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真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第3章 10話

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

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2014-03-12 21:00:05 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3179   閲覧ユーザー数:2577

第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 10話 『 界橋の戦い 白蓮 VS 麗羽 』

 

 

 

奇襲にて先手を奪い優位に展開させた者の表情とは思えないほど

本陣にいる白蓮の表情は険しかった 仮に華雄や星が傍にいたなら・・・

少なくとも白蓮に、こんな苦しそうな表情をさせることはなかっただろう

 

くそっ! やはり運命に抗うことなど・・・ 

北郷とは違って、今の私にそんな大それた真似なんて出来るはずないじゃないか

 

本陣に広げられた界橋の地図をジッと見つめ思考している白蓮

 

麗羽の軍と対陣し、歯を食い縛りながらも、じっと芳しくない戦況をみつめつつ、後ろ向きな思考を繰り返している

自身のなさは相変わらずのようであるが、何時までもそんな愚痴を部下の前で零すことも許される立場にない

 

この界橋の戦い 演技では弟の公孫越を殺された事に激怒し、劉備3兄弟+趙雲を擁し蹴散らし勝利する 

正史においては一転、徐々に敗北を喫し、易京へと逃亡するシナリオがある

 

だが演義部分では、弟の公孫越は華雄と共に、烏桓勢力を退ける為に向かっており、殺害されてはおらず    ※第2章 21話参照

正史部分では、白蓮率いる軍と麗羽率いる軍勢に大きな差があり

一刀が細かい三国志の歴史まで知っている筈もなく、現状ではすでに歴史と食い違ってきていたのである

 

その一番の原因は、一刀がこの世界へと降り立ち、孫呉が急激に領土を拡大した事が背景にあるのだが

歴史の通り、また修正がこの世界にも存在しているのならば

白蓮・麗羽が辿る道とは、一体どんな運命が待ち受けるというのであろうか?

 

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冀州界橋 山間に周囲をぐるっと囲まれ、非常に起伏にとんだ地形なのである

麗羽の大軍に囲まれぬように、白蓮はここを戦いの場と定め、麗羽の軍へと仕掛けていった

 

白蓮率いる軍の総勢は4千ほど、対して麗羽は1万5千にも及ぶ大軍勢

麗羽の目的地は、白蓮の本拠地・易京へと兵を進める事にあったので

あくまでもこの地は通過点に過ぎず、勝敗は目に見えて明らかでもあった

 

そうした事情を加味しながらも、敢えて白蓮は騎兵による突進を繰り返したという訳なのである

 

「いくぞ! 突撃だ!!」

 

腰に佩いた自身の剣をさっと抜き払うと

眼下を無防備に行軍している麗羽の軍へと突き出し指示を飛ばす白蓮

 

「げっ きっ奇襲! 奇襲ーーー! 敵が来たぞぉーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

白蓮を先頭に次々と行軍していた麗羽の軍へと容赦なく騎馬が突っ込んでいく

馬に蹴られ背中を踏まれる者、槍に突かれ絶命する者が続出し、麗羽の軍を大混乱へと陥れた

 

「げっ またかよ! 敵が襲いかかってくるぞ 備えろぉーーーーーーーーーーーー」

「懲りん奴らだな 同じ手にそう何度もかかるかよ 射ち掛かれーーーーぃ」

 

白蓮率いる白馬義従により、中央の窪地へと進軍前、進軍時、進軍後と都合計3度奇襲したのであるが

上記の袁紹軍の兵達の3つのセリフに、大きな違いが表れている事で、すでにもうお判りであろう

 

最初の奇襲から徐々に効力が薄れてしまっており

3度目となる突進では、すでに楯などを使い凌がれ、合間に弓矢を撃ち掛けられ対処されてしまっていた

 

両者共に、初戦において多大な被害を被った訳なのだが、白蓮の最初の奇襲の混乱から素早く立て直せた訳

それは麗羽につき従っているこの麴義(きくぎ)と田豊と呼ばれる人物が随行していた為である                

 

特に麴義は、対白蓮の切り札として、この度召集され連れてきた人物なのである    

 

