No.675258

IS 2体の魔神皇帝IFストーリー

HIBIKIさん

あの兎が登場!

2014-03-31 23:19:44 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1045   閲覧ユーザー数:1010

 

 

 

 

 

 

 

 

ノリで書いてたら原作に近い世界から原作崩壊した世界にwww

 

 

 

 

 

 

 

 

海道とセシリアが試合を行なっているのを何処かで見ている者が居た。

兎耳をメカニカルにしたカチューシャをし、不思議の国のアリスの様な格好をしている女性だ。

 

「何これ・・・凄い変形・・・。こんなの私でもまだ出来てないのに・・・

 それに気象を操ってる?・・・之は直接見ない手はないね♪」

 

「束さま、お出かけですか?」

 

銀髪の別の女性がやって来て束に質問をする。

 

「あ、くーちゃん。ちょっとIS学園までね♪」

 

「解りました行ってらっしゃいませ」

 

その女性は人参のようなものに乗り込むと何処かに飛んで行った。

この後、平行世界の自分にとっての弟分によってこの世界で今までにないほど彼の被害を受ける事に

 

そして翌日、海道たちはというと・・・

 

「ん?」

 

「・・・」ガタガタ

 

「・・・」ブルブル

 

彼が何時も通りの時間に起きると一夏と箒が同じ布団に包まって震えていた。

2人がこうなった原因に自覚があるので仕方ないかと2人を起こした。

 

「かかかかか海道!?」

 

「なななな何なんだ!?」

 

「そんなに怖かったのかよ・・・」

 

「「無茶苦茶怖いわ!」」

 

「そりゃ悪かった」

 

頭を下げて謝ると意外そうに目をぱちくりさせる一夏と箒。

 

「海道熱でもあるのか?」

 

「何だそりゃ・・・お前等怖がらせた自覚があるから謝ってんだ」

 

「そういう常識はあるんだな・・・以外にも・・・」

 

「お前等俺をなんだと思ってんだよ・・・」

 

2人は少し考えてから

 

「千冬姉(さん)にガチ(本気)で喧嘩売って勝つ化け物じみた常識知らずの人間?」

 

と答えた。

 

「疑問系かよ・・・まぁいいけどよ」

 

「「いいの!?」」

 

意外とサバサバしている海道の反応に驚く2人だが彼はまったく気にしていない。

それどころか普通なら怒るようなことを言っているのにその気配すらない。

 

「い・・・以外だな。このようなことを言って怒らないとは」

 

「俺が言わせただろうが。だから気にしなくて良い」

 

「常識と言うより・・・異常識だな」

 

「どんな造語だよ・・・異常な人間の常識ってか?」

 

「アハハ・・・」

 

乾いた笑いを擦る一夏に軽く拳骨を当てると朝食を作る為に部屋を出る海道。

今日は彼が当番だ。そして昼食の弁当を箒が作る。一夏も少し作る事になっている。

 

「さて・・・鮭は焼けた。卵焼きも完成っと・・・」

 

「スゲェ・・・焦げ目一つ無いうえに完全に黄色い・・・まるで金塊の様だ・・・」

 

「凄いな海道は・・・」

 

「ん?お前等もやろうと思えば出来ると思うぞ。こっちの箒も相川も出来てたし」

 

そして示し合わせたように清香、本音、鷹月、夜竹がやって来た。

 

「夜竹も誘ったのか。まぁ多めに作ったからいいけどな・・・」

 

「デザートに和三盆を使った和風プリンがあるが・・・」

 

「「「「食べる!!」」」」

 

「っていつのまに作ってたんだよ!?そんな光景見てないぞ!?」

 

「確かに・・・」

 

「お前等が見て無かっただけだろ」

 

さらに一組の面々や山田先生も匂いに誘われてやってきたので忙しくなった海道だが腹を立てる気配も無く

全員分を作って食べさせたのだった。ただし食器は洗わせた。

文句をいう者も居たが部屋の隅に連れて行って眼帯を外して睨むとガタガタ震えながら従っていた。

 

