!!」

「(セレーネ、相当訓練したんだろうな……今のセレーネなら、剣術だけでもユーシスとも渡り合えるかもしれないな……)せいがでるな、セレーネ。」

セレーネの剣筋を見ていたリィンはセレーネに声をかけた。

 

「あ、お兄様。皆さんと比べればわたくしはまだまだですわ。」

「ハハ、そうか?……何だったら、相手を務めようか?セレーネが俺が目覚めるまでどれ程腕を上げたのかちょっと気になるし。」

「お兄様……はい、お願いします!」

その後リィンとセレーネは互いに剣を交えて鍛錬をした。

 

「フウ……さすがお兄様です。ベルフェゴールさん達に1ヵ月も鍛えてもらったのに、結局1本も取れなかったのですから。」

「いや……以前と比べると相当強くなっている。正直かなり危ないと思った場面もあったからな。これはうかうかしていたら、エリゼどころかセレーネにまで追い抜かれてしまうな……ハハ……」

謙遜しているセレーネの言葉を聞いたリィンは静かな表情で指摘した後苦笑した。

 

「フフッ、ツーヤお姉様と比べればまだまだですわ。」

「ツーヤさんと言えば……セレーネとツーヤさんの剣術、全然違うよな?細剣(レイピア)を使ったセレーネの剣技と俺のような”太刀”を使ったツーヤさんの剣技……もしかしてツーヤさんとセレーネの故郷―――”アルフヘイム王国”には二つの流派があるのか?」

「アルフヘイム王国というよりアルフヘイム王家ですわね。アルフヘイム王家は王家に伝わる宝刀―――”聖刀アルフ”を扱える為に”太刀”用の剣術が代々伝えられていますから。」

「そうなのか……と言う事はもしかしてセレーネも”太刀”が扱えるのか?」

セレーネの口から出た意外な話を聞いたリィンは目を丸くして尋ね

「いえ、残念ながらわたくしは王宮剣技――――細剣(レイピア)を使った剣技しか習いませんでしたから、”太刀”は扱えません。」

「そうか……まあ、今でも十分強いと思うぞ?」

「フフ、お兄様にそう思ってもらえるのなら修行した甲斐がありましたわ。」

リィンに褒められたセレーネは上品に微笑んで答えた。

 

「修行で思い出したが……セレーネ、俺が目覚めるまで修行をしながらずっと俺を看ててくれたそうだけどあんな場所でどうやって生活をしていたんだ?」

「えっと、実はリザイラさんが精霊達の力を借りてあの場に果物の木を生やしてくれたり、家を作ってくれたりしたんです。後はベルフェゴールさんが獣や魚を狩って持って来てくれたりしましたから、生活には困らなかったんです。」

「ええっ!?…………あ、そう言えば何であんな所に家があるのかと思っていたけど、あれはリザイラの仕業だったのか…………!」

セレーネの説明を聞いて驚いたリィンは自分が目覚めた場所―――アイゼンガルド連峰にあった小さな家を思い出して冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「ちなみにお兄様を早く目覚めさせる為にわたくしやベルフェゴールさん達も時折性魔術をお兄様に施していたのですよ?」

「ブッ!?…………ん?ちょっと待て。そう言えばセリーヌがベルフェゴール達による精気の回復を一度見た後は遠慮したって言ってたけど、まさか……!」

「は、はい……その時はわたくしではなく、ベルフェゴールさんの番でしたけど……ちなみにお兄様が目覚めるまでわたくし達は毎晩交替でお兄様に性魔術を施していたんです。」

「……………………~~~~~~!!!」

頬を赤らめたセレーネの話を聞いたリィンは石化したかのように固まった後思わずその光景を思い浮かべてしまい、顔を真っ赤にした。

 

「え、えっと………そ、そうだ!鍛錬で汗をかきましたし、温泉に入って汗を流しませんか?」

「そ、そうだな。じゃあ行くか。」

突如話を露骨に変えたセレーネの提案に思わず頷いたリィンだったが、この提案に込められている本当の意味をまだ理解していなく、何も気付かず鳳翼館で女風呂に入るセレーネと別れた後男風呂に入り、疲れを癒していた。

 

~鳳翼館・男湯~

 

「フウ…………(そう言えば露天風呂で2度も”あんな事”があったけど、さすがに3度目はないよな?第一ここは男湯だし。ハハ…………)」

疲れを癒していたリィンだったが露天風呂でした情事を思い出して冷や汗をかいて苦笑したが

「お兄様……………」

「へ。」

湯着を身に纏ったセレーネが露天風呂側から現れると呆けた表情でセレーネを見つめた。

 

「セ、セレーネ!?な、なななななな、何でここに!?男湯だぞ、ここは!?」

「勿論わかっていますわ。その……お兄様が入った後、脱衣所にお兄様の着替えしか置いていないのを確認してから来ましたわ。」

「というか、何で男湯に入りに来たんだ……?」

「それは勿論お兄様に抱いてもらう為ですわ。ゆっくりする時間がようやくできましたので………」

「いい”っ!?」

頬を赤らめて恥ずかしそうに言ったセレーネの魅力的な誘惑の言葉にリィンは驚いたが同時に興奮した。

 

(ふふふ、まさかこんな方法でご主人様に抱かれに来るとは予想外でしたね。)

(ア、アハハ……セレーネさんも欲求不満だったんでしょうね……)

(うふふ、セレーネでこれなんだから、アリサだとどんな事をしてくれるのかしら♪――――はい、ゆっくり楽しんでね、ご主人様♪)

その様子を見守っていたリザイラは静かな笑みを浮かべ、メサイアは苦笑し、ベルフェゴールはからかいの表情になった後結界を展開した。

「こ、これはベルフェゴールの……!?」

結界が展開された事に気付いたリィンは驚いた。

「さあ、お兄様……まずは奉仕をするので、お湯から上がって洗い場の椅子に座って下さい…………」

その後リィンはなし崩しにセレーネを抱いた。

 

「フウ……久しぶりにお兄様に抱いてもらえて、幸せですわ……大好きです、お兄様♪ん♪」

”行為”を終えた後湯着を付け直してリィンと共に風呂に入っているセレーネは幸せそうな表情をした後リィンの頬にキスをし

「ううっ…………また、やってしまった…………」

キスをされたリィンは自己嫌悪に陥っていた。

「それじゃあ、他の殿方が来ない内にわたくしは失礼しますね……」

セレーネは風呂から上がって露天風呂を通って女湯に戻り、風呂に浸かっていたリィンは慌てるように風呂から出た。

 

そして翌日、ユミル出発の時が来た………………

 

 

 

 

2度ある事は3度あるように、リィン……!(大激怒)今回もシルフェニアの18禁版にセレーネとの18禁話を投稿しておきました…………閃Ⅱ終了するまでにあと何回濡れ場を書く事になるやら……(遠い目)ちなみにノルド高原篇が終わったら再び18禁話があります……勿論リィンで、相手もわかるでしょう?(遠い目)ていうか現在の予定だと第一部は休息日の前後全て、第2部も序盤あたりに一回濡れ場を予定しているんですよね……!(大激怒)

 


 
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