No.686047

【獣機特警K-9ⅡG】所詮ネコですから【交流】

古淵工機さん

エリシア「ホント言っちゃうとね、私もキーウィ食べるとちょっとほろ酔いになるのよねw」モグモグ
アイ「そっすか…(汗」

■出演
リーラ:http://www.tinami.com/view/684857

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2014-05-11 22:49:08 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1515   閲覧ユーザー数:1461

ここはバー『Silhouette』。

 

「いやぁ、たまにはこういう洒落た店で飲むのもいいわね」

「あらあら。巫女のあなたがまさかここに来るなんてねーw」

「わたしだってたまにはカクテルぐらい飲むわよもうw」

 

カウンター席で語らっているのはラミナ稲荷神社の巫女、北條 愛と

ラミナ・トリビューン紙のカメラマンである今川 美歩。

今回はちょっとオシャレにバーで一杯やろうとアイのほうから言い出してきたのである。

「ま、普段の仕事を忘れてゆっくりするというのもアリなんじゃないかしら?」

と、オーナーであるエリシア・バイオレットが二人にカクテルを差し出す。

 

「これは?」

「カルーアミルクだけど…まぁ飲んでみなさいな」

エリシアに勧められるがままにカルーアミルクを飲むアイとミホ。

「おいしい!カフェオレみたいなのに何か違うかも!」

「んー、これなら何杯でもイケちゃうわね!」

と、頬も程よく赤くなり語らいあう二人。

すると、ベルが鳴りドアが開くと、一人の女性が入ってきた。

「あら、いらっしゃい」

「どうもー」

 

入ってきた女性は一見テラナーに見えるが、その腰からはライオンの尾が出ていた。

それが、彼女がただの人間でないことを物語っていた…。

 

「あ!あなたは確か、いま放送中の『奥様はライオン!?』のリーラちゃん!?」

目を丸くして声を上げるミホに、その女性…リーラ・ロックハートは答えた。

「どうも。ちょっとオシャレなお店があるって言うのできちゃいました!」

「まぁ、こんなところで立ち話もなんだし、一杯飲んでいかない?」

誘われるがままカウンター席のスツールに腰掛けるリーラ。

…カウンター席にはフルーツが置かれている。

「いやーまさか、リーラちゃんに会えるとは思わなかったわねミホちゃん!」

「ほんとほんと。あれ確か途中で変身しちゃうシーンがあるけどどうやってるの?」

「あ、あれホントに変身してるんですよ。わたしシェイプシフターなんですよ」

 

シェイプシフター。

それは遺伝子改造技術によって生み出された生物『幻獣』の中にあって、

複数の姿に変身できる種族のことを指す。

リーラの場合はテラナーとホワイトライオンの遺伝子から作られているため、

自分の意志で本当に変身ができる身体なのだ。

 

「へーぇ、ホントに変身できるのね。どうりでリアリティがあると思ったわw」

「ホントねw」

「あはは…w」

と、笑っていた三人。だが、リーラがフルーツ盛り合わせのキーウィを食べた頃、事件は起こった。

「は、はれ…にゃんだか頭が…ボーっと…してぇ…」

急に呂律が回らなくなり、顔が真っ赤になったリーラ。アイが心配して声をかける。

「どうしたのリーラちゃん!まさか、もう酔っ払っちゃったとか!?」

「わからにゃいぃ…このキーウィ食べたら急にぃ…」

その様子を見ていたミホは、リーラの異変を目の当たりにし、驚愕した!

なんとリーラの身体には白い体毛が生え始め、顔の形はライオンのそれに変わり、腕や脚も見る見る形が変わっていく。

 

「あはぁ、もうりゃめぇ、がるるぅ…」

リーラは火照った身体をどうにかしようと着ていた衣服を次々に脱ぎ捨てる。

そこに先ほどまでの色めかしい美女の身体はなく、代わって出てきたのは全身を白い毛で覆われたメスライオンの身体。

 

これが彼女本来の姿。彼女はライオンをベースに造られたシェイプシフターだったのである。

「はうぅ…ぐるるる…キーウィ…うぅ…」

すっかりライオンと化した彼女はさらに2、3個ほどキーウィを転がすと、まるで仔猫のように床の上に寝そべり右へ左へとその身体をロールさせる。

 

「なんか、マタタビで酔っ払った猫ちゃんみたいね…」

「そういえばアリシアさん!たしかキーウィってマタタビ科の植物だったわ!!」

「あー…つまり総括するとこういうことになるわね…ライオンがキーウィで酔っ払っちゃったのねw」

「がーう、がうっ…あぁ、明日はぁ仕事もらいひぃ…もうこのままねっころがってた~い…」

 

だらしなく転がりまわる一頭のメスライオンを、ミホ、アイ、エリシアはただただポカンと見つめているしかなかったんだとさ。


 
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