「海道の眼帯の下には何があるんだ・・・スゲェ気になる」

 

「解らん・・・」

 

「ぶっちゃけていうと瞳が髑髏の形をしてる目で俺のもう一機の専用機の待機状態」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「ハアァァァァァァァァァ!?!?!?!?」」」」」」」」

 

あっけなくばらす海道に全員が大声で驚く。

本音が見たいと強請り彼女だけに見えるように見せるとやはりと言うべきなのがガタガタ震えだしたのだった。

 

「どれだけ怖いんだろ・・・」

 

「なななななんというか・・・・じじじじじ地獄を見た気がした・・・」ガタガタ

 

「そんなに怖いか?念の為につけてるんだがこっちのお前等見ても全く平気だったぞ」

 

「「「「「そっちの私達メンタル強すぎ!!!」」」」」

 

「メンタルどころかIS適正もA以上しか居ないな。鷹月とか夜竹はSだし」

 

「うそ~ん・・・」

 

完全に異常としかいえない海道の世界の自分達。そんな中、清香が自分の適性はどの位なのか聞いてきた。

海道は言うべきか少し悩んでから驚くなと断ってから答えた。

 

「こっちの相川に俺、箒に姉貴とかは測定不能だ。普通のIS使ったらコアがオーバーヒート起こしたからな」

 

「こ、コアのオーバーヒート!?!?」

 

「何それ聞いたこと無い!?」

 

「実例が無いだけだろ」

 

余りにも冷静に対処している海道。一組の面々は確かにと納得してしまった。

 

「じゃあなんで海道は普通にISを使えてるんだ?」

 

「俺のグレートマジンガーとかはコアとは別の場所で情報処理していてコアには必要最低限の

 情報しか流れていかないから使えるって感じだ。適正の情報も劣化されてる。

 だからといって反応が遅かったりする訳じゃないんだけどな」

 

嘘のでっち上げを話すと少々腑に落ちないのか納得してくれた。

本当はコアはただの物入れとG軽減用装置、経験値蓄積による進化用装置にしか使われていない。

海道自身も之を知ったのは臨間学校の少し後に十蔵が教えてくれた時だ。

 

「そういえば海道君のIS、OSは何を使っているんですか?」

 

山田先生が教師らしい事を聞く。他の面々もある程度OSの事は解るらしく耳を傾けている。

 

「確か・・・ジジィが言ってたのは・・・

 Maltidimensional

 Automaton

 Zillion

 Infinity

 Nural

 Generative

 Extarminate

 Revertar。

 頭文字をとるとMAZINGER(マジンガー)になる」

 

「な・・・なんだか大層凄そうなOSですね・・・」

 

「マジンガーシリーズ以外には使えないけどな」

 

苦笑いしながら話していると授業開始まで後20分程度しかないのに海道が気が付いた。

箒は3人分の弁当を既に準備し終えているので一夏もまとめて海道がコートを変形させて

飛んで行ってしまった。残された面子も急いで教室に向っていく。

全員が間に合ったのだが千冬が5分遅れてきたので皆から白い目で見られたのは当たり前だったというべきか。

 

午前中の授業が終わり、午後に一夏対海道の試合が行なわれることになった。

現在海道は清香や本音たちに連れられて中庭で弁当を食べている。一夏と箒は2人で屋上に向った。

念の為なのか海道が気を利かせて屋上に入れないようにしていたので箒は海道に後で感謝したとか。

 

「かいっちってしののんを応援してるの?」

 

「基本中立。まぁ篠ノ之を強めに押してはいるけどな。俺の世界では付き合ってるし」

 

「そういえばそっちの世界では私とも付き合ってるって・・・」

 

「そうだぞ。・・・まぁ側にいるのが普通って感じなんだよな。2人は」

 

清香はこの言葉を聞いて顔を真っ赤にする。側にいるのが普通というのがとても照れくさいようだ。

 

「海道君モテモテだねぇ」

 

「持てる男は辛いってねぇ」

 

鷹月と夜竹がからかうが・・・

 

