No.685469

IS 2体の魔神皇帝

HIBIKIさん

今までで一番短いと思います。
後もう少し書いたらタイトルを変えようかなと思っています。

2014-05-10 10:40:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1246   閲覧ユーザー数:1229

たらふく飯を食べた一夏はすぐに部屋に戻って寝てしまった。

 

箒「私達も寝るか?」

 

清香「そうだね・・・今は休んでおこう」

 

束と十蔵、剣造は一夏が寝てしまったので話し合いが出来ずにいた。

仕方が無いのでコアアンテナの解析をすることにした。シャルも解析に参加した。

 

剣造「シャルロット君はこのことに関して知っているのかい?」

 

シャル「ほんの少しですが・・・。前から今の女社長・・・お父さんの正妻の人は

    前から無人ISを作ろうとしていたんです。その時にこの技術に目を付けていて

    研究させていたのは覚えています」

 

十蔵「成程。無人ISともなれば軍部は多額の金を使ってでも使おうとするじゃろうからな」

 

剣造「その恩恵は大きいですね。銀の福音がそうですからね」

 

剣造の言う通りで銀の福音はデュノア社に多額の金を支払い、その技術を使っていた。

しかし、鉄仮面の手によってコアアンテナ代わりの制御ICチップにハッキングをされたのと

遠隔コントロール装置を取り付けられあっけなくバードスの杖の制御下におかれてしまっていた。

 

十蔵「シャルロット、他には何か知らぬか?些細な事でもよい」

 

シャル「ナノマシンを開発しているらしいって事しか・・・。後なんだかDrヘルみたいなこと考えてるみたいです」

 

剣造「世界征服かい?」

 

シャル「多分なんですけど・・・。前に之で世界は私の物とか男を滅ぼすとかわけの解らない事を

    発狂したような笑い声で叫んでいたのを覚えてます」

 

十蔵、剣造、束は頭が痛くなってしまった。Drヘルクラスの人間なら分かるのだが

ただ一介の社長夫人が世界征服をしようとしているのにあきれ返ってしまった。

現在、ISに取って代われるような兵器はマジンガーや機械獣、妖機械獣達以外はない。

しかし十蔵はそんなことにマジンガーを使う事はないしDrヘルもISに取って代わる為に機械獣

を作っているわけではない。元々は自身の知識をフルに使いどれだけの物が造れるか試していただけだ。

それが何時しかDrヘルはその技術力の高さゆえに悪にゆがみ、世界征服を目論んだ。

そして十蔵はそれ知り、Drヘルに自身の知識、技術を惜しげもなく詰め込んだマジンガー

で対抗するようになったのだ。

 

十蔵「全く人騒がせな・・・」

 

シャル「それと清香の様子がなんだかおかしいと思いません?」

 

剣造「私もそれが気になっていたんだ」

 

束「如何したんだろう・・・?」

 

十蔵「それもそうじゃな・・・。しかし下手に聞いても話してはくれぬだろうから

   向こうから話すのを待つとしよう」

 

その場は之でお開きとなった。

 

翌日、清香は部屋から出てこなかった。

一夏と箒は外に出ようと促したが反応が薄いので暫くそっとしておく事にした。

 

箒「一夏、清香は大丈夫だろうか?」

 

一夏「俺の知っている清香なら心配ない。へこむ期間は長いし色々とネガティブになりやすいが

   最後には今までより成長した姿になってくれる。今下手に何かしたらあいつの心の傷は

   深くなるだけで良くなりはしない。お前だってそうだろ?」

 

箒「そうだな・・・。私は出来るだけ側にいてやる事にしよう」

 

一夏は完全に清香を信頼して待つことにしたようだ。今彼女にとやかく言っても悩みを深くするだけ

心の傷をえぐるだけだろうと考えたらしい。箒は出来るだけ一緒に居て不安にならないようにする事にした。

 

鈴「一夏、箒、お早う」

 

セシリア「お早う御座います」

 

一夏は軽く手を上げることで答え、箒は言葉で返事を返した。弾と簪も少し遅れてやって来た。

そして4人は久しぶりに一夏に模擬戦の相手をして欲しいと頼んできた。

 

一夏「出来る・・・とは思うんだが・・・」

 

弾「もしかしなくても博士達の事か?」

 