麴義(きくぎ)の出身地と見られる涼州は、北方民族の侵入などで戦乱が多い地域だった事もあり             

騎馬を得てとする羌族の戦法破りを身につけていたため、公孫瓚が誇る精鋭の騎馬隊を撃破した             

正史、演技でも活躍した人物である

 

麗羽が白蓮へと自信満々に矛先を向けた訳も、この辺りにあったと推察する事ができる

 

麗羽としては余勢を駆ってこのまま易京へと進軍したかったのであるが、易京への通り道である山へとどっかりと布陣してしまい

白蓮の軍は騎兵である事から、そのまま放置し進軍することなど

弓兵や歩兵の多い麗羽軍にとって、常に横腹や後背を突かれる自殺行為に等しい危険性を孕んでいた

 

さすがにこの状況下での進軍は取りやめるしかなく、麗羽は渋々窪地から撤退

白蓮と対峙できる山の中腹まで後退し布陣するしかなかった

 

一方の白蓮としては、界橋での当初の目的を果たすことは出来ていた 

 

だがこの度の界橋での戦いは、あくまでも”時間稼ぎ”の為の戦闘行為に過ぎず

正直な所兵数差もあって、勝つ目算など最初からなかった

易京への進軍を遅らせ、親友である華雄・弟の公孫越率いる援軍を待つことこそが、白蓮の『 真の目的 』であった

 

そうした事情もあって、白蓮は此度の戦いに際して、最初から歩兵を1兵たりとも連れて来てもいなかった

白馬義従を中心とした皆騎兵での編成であったのだ

 

こうして互いに山を挟んでの対陣となり、当初の思惑通りに時間稼ぎには成功した白蓮ではあったものの・・・

そうした諸事情を皆へと明かせる筈もなく、3度の突撃により失った兵馬の多さを知り愕然となってもいた

 

白蓮の予想では、もう少し被害を減らせる算段ではあったのだが

麴義の予想外の健闘もあって、白蓮側の被害が拡大したという誤算もあった 

 

両者の思惑が交錯する中、界橋の戦いは膠着状態のまま、この後数日を経過することとなる

 

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「きぃぃぃぃーーーーーーーーー この閉塞感どうにかなりませんの! 白蓮さんの癖に実に生意気ですわ!

 今のわたくし達を見て、きっとあの陣内で高笑いしているに違いありませんわ!!

 猪々子さん! 斗詩さん! 田豊さん、麴義さんも、思う所あらば遠慮なく所感を述べなさい!!」 

 

対陣する麗羽の本陣に、麗羽の甲高いヒステリーが炸裂し、周囲へと遠慮なく嫌な空気を拡散させている

 

いきなり述べなさいと言われましても麗羽さま・・・ それは無理っていうものでして・・・

それに麗羽さまじゃないんだから、高笑いって・・・ さすがにそれは被害妄想も甚だしいのでは?

 

・・・と苦々しい表情をしながら思う斗詩と猪々子の2人でありましたが

ここで口答えしようものなら、だまらっしゃい!と一喝されるのがオチであり、そんな事情が透けて読めたことから

いつも通り、斗詩と猪々子の2人は、面と向かって麗羽へ楯突く事もなくダンマリを決め込み総スルー

 

現状打開できる策など思いつかなかった事もあり、2人の視線は自ずと郭図、田豊と麴義へと向けられることとなる

ちなみにもう1人の軍師である許攸は、鄴にてお留守番をしている

 

・・・がしかし麴義に策が思いつく筈もなく、結局皆の視線が軍師である郭図と田豊へと集中することになる  

 

「こちらも山沿いで移動し相手陣内へと奇襲 慌てて出てきた所を頭から弓を射掛けて押さえつけてやりましょう」

 

「いいですわね!」

「いいね~」

 

「警戒してるでしょうし失敗するのでは?」

「そう上手くいきますかね?」

 

「こっほん! 郭図さんから策が出たようですけれど、田豊さんはどうなのかしら?」

 

自分の策以上のモノが出せるものかと苦々しい表情を隠しもしない郭図を尻目に

主である麗羽から問われた事もあり、田豊は自身の策を提示する

 

「この間にも奇襲を試みるかと思ったのですが杞憂でしたゆえ、このまま睨み合っていても詮無き事から

 外周部に楯を持った歩兵を配置し、方円陣を組みながら、易京へと進軍なされてはいかがですかな?」

 