「俺は俺の世界の箒と清香以外とは付き合うつもりは毛頭無い。っていうか扱いがわからん」

 

「「「なにその理由!?」」」

 

「二人意外と付き合ってる俺っていうのが全く想像できないしあの2人が許すはずもないんだ。

 つか浮気できるような人間じゃないしな」

 

「よーするに・・・」

 

「元の世界の2人にベタ惚れ?」

 

「多分そうだ」

 

余りにも早い即答に付け入る隙間が無いと感じた2人だった。

昼食の後、海道はアリーナのピットに入りグレートのチェックをしていた。

すると・・・

 

「ねぇねぇこの私にもその機体見せてよ♪」

 

何処から入ってきたのかこの世界の束が抱きついてきた。しかも胸を押し付けてきている。

しかし海道は表情一つ変えずガン無視している。

 

「見せて♪」

 

「黙ってろ」

 

だが諦めずに強請る束。

 

「ねぇねぇ~この天才束さんにみせてよ~♪」

 

「五月蠅い」

 

「ねぇってば・・・平行世界のいっくんって冷たいの?」

 

「一寸黙ってろこの鼠」←頭に怒りマーク

 

「みーーーせーーーーーてーーーーーー!!」

 

ブッチン!!グォン!!!!ブシャッ!!

 

 

彼は束の顔に肘鉄砲を食らわせて黙らせる。

 

「イタタタタ・・・・肘鉄砲って・・・束さんは兎だよ~?カチューシャも兎でしょ?」

 

「鼠だろ如何見ても」

 

束がカチューシャを見てみると確かに某Dの鼠のものだった。

海道が素早く取り替えただけなのだが・・・。

 

「いつのまに・・・いっく・・・海道だからかいくんでいいか。混乱するし。

 っていうかかいくん意地悪しないで!肘鉄砲ちーちゃんの拳骨の数十倍痛かったよ!?」

 

「まだ居たのか・・・」←友人や身内以外にはドSの気がある

 

「居るよ!?」←涙目

 

「騒がしいんだよ。一寸黙ってろって言ったろ」

 

さらに拳骨を叩き込む海道。束の頭にはギャグ漫画のようなタンコブが出来ている。

 

「かいくん束さんを虐めて楽しい!?」

 

「ここの鼠は楽しいな。こっちの姐さんは罪悪感がありえん程沸くが此処は全く沸かないな♪」

 

束が今までに見たこともないような清々しいほどの良い笑顔で海道は答える。

 

「何その扱いの差!?優しくしてよ!!」←泣き出した

 

「家族バラバラにして妹を友好障害にした人間が言えることなのかねぇ。

 下手すりゃ知らぬ間に殺されるか売春に掛けられたりかその体使って政府によって外国との交渉材料

 にされてたかもしれないしなぁ(無茶苦茶怒っている声)」

 

「ファッ!?」

 

「聞けば篠ノ之の奴、短けりゃ2週間で転校させられたりしてるって言ってたぞ。

 そんなんじゃ友人が出来ても何も出来ないうちに分かれてるって事だよな?

 しかも手紙のやり取りすら出来ないんだろ?織斑も何とか調べて年賀状出してたけど

 それを篠ノ之の前で政府の奴等が破いてたんだってな。そのほかにも・・・グチグチ」

 

束にとって箒は大切な存在なので其れだけの事をされていたのを改めて知らされ、更に罵倒までされている。

その海道の表情は養豚場の豚でも見るような冷徹で底冷えし誰もが恐怖するだろう目だ。

 

「こっちの姐さんはそんな風にならないようにいろいろしてたってのに・・・

 こっちじゃただ逃げるだけの能無しじゃないか」

 

「能無しじゃないもん・・・」シクシク

 