一夏は溜め息をつきながら頷いた。昨日、紅蓮合金の制作方法を知る手がかりとなる朱雀の置物

を元の形に戻す為の薬品を作る方法のかかれた巻物が盗まれてしまったのだ。

その事で清香はショックを受け、しかもその盗んだ相手が自分の知っている人物であった事も

解ったようで更に心に傷を負ってしまった。その事で博士達は清香に色々聞きたかったようだが

一夏と箒、剣造が許さなかった。

剣造は子供が居ないのでこういうことを聞くための方法がわからない。一夏を息子と思っているが

娘と思っている子供は居ないので娘の扱いというのか、勝手がわからないのだ。

まず話してくれるまで待つタイプだ。それとなく話すように促すことはするが無理強いはしない。

一方十蔵と束は何とか話してくれるように説得するが何処か無理強いをさせるきらいがあるので

今回の事に関しては余り手を出さないように強く言われている。

 

弾「博士達も分別があるから大丈夫だろ」

 

箒「そうだといいのだが・・・心配なのだ」

 

一夏「まぁお前は清香の側にいてやれ。下手に俺がいても逆に傷つけるかもしれないしな」

 

鈴「女心には疎いの自覚してたのね」

 

一夏「女心なんて解る筈ねぇだろ。俺は男だ」

 

弾(こういう自分の事に関してはきっぱり言い切るんだよなぁ・・・)

 

セシリアと簪も苦笑いしている。自分の彼女の前で女心なんて解る訳無いと言い切ったからだ。

箒は少し複雑な表情をしていたが女心は解らなくても自身の気持ちはよく解ってくれていた事を思い出した。

 

一夏「で?放課後か?」

 

弾「へ?放課後?・・・あぁ模擬戦ね。それで頼むわ」

 

シャル「皆早いね~。あれ?ラウラにマドカは?」

 

シャルがやって来てラウラとマドカが居ない事に気がついた。

一夏が二人は自室でボスの作った朝食を食べている事を告げるとガックリと肩を落とした。

その反応を見て一夏がアイアンクローを仕掛けたので変に暗くなっていた空気が軽くなった。

 

シャル「痛い痛い痛い痛い痛い!!!」

 

一夏「痛くしてるんだ」

 

シャル「鬼!悪魔!!魔王!!」

 

一夏「俺は魔神皇帝だぞ?そんな程度の低いやつらじゃない」

 

シャル「そっち気にするの!?」

 

一夏「如何いう意味だ?」

 

変な所は鈍感な一夏だった。朝食を食べ終えて教室に向うと清香がキチンと居た。

しかし表情は先日よりはマシなのだがまだ暗い。

 

清香「・・・ハァ」

 

箒「大丈夫なのか?」

 

清香「なんだか頭の中ゴチャゴチャになっちゃって・・・。今度の土日に実家で色々

   話し合いでもしようかなって考えてたの」

 

箒「すこし家族とも話し合ったほうが良いだろうしな」

 

清香の言う事に賛成する箒。清香は少し気が楽になた様で箒も一緒についてきて欲しいという。

箒も清香の事が心配なので即座に了承。一夏も自分の事は気にせずに言って来いと言ってくれた。

 

清香「ゴメンね。なんだか大切なときにこんな風になっちゃって・・・」

 

責任を強く感じている清香はとても小さく見えたが一夏は自分にも似たような事が有ったと言い

全く気にしていないことを告げる。箒も同じだった。

 

千冬「ほら、もうチャイムが鳴るぞ。席に着け」

 

千冬がやってきたので各々は席に戻った。少し遅れて真耶もやって来た。

その日は実習もあり、少し忙しい授業が多かった。そして放課後。

 

弾「じゃあ、頼むぜ一夏」

 

一夏「先手は譲る」

 

ブレストリガーを持ちながら一夏は先手を弾に譲る。

 

弾「なら遠慮なく行くぜ。フィンガーミサイル!!」

 

フィンガーミサイルをブレストリガーで打ち落とす一夏。

弾は更にネーブルミサイルも使用するが今度は回避に専念されて全く当らない。

 

弾「本当に当らないなお前・・・」

 

一夏「伊達に親・・・剣造博士の訓練生き延びてねぇよ」

 

弾「其処は普通に親父って言ってもいいと思うんだが・・・」

 

何故か剣造を親父と言うのは時折にしようとする一夏だった。

この模擬戦は一夏の勝ちで終った。しかし弾もかなり善戦するようになり鈴達からも驚かれた。

 

鈴「弾、次は私とよ!」

 

弾「ん?あぁ」

 

セシリア「簪さんと私は一夏さんと模擬戦しますわ」

 

簪「一夏は強いから良い訓練になる・・・」

 

一夏「誉めても何もでないぞ・・・」

 

ほんの数日振りなのだが模擬戦をするのが凄い久しぶりに感じた一同だった。


 
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