No.728990

恋姫学園物語 23

morikyouさん

一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!

2014-10-09 21:46:57 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4173   閲覧ユーザー数:3428

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。

原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。

主人公もげろなんてしょっちゅうです。

それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交代した後、オレは「筋肉をつけたいわけじゃないけど、何か美容とかにいいもの」というリクエストに答えるように、インナーマッスルを鍛える感じの運動を中心に教えた。

 

「内側から鍛えるから、新陳代謝にも効果があって太りにくくなりますよ」

 

と言ったら皆最初よりも真剣な感じで動いていた。

やっぱり女の子だなぁとしみじみ感じたよ。

 

「はい、ここまでです。お疲れ様でした」

 

オレがそう声をかけると、一斉にため息が漏れた。

まあ、休憩を挟みつつとはいえ大体11時くらいから始めて今が17時過ぎくらい。

普段運動しない人からしたらやっぱり疲れるだろうね。

 

「さすがにここまでとは言いませんけど、日ごろ家でも軽い柔軟なんかは続けると効果ありますよ。その時、今日のアドバイスを少し意識するだけで効果も上がりますし」

「そ、そのようね・・・。ありがとう北郷」

 

オレがそう声をかけると、華琳さんが息も絶え絶えな様子でそう返答した。

集まった人の中で比較的運動のできる方の華琳さんがこうなので、他の方々も概ねそんな感じだった。

 

妹たちが気を利かせて家から持ってきてくれたスポーツドリンクなんかを配って一息ついた後。

 

「それで、えっと今日は皆さんホントに泊まるんですか・・・?」

 

一応の確認で皆さんに聞いた。

この間の爺ちゃんとの電話の通り、宿泊用の準備なんかも一応してあるからまさかと思ってメールで確認したところ、なんと全員から泊まるとの返事。

華琳さんなんかお嬢様なのに、「どこでも寝られるもの。それに、皆と夜をすごすなんて修学旅行以来よ」と乗り気で返事してくれた。

 

一応布団とかの数は足りてたので何とかなったものの、夕食の材料が大量になったのが大変だったよ・・・。

華佗に事情を説明して手伝ってもらったからいいものの、もし一人だったらと思うとゾッとするな。

 

「もちろんだよ!此処温泉あるんでしょ!?」

「え、ええ。両親が風呂好きなんで、ここのすぐ裏に露天が」

 

ものすごい勢いで桃香さんが食いついてきた。

勢いで、対男子性能SSの部位がものすごい揺れた。

もともと女性が少し苦手なオレでも思わず視線が持ってかれかけて危なかった・・・。

 

「これだけ運動した後の温泉なんて気持ちいいだろうな~。雪蓮さんもそう思うよね!」

「そうね~。でもホントにいいのかしら?」

「ええ。母さんも客人をもてなすのは好きですから、喜んでましたよ」

 

桃香さんに同意を求められた雪蓮先輩の質問に対してもそう返した。

 

「あの人はただ騒ぎたいだけだろう・・・」

「言うな。オレもそうだとは思ってたけどもう諦めたんだから」

 

付き合いの長い華佗の言葉に対し、オレは首を振ることで答えた。

まあ、母さんは宴会が好きだからな。

その片づけをするのはオレな訳だが。

 

「ということで、皆さんは汗を流してきてください。華佗、お前は先に下ごしらえしておいてくれ」

「分かった。もう揃ってるのか?」

「ああ、全部使っていいってさ。母さんも許可出した。食いたいだけだろうけど」

「だろうな」

 

ということで、オレ達は彼女達を見送った後夕飯の支度のために台所へと向かった。

 

 

 

 

秋蘭 Side

 

「うちなんかより、よっぽど良いお風呂ね・・・」

 

華琳様がそうおっしゃる横で、私も体を伸ばしていた。

見れば、姉は雪蓮や桃香らと歓談している。

面子的に、昼間北郷に扱かれた者達が集まった感じだろう。

ただ、華雄の妹は反対のほうで北郷の妹や翠の妹達と遊んでいるようだが。

ちなみに、翠先輩は髪を洗っているためまだそこにいないようだ。

 