「捕まるのがいやだから逃げるのは能無しの証拠だって姐さん言ってたなぁ・・・。

 こっちの姐さんはジジィに頭下げて助力を願える位人が出来てるのにねぇ・・・。

 だからこっちの箒は俺と離れなかったし姐さんとも仲がとても良いのによぉ。

 それがどうだ?こっちでは篠ノ之はアンタを殺したいくらい恨んでいる見たいじゃないか。

 それでも自分を能無しじゃないとでも?誰が如何見ても能無しの証拠だと思うぞ。

 自分の気に入った人間としか話をしないのも能無しだとも姐さん言ってたんだよな。

 これじゃアンタは完全に能無しって事だろが馬鹿。いや大馬鹿の千乗を超えた大馬鹿だな」

 

反論するにも並行世界の自身の持論を持ち出されて何も言えずにたじろぐ束。

 

「だって・・・だって・・・」←涙と鼻水で顔がグチャグチャ

 

「だっても明後日もあるか馬鹿。IS学園で臨時でもいいから教師をする代わりに家族は無理でも

 篠ノ之に手を出さないように交渉する事だって可能だったろ。あ?之もわからない?

 他にも篠ノ之を一緒連れて行ったりしておけばアイツには滅多に危険は迫らないはずだろ?

 それに織斑先生や織斑も少々強引にでも連れて行っておくとか色々手はあるだろ。

 それも試さずにいきなり発表して逃げたんだってな。アホ臭いにもほどがある。

 後、学園が出来なかったら出来なかったで時折技術提供するとか色々手はあったはずだろ?

 それもしないのか?しようともしなかったのか?頭悪いのか?それとも世界は自分の思い通りに動くとでも?

 白騎士事件みたいな事するからこんな腐った社会が出来たんだよな?

 おかげで能無しのアマ共が跋扈しているようだな。こっちからすれば世紀末だぞこの世界。

 それすら認識しようとしないとか・・・。

 やっぱり馬鹿だな。脳みそ腐ってんのか?死ぬのか?殺されたいのか?死にたいのか?」

 

自分がそうされていたらと想像した海道は強い怒りのオーラのようなものを発して束を威圧する。

 

「認めで欲じがっだだもん・・・」←顔から出るもの全部出ている

 

「少なくともこっちの姉貴や篠ノ之に織斑だけに話して認めてもらえればよかったんじゃないのか?

 宇宙開発じゃなくて土木とか別の分野から認めてもらうのをきっかけに宇宙開発でも使えるように

 改良した物でも出せばよかったろ?少なくともこっちの姐さんはそうしてたぞ?

 これじゃさっき言った大馬鹿中の大馬鹿を通り越している大馬鹿だな」

 

「でも第4世代を開発でぎだぼん・・・ぞっぢはどうばのざ(如何なのさ)?」←更に酷くなった

 

「マジンガーは世代不明だ。すくなくとも40世代以上先のものだってのは確定してる。

 まぁ古代文明の名残や別の星の技術を流用、又は多用もしてるけどな。

 製作者は姐さんだけじゃないが如何考えてもこっちのアンタより頭ははるかに良いし。

 それに世間的に広く認められ居るし人望なども途轍もなく厚いから本当の天才だな。

 それに比べて・・・」

 

「ヴヴぅ・・・」←もう限界

 

「ハッ!笑えないくらいの駄目人間だな。いや駄目雌猿だ」←鼻で笑い見下すような目で見る

 

「・・・」←真っ白

真っ白になった束をみて気が済んだのか彼女を頭を軽く撫でながらフォローを開始した海道。

 

「ハァ・・・俺が言えた事じゃないがそう落ち込むなって。

 ここで教師でもしてれば篠ノ之に関しては何とかなるだろ。

 険悪そうな中も元に戻る可能性が高いぞ」

 

罵倒に罵倒を繰り返されて自分以上の技術を持った人間が居たというのでプライドは根元から

ばっさりと折られて完全に破壊され、天才としての自信すらもコナゴナにされた。

しかし最後に海道の言った言葉で真っ白になっていた彼女に色が戻っていく。

色が戻ったのを確認すると海道は頭を撫でるのを止める。束は若干名残惜しかったようだが。

 

「本当・・・なの?」

 

「こっちの姐さんがそういう事やってたお陰で喧嘩はするがとても仲が良いぞ。

 時折お姉ちゃんとか言われてるし・・・、上手くすれば織斑とも・・・」

 

「ブゥゥゥゥゥゥルラァァァァァァバッシャーーーッ!」

 

「馬鹿なのかやっぱり・・・」

 

勝手に想像して興奮し、大量に吐血する束だが海道は気にも止めずほったらかしにしている。

暫くビクンビクンと脈打っていたが海道が強力なスタンガンを使った後、軽い蹴りを見舞って元に戻した。

そして自分に優しい箒や姉といってくれる一夏を想像し、今までよりそっちがいいと選択した束。

 

「決めた!此処で働く!!」

 

「だってよ」

 

「束・・・一体何をしたんだ?」

 

いつのまにやってきていたのか千冬が海道を見て聞いていた。

 

「ん~・・・色々だめだしした後に姉妹の仲を直す方法とか言ったらこうなった」

 

千冬も顎が外れるのではないのかと思うくらい口をあんぐりあけたまま動かなくなった。

 

「まぁ時折新しい技術の提供とかしておけば多分何とかなる」

 

「うべびいびょー」

 

「引っ付くな汚い!!」

 

海道に嬉しさのあまり抱きつこうとする束だがマジックハンドで首を押さえられている。

 

『あの~・・・そろそろ時間なんですけど・・・』

 

山田先生が時間が迫っていると放送してきたので海道はグレートを身に纏い、アリーナに飛び出す。

 

「海道、何かあったのか?」

 

「鼠の相手してたのととある姉妹の仲を取り持った」

 

「何だそりゃ・・・」

 

試合開始のブザーが鳴り響き、一夏は海道に突っ込む。

海道はグレートの右腿の部分の突起から小さなクナイのようなものをと発射する。

それは光子力によりピギギギギと音を立てながら素早く両刃の剣へと変形する。

 

「マジンガーブレード!!」

 

ガキン!

 

「相変わらずスゲェ変形の仕方だな!!」

 

「もっと凄い変形できるものも有るけどッな!!」

 

マジンガーブレードで白式を押し返した海道。

 

「たしかニーインパルスキックだっけ?あれだけは受けたくねぇ・・・」

 

「ネーブルミサイル!!」

 

人間で言えば臍の部分。其処から発射されるミサイルを回避した一夏。

斬るのはヤバイと直感したのが功をそうした。なにせ本来ならTNT火薬800トン分の破壊力を持つ

凶悪なミサイルだ。念の為に威力は普通のIS用ミサイルと変わらないようにしているが。

それでも斬ったら中の火薬が爆発して一夏はその爆発だけで負けていただろう。

 

「そんなところにまで武器を・・・?」

 

「この前篠ノ之とタッグを組ませた時に使ったろ・・・」

 

「いや纏まった時に一寸・・・」

 

「見てなかったのかアホ。わざと観察させてたってのに」

 

一夏にすら見ているものを見ていなければ厳しい言葉を送る海道。

 

「仰るとおりで・・・」

 

「はっきり言ったらグレートは全身が鋭利な武器で体中に武器を内蔵していると考えておけよ」

 

「歩く武器庫!?」

 

「言いえて妙だな。グレートタイフーン!!」

 

グレートタイフーンによってアリーナの壁にたたきつけられる一夏。

しかし根性でなのかすぐに変則的な軌道で迫ってきた。

 

(少しは成長しているか。色々楽しみな奴だ)

 

空は曇天に渦を巻いている上に時折雷も光っている。

一夏はそれを見てサンダーブレークを警戒して接近戦で方をつけようとイグニッションブーストで

一気に距離をつめる。

 

「遠距離攻撃を経過しているんだろうが・・・甘い!サンダー!ブレーーード!!!」

 

サンダーブレークの電気エネルギーをマジンガーブレードに纏わせてすれ違いざまに切りあう。

結果は・・・

 

 

『白式、SEエンプティ!勝者、海道一夏!よってクラス代表は海道一夏、副代表を織斑一夏とする!!』

 

海道の勝利だった。一夏の零落白夜による攻撃で以外にも半分近くSEを持っていかれていた海道だったが、

サンダーブレードの方がシールドを削るパワーが高かったのでその効果で勝利した。

といってもグレートのSE回復機能をOFFにしていたのでこの結果だっただけだが。

 

「クッソーーー!負けたァァァ!!!」

 

「修行が足りんぞ若人よ!ってか?」

 

「お前は何処のジジィだ!?」

 

「HAHAHA!」

 

「笑って誤魔化すなアァァァァァァァァァァ!」

 

最早漫才に近いやり取りをしながらピットに戻る二人。

そして海道の変わりように物凄い動揺している清香達4人以外の見物人一同だった。

そしてピットに戻ったは良いが・・・

 

「姉さん・・・くっ付くのは良いんですが今度から時間とか場所をわきまえて下さい。

 ・・・・・・・・・・・・私も久しぶりで嬉しいですけど」

 

「今まで不足してた箒ちゃん分を補給するの!」

 

「アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

 アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ・・・・・」

 

いつのまに仲直りしたのか抱き合っている篠ノ之姉妹とそれを見てぶっ壊れたと思われる千冬が居た。

 

「一夏、戻ったのか。海道もか」

 

「あ、あぁ。つか何があったんだ?箒と束さん少し仲が険悪だった記憶が・・・」

 

「あぁ、海道が色々世話を焼いてくれたらしくてな。もう仲直りしたんだ。

 それに物凄く泣いて誤られた上にこっちの不満をぶちまけさせてくれたからな」

 

「あの僅かな時間でそんなことが・・・でも良かったな箒」

 

「あぁ。海道もすまなかったな」

 

「かいくんアリガトネ♪」

 

箒と束の今の表情は一夏が知っている仲の良い時の2人の笑顔だ。

 

「まぁ・・・こうじゃなきゃ違和感丸出しなんだよ。俺としては」

 

海道は若干照れているようだったが皆気にしなかった。

 

「海道の世界では2人はこんな感じなんだな・・・」

 

「そゆこと。篠ノ之にはこっちの姐さん・・・メンドイから束で呼び捨てにするわ。

 束と仲直りしたい願望があったみたいでな。もともと違和感みたいなもんあったし。

 んで初日の夜に一寸コッチから切り出して強引にだったんだが相談受けたんだ。 

 で束のほうなんだが試合前に急に現れたからプライドとか色々へし折った後に

 2人の仲を修復できるだろう手を色々言ったらこうなった感じだ」

 

一夏は束のプライドなどをあっさりへし折った海道に戦慄を覚えるが同時にとても感謝した。

彼は仲の悪い篠ノ之姉妹など見たくなかったからだ。今の2人は仲の悪く前以上に仲が良い。

そして箒が束に抱き付かれているのを見て何故か面白くないとまで思ったのだった。

 

(ん?・・・面白くないとでも思ってる顔だな。それがどんなものなのかは自覚が無いか・・・

 こりゃ一苦労しそうだ・・・)

 

海道のした行動は一夏の鈍感を若干破壊したようだが完全破壊にはまだまだ遠いようだ。

彼は溜め息をつきながら束の頭をつかんで箒から引きずりはなして彼女を解放する。

そして束にはやりすぎだと本気の半分の力でアイアンクローをした。

そしてぶっ壊れている千冬も元に戻す為に理不尽ともいえるアイアンクローを巻き添えで喰らった。

 

「痛い痛い!!頭潰れちゃうよかいくん!!ちょ!?握力また上がった!?イダダダダダダ!!」

 

「何デワヒャヒマデェェェェェぇぇぇぇぇぇぇぇェェ!?!?!?」

 

アイアンクローを喰らった束と千冬曰く此方の彼女達の数十倍を超える力が軽く出ていたとか・・・。

後で海道自身も自覚した事なのだが、人体の方の魔神パワー『強化』が緩く発動していたのが原因だった。

その頃、学園校門では・・・

 

「ふ~ん。此処に一夏が・・・」

 

小柄な体格をしたツインテール(怪獣にあらず)の少女がやって来た。

さてさて、あの2人を見て如何反応するのやら。

 


 
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