そう麗羽達主要な将達の視線が集まる中、そう献策をした田豊であったのだが・・・

 

「派手さにかけ地味ですわね」

「地味すぎる」

 

「それが堅実ですね」

「堅実でよろしいですな」

 

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 

田豊の方策を聞いた麗羽、猪々子、斗詩、麴義のそれぞれの反応の模様をお伝えしたが

偶数の人数であった為、皆の感想が見事に2分されてしまったのである

 

この田豊、献策する策はいつも堅実かつ慎重、さらにカタブツときている

そんな田豊が、1度目の奇襲をまんまと白蓮に喰らった羽目となったのも、郭図が田豊の出した警戒の言を軽視したことにあった

 

四分五裂した軍を素早く立て直せたのは、田豊と麴義が踏ん張って被害の拡大を止めている間に

猪々子、斗詩が救援へと加わり、なんとか早急に立て直せた事情があるのだが・・・

残念ながら、そうした裏方の事情が麗羽の耳へと伝わってはいなかった

そして数日対陣し様子をみた方が良いでしょう、混乱をきたした麗羽にそう献策した全てにおいて、人物の堅実さが滲み出ていた

 

ただ何でも派手好きな麗羽、猪々子とは水と油、逆に苦労性の斗詩とはウマが合うという性格

ぶっちゃけて言ってしまえば、麗羽陣営において、典型的に損な役回り(尻拭い)が巡ってくる悲運の軍師といえる人物といえた

 

「麗羽さま 意見は出尽くしてしまったようですが・・・ どの策を採用なされますか?」

 

「そうですわね 斗詩さん ここは郭図さんの意見を採用しましょう」

 

皆が麗羽の決定に頷く中、いいのですか? そう喉の奥から出そうになった斗詩ではあったが、声に出すことなく思いとどまった

一度こうと決めてしまった麗羽は、今更自身の意見を覆すなどありえない事を、長い付き合いもあり経験上知っていた

 

それが例え敗北しようとも・・・ この変な所の意固地さがなんとも斗詩には歯痒かった

 

麗羽は何も頭の回転が悪いという訳ではない 

ただ袁家という名門な血筋と妾腹の子であるという事実が、麗羽の思考と行動を雁字搦めにさせてしまっていた 

もし袁家、妾腹という2つの事実がなかったならば、あるいは・・・と思わないでもない 麗羽の欠点をそう感じていた斗詩である

 

「今更・・・ 未練がましいですね」

 

「斗詩さん 何かおっしゃいまして?」

 

「いいえ! 何でもありません!!」

 

「でしたら早くこちらへいらっしゃいな 役割を決めてしまわねばならないのですから」

 

「そうだぞ~~ 斗詩ぃ~~~ あたいの嫁なんだから傍にいろよな

 それより麗羽さま あたい奇襲部隊やりたい!!」

 

「もう文ちゃんたらっ! またそんな恥ずかしい事大声で言って! ぽかぽか」

「いたっ いたい! 麗羽さま~ 斗詩がいぢめるぅ~~~~~」

 

「あなた達はいつまでじゃれあってるのですか まったく・・・ぶつぶつ」

「じゃれあってなどいません!」

 

「愛してるぜぇ~ 斗詩ぃ(ガバッ もみもみ)ーーーーーーーーーーー」

「きゃぁーーーーーーー 文ちゃん! いきなり胸揉まないで! 

 もう~ いい加減にしないと怒るよ!」

 

最後は平常運転の袁家の三馬鹿トリオのちちくりあいの模様をお送りいたしました

 

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「さすが猪々子さんですわ 見事に追い出しましたわね 皆作戦通りいいですね? では挟み込みますわよ!」

 

麗羽の指示を受けた者達は、窪地へと突撃してくるタイミングを図り

一斉に楯に隠れた状態で矢を射掛ける準備をする

 

「麗羽甘いな! 敵は隊を2分して兵が少ない今をおいて破る時はないと知れい!