「貴女もあっちへ行っていいのよ?」

「いえ、一応華琳様の安全のためにどちらかがそばにいなければ」

「おそらく、此処は私の知る限りでもトップクラスに安全だと思うのだけれど。それに、私もたまには一人になりたいわ」

「・・・分かりました。それでは出るときにお声をお掛けください」

 

そういって私はお側を辞して姉達のほうへと向かった。

ちらりと振り返れば、月や詠といった家庭科部の面々が集まっていた。

華琳様の表情も柔らかかったので、もしかしたら先ほどの言葉は彼女らの様子に気づいていたからかも知れない。

 

「ん?おお、秋蘭。華琳さまはいいのか?」

「ああ、家庭科部の後輩達とお話なさっている」

 

私の接近にいち早く気づいた姉が私に声をかけてきた。

 

「そうか、それならいいんだ」

「相変わらずなのね。秋蘭ももう少し崩したっていいのに」

「すまんな、もう性分だ」

「知ってるわ。言っただけよ」

 

雪蓮にあきれたように言われたが、性分だから仕方ない。

無理しているように思われることもあるが、別にそんなことはない。

まあ、これは一種の挨拶のようなものだ。

雪蓮の反応からもそれは分かる。

 

「むしろ、私からすれば桃香の方が意外だぞ。よくあの父親が許したな」

 

目を瞑っていた華雄がそう言った。

 

「ホントね。まして男の家なんて」

「説得するのに骨が折れたよ・・・。此処に来るのにも組の人付けろって聞かないし。過保護にもほどがあるよ」

 

ため息をついて桃香が言った。

 

「みんなの名前挙げて一人じゃないって言ったらようやく折れてくれたけどさ」

「良かった。説得(物理)かと」

「そんなことしないよ~」

 

雪蓮に言葉に手を振って否定する桃香だが、やるときはやる奴だと知っている我々は怪しむ目を向けたままだった。

 

「それにしても、あんたら相変わらずの体つきね。太ったりとかしないわけ?」

 

雪蓮の話題が他に移った。

 

「雪蓮には言われたくないと思うぞ。十分魅力的なプロポーションをしてると思うが」

 

華雄の言うとおり、最初に話題を振った雪蓮も同性が羨む体型だ。

 

「私たちはボディガードとしての訓練もしているから、運動には事欠かないな」

「いいな~、私はいっつも食べ過ぎないように気にしないといけないし」

 

姉の回答に桃香が答えた。

 

「あんたが一番女の羨むプロポーションじゃない」

 

呆れたように雪蓮が言うと、

 

「胸?確かに言われるけど、ここじゃそんなに変わらないでしょ?」

 

わざとらしくぷるんと震わせて桃香が答えた。

確かに、私も含めここの5人は皆平均以上に大きいほうだろう。

 

「それに、意中の男の子に効いてないんじゃただ肩こりの元だしね」

「・・・待て。お前今狙ってる男でもいるのか?」

 

突然の桃香の発言に華雄が反応した。

 

 

「ん?気になるの?やっと華雄ちゃんにも春到来?」

「そういうわけではないが・・・、お前あんまりそういう素振り見せないだろ。珍しいじゃないか」

「確かに。桃香がそういうことおおっぴろに言うなんて初めて見たが?」

 

桃香の質問に華雄が答え私も同意した。

彼女の実情を知らなければ社交的な美人にしか見えないから、日ごろから告白してくる男は後を絶たない。

が、桃香はその全てをこれまで断ってきていたのだ。

一度理由を聞いたところ、「興味がない」とのことだったし、正直今回は意外すぎた。

 

「で?誰によ?」

「もちろん、北郷君だよ?」

 

そして、雪蓮の質問に対する桃香の答えはさらに意外だった。

 

「北郷?」

「そ。かっこいいじゃない?それに、私とサシでやり合って勝つ男の子なんて今まであったことないもん。惚れても仕方ないと思わない?」

 

姉の疑問に彼女はスラスラと答えた。

迷っていないようだし、冗談ではなさそうだ。

 

「でもね。ライバル多いし、折角だからって抱きついてみたりとかしたけどいっつも手出さないんだよ?今時紳士なんてはやらないって思ってたけど、されてみると意外とね」

 

ぺろっと舌を出して言う彼女はまさに恋焦がれる表情だった。

 

「・・・しかし、そうなると桃香を応援できなくなるな」

「知ってるよ。華琳も北郷君に惚れてるんでしょ?」

「・・・さすがにノーコメントだ」

 

私のつぶやきに反応されたが、苦笑いで返した。

 

「ていうか。客観的に見て、今一番彼に近いのって誰何だろ?」

 

桃香の問いに皆黙り込んだ。

ふと視線をそらせば、翠先輩は妹のところに行ったようだ。

様子を見る限り、どうやらからかわれているらしい。

 

「・・・ここだけの話だ。学内で北郷とくっつくのは誰かというトトカルチョ的なものが発生している」

「ホント?」

「ああ。華琳様も知っているが問題が起きたわけでもないので放置している」

 

私は思い出したことを言った。

 

「それによると、一番近いのはおそらくあそこにいる月じゃないかという話だ」

「月ちゃん?」

 

皆で一斉にそちらを見ると、華琳さまと一緒に何かを話している様子だった。

 

「ちなみに理由は?」

「家庭科部でも華琳様に匹敵、もしくは超えるほどの料理の腕前。それに今のところ北郷が自ら関わりを持つ数少ない女子の中でも特にその回数が多い。北郷が料理上手なのは大体のものが知っているが、それもあいまってか彼女の株は上がり続けてるな」

「まあ、守ってあげたくなる雰囲気してるしねー」

 

華雄の質問に思い出せる限りで私は答えた。

 

「家が隣なこともあるか」

「ああ。だから姉の詠、それにこの前の体育の件もあってか恋さんも伸びてるな」

「まあ、あれは見てればわかりやすかったもんね」

 

ここで華琳さまが出られるとのことなので、皆も一緒に出ることに。

 

 

「他には?」

 

脱衣所で着替えていると隣で着替えていた桃香が聞いてきた。

 

「さっきのか。・・・私と同じクラスの美羽、その妹の亞莎、そういえばお前も結構上にいたはずだ」

「ふーん。私がどこにいるかとかはどうでもいいけど、美羽ちゃんもか・・・」

「ああ、美羽は北郷のバイト先なこともあってか、月以上に彼に接することができる。その辺りが点の高い理由だな」

 

私がそういうと、桃香はふむふむと頷いていた。

 

「ま、とりあえずはお隣さんと仲良くなろっかな!ってわけで、お先に!」

 

そして、何かを決意して先に行ってしまった。

 

「華琳さまの恋敵になるが、止めなくて良かったのか?」

 

姉が恋敵なんて言葉を知っていることに驚きつつ。

 

「必要以上に手を出す必要はないとの仰せだった。それに・・・」

 

姉はそれを聞いて納得したように頷いて先に行った華琳さまを追いかけていった。

だから後半は独り言に過ぎない。

 

 

 

それに、私が彼に惚れていないなんて、誰も言ってないだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、お待たせしました。

今回はどうでしたか?

 

今回はお風呂回(申し訳程度のお色気要素)でした。

今回の視点の方は想像以上に書きにくかったです^^;

 

ちなみに本編中でも触れたトトカルチョですが、彼女が言っていたように生徒会はノータッチです。

ただし、問題等が発生しないよう確認義務はあるようですが。

先生方も参加してるのでそう大事にもならないという見解です。

 

次回はちょっと未定です。

華琳Sideでの会話ネタを短く書くつもりではありますが、もしかしたらさっさと続けるかもしれないので・・・。

というわけで、気長にお待ちください!

それでは、また次回!

 

 

 


 
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