 狙うは袁紹が首ひとつ! 全軍突撃ィィーーーーーーーーーーーーー!!」

 

白蓮に指示された3千もの騎兵が、一斉に本陣から雪崩をうって、勢い良く大挙して押し寄せてきたのである

 

周囲の山々から雄叫び、怒号、馬の駆ける蹄の音が山々に反響し、麗羽軍の心胆を寒からしめるには十二分であった

とても猪々子に追い立てられ、慌てふためき取る物も取り敢えず追い立てられたようには、到底思えないほどの凄まじい勢いであった

 

猪々子が白蓮の本陣へと突撃したのはこの時で、すでに白蓮以下兵がおらずもぬけの殻状態

当然の事ながら、猪々子の瞳が大きく見開かれ、顔から血の気が引いていたのは言うまでもなかろう

 

「なっ! なっ! なぁ~~~~んですっってぇぇ~~~~~!!

 きぃぃぃぃ~~~~~~~ 猪々子さんまんまと出し抜かれましたわね!」

 

そんな状況下において麗羽が猪々子へと愚痴った所で時すでに遅し

 

「総員 急いで方円陣を組んで! 麗羽さまをお守りするのです 早く!!」

「楯から出て中央へと方円陣を形勢し固まるのだぁーーーーー 命が惜しいのなら早くせい!」                    

 

「「ハハッーーーーーーーーー!!」」

 

本陣にいた斗詩と鶴翼の形成を担っていた麴義との2人は

すぐさま危険を察知し、伝令を各所へと飛ばしつつ指示を与えながら移動を開始するものの               

心胆寒からしめた兵達の足に敏捷性が見られる筈もなく、結局麗羽への防波堤の役目も担えないまま

 

山から駆け下りた白蓮は、あっという間に鶴翼の薄い部分を喰い破り、窪地を駆け抜け距離を詰めると

急遽組み直しをしていた麗羽の方円陣へと、怯むことなく突入していく

 

また間の悪いことに、麗羽は油断し馬から降りていたのが命とりといえた

 

自慢の逃げ足で駆けるものの、白蓮の馬の追い足に敵う筈もなく

麗羽へと追いついた白蓮は、眉を顰めつつも麗羽へと剣を振り下ろした

 

「麗羽 覚悟っ!!」

 

「なんて無様な! くっっ!! 」

「させません! 」

 

3つの声が同時に発せられた 1つは白蓮、もう1つは麗羽 

そして最後の1つ、それは麗羽の危急を察していた斗詩の声であった

 

ガギンという音と共に、麗羽へと振り下ろした白蓮の剣は、ものの見事に斗詩の大槌「金光鉄槌(きんこうてっつい)」にて弾かれていた

 

「さすが袁家の2枚看板の1人 顔良だな 

 ここまでのようだ すぐさま兵を纏めよ 包囲される前に離脱するぞ 急げ!」

 

麗羽へと視線を向ける事無く、そう斗詩へ向けて発し終え、疾駆し去り行く白蓮の表情は

先程までの苦悩に満ち溢れた表情ではなくなっていたのだった・・・

 

 

 

「こちらの被害は合わせて3千に及ぶ模様です あちらの被害は全体の3分の1程度かと推測されます」

 

田豊からの報告を聞いた諸将達に、開戦前にあった余裕など何処かへと吹き飛んでいた

それは当然だろう 3倍以上の兵力を有しながらこの甚大なる被害

これで麗羽の前でヘラヘラと笑いを浮かべられる者がいたならば、即刻その者の首と胴は離れ離れとなっていたことだろう

 

「そう 前哨戦は痛み分け・・・というより負け・・・ですわね

 でも白蓮さん このまま思い通りにいくと思ったら大間違いですわよ?」

 

郭図と猪々子は視線を背けたまま・・・ 斗詩と麴義は再編成に大わらわでこの場にいない

握る拳を震わせながら、未だ鼻息も荒い麗羽へと言葉をかけれる者などここに存在しなかった

 

一方の白蓮はというと、すでに界橋の地から離脱し再編成中で、本拠地・易京へと帰還しようとしていた

 

皆騎兵という事もあって、元々多くの兵糧を所持しておらず

白蓮の頭の中では、界橋にて長期戦をするつもりなど毛頭なかったのが窺い知れる

 

「皆のおかげもあって、十分時を稼ぎ戦果も得る事が出来た 陽が落ちると共に早々に兵を纏め、易京へと引き揚げようぞ!」

 

「「おおぉーーーーーーーー!」」

 

まだまだ意気軒昂な自軍の兵士達の様子と、”目的”を遂行出来た事に、少し安堵の色をみせる白蓮であった

 

だが、まだまだ楽観してられる余裕などなく、最後の突撃では微々たる被害であったものの・・・

袁紹側の見立て通り、白蓮側の損害は4度の突撃で計1200を超えた 数だけみれば大したことはなさそうに見える

 

・・・がしかし、白蓮の場合先にも述べたように、此度の編成は”皆騎兵”であり

この界橋での戦いで多くの人馬を失った損害は、騎兵を主とする白蓮陣営において非常に痛かった

 

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”目的”を果たし終えた白蓮は、本拠地である易京へ馬を飛ばしながら

一刀の言葉を思い起こしていた

 

「俺が知っている歴史と大きく食い違う点、それは君の親友華雄が生きて君の傍に仕えていることだ

 もし歴史が変えれないと俺の言葉を疑った時には、君が信じる親友の事を思い出せ

 そうすれば、君の運命が自ずと開けてくる切欠となるかもしれないよ?」

 

華雄が救援へと来るまでは持ちこたえてみせるさ それまではきっと・・・

絶望の中にも希望を見出し、白蓮は決意も新たに、自身の馬をより速く駆けるようにと叱咤するのであった

 

 

 

 

「おやおや 困りましたねー そう邪険に扱われましてもー

 風は、曹操様の書簡をお届けに参っただけですからー」

 

「これが”脅し”でなくて一体何だというのだ!! 程昱殿!」

 

風から渡された書簡に目を通し終えた徐州太守である陳登は

華琳からの書簡内容に激昂し、手にしていた書簡を床へと投げつけ、場は一気に緊張感が増していた

 

内容を知らない居並ぶ徐州の者達はオロオロしだすものの

それに対して、書簡を渡した本人である風はというとケロリとしていた

 

風は今、徐州の中心地である下邳城へと華琳の遣いとして赴いていた                        

用はというと至極単純で、陳登軍への即時降伏勧告である

 

陳登が読んだ書簡を”脅し”と表現した訳

それは、曹操軍以外につくならば、徐州は戦禍を被ることになる、と書簡に記されてあった為である

 

「むぅー これは仮にですけどー もし北の袁紹軍、南の孫策軍へとおつきになるのでしたらー

 我が軍と争う事になれば、この徐州の地は戦禍となるのですよー」

 

眉間に中央に皺をつくりながら、とんでもないことを言い出す風

一歩間違えれば自身の首が飛ぶ可能性があることを、大胆にも言ってのけていたのであった

 

「曹操軍へとつくならば・・・」

 

風の作り出した雰囲気に飲まれてしまった陳登は、ゴクリと喉を鳴らし息を呑みながら風へ聞き返す

 

「許昌に本拠地を移しておりますから、戦禍になることはマレかと」

 

簡単に言ってしまえば緊張と緩和の連続 だが当事者である陳登にとっては堪ったものではなかった

 

最初謁見してきたこの程昱と呼ばれる少女が、曹操が送ってきた遣いと聞いた時には

なんとも気が抜けた陳登であったのだが・・・ 今となってはそれは甘い考えであったと思い知らされることとなる

 

この程昱と呼ばれる少女の言は、ゆったりとした物言いでありながら

それに似合わず一々的確で、次から次へとこれでもか!というほど

遠慮なくこちらの急所をズバズバと突いてくる物言いに、今や陳登と風の立場は逆転しまっていた

 

「ぐっ・・・それに私は・・・」

 

陶謙さまの代理、そう口をついて危うく弱音を吐きそうになった言葉を、無理やり一気に胃へと押し込んだ

糜竺を桃香へとついていく事を了承し、徐州の今後を引き受けたのは、紛れもなく陳登自身の意思であったのだから

 

躊躇する陳登へ、尚も容赦なく風は攻め立てる

 

「民の不平というのならば、私どもには”奥の手”がございますし、徐州はこのままあなたに治めてもらう予定です

 こちらには、献帝陛下の印もある陳登殿への徐州をお任せするという書状もあるのですよー

 それに、漢王朝の正統であらせられる献帝陛下に、お味方することに何か不都合でも?」

 

事此処に至っては、陶謙の遺言を主張し、桃香へ就く事などできる筈もなく

北方の袁紹と公孫賛による覇権争いが起こってしまった現在

徐州が選択する道は、何処の勢力下につくかという選択肢しか、もはやありえなかった

 

「ぐぬぬ・・・ それに奥の手だと それは一体何だ!?」

 

「この場では大きい声では言えませんけどー 大抵の人ならイチコロですねー」

 

風の言った”奥の手” それは張三姉妹のライブの事であったのだが

すでに死んだとされている為、事を公にすることは憚れていたためである                    ※第1章 6話参照

 

「お主の言 信じてもよいのだろうな?」

 

お前の言う事は信じるに値するのか? そう押してみた陳登であったが

 

「風の言った事を信じる信じないはそちらの勝手ですねー この世に”絶対”なんてありませんからー

 ですが、風はこれまで嘘を言ったつもりなど、これっぽっちもありませんよ?」

 

風にそんな圧力が通じる筈もなく、※暖簾に腕押し、糠に釘で飄々と答えるのであった           ※=手応えや張り合いがない

陳登と風 しばしの睨みあいと沈黙が周囲へ重く圧し掛かる中

 

「分りました 程昱殿 私の一存にて簡単に決められぬ事ゆえ、皆と今から書状の内容に関して協議したく存ずる

 別室を用意しますゆえ、しばしお待ち戴けぬであろうか?

 

風へとそう言い終えると、玉座へ深く身体を預けると共に、深く溜息をつく陳登

 

「分りましたのですよー ではでは風はこれにてー」

 

皆の衆目を集め、とてとてと出口へ歩いてゆく風の姿は

最後まで鋭利な謀を巡らすような少女にはとてもみえなかったのであった

 

「皆 今までの流れを聞いて判った事と思うが 

 袁紹軍、孫策軍へつくならば、曹操軍との争いでこの徐州は戦禍に曝されることとなるそうだ

 だが曹操軍へとつくならば、戦争の最前線とはなり難いとの話である

 

 一度戦禍となれば、人は土地を離れ街は荒廃する 

 そうさせない為にも、亡き陶謙様が心血を注がれたこの徐州を守り抜く義務があると思っている 

 

 もはや大規模な勢力に逆らえぬのが現状だ これ以上有耶無耶には出来そうにもないようだ」

 

女中に案内されている風は、頭の隅っこにあった違和感にふと思い当たる

 

「むっ? おっ? おおー やっと違和感の正体が掴めたのですよ

 今日は隣に、鼻血を吹く稟ちゃんがいないので調子が狂い、寝オチ芸と宝譿の出番がなかったのですよー

 それに説明のしすぎで・・・ ふわあぁぁぁーー なんだか無性にねむいのですよー ぐーぐー」

 

その後、風を控え室へ導く案内役の女中が、寝てしまった風の扱いに困り、大変な苦労を強いられたというオチがあった

 

その後に行われた下邳城での会議の結果は、もはや云わずとも知れるであろう    

全会一致をもって曹操軍へと編入され、徐州太守は約定通り、陳登がこの後も治めることとなった

 

麗羽が動いたと同時に事を起こした華琳は、風の活躍もあって弄せずして徐州全てを平らげてみせたのであった

 

 

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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

白蓮の本拠地・易京での戦いも書き上げるつもりだったのですが

やはり1話にまとめるのには長すぎて限界があったようです(がくっ

こうしてどんどん文章が長くなっていってしまうのですね(泣

 

そんな訳でして白蓮 VS 麗羽の前哨戦となります”界橋の戦い”の模様と

徐州での降参劇をお送りいたしました訳ですけど、皆様いかがでございましたでしょうか?

 

白蓮の戦果につきましては、界橋終了時点での結果と思っておいて戴けますと助かります

どこがどう違ってくるのか?までは、この時点でまだお伝えする訳にはいかないんですけどね アハハ・・・(汗

短いですが、いつもと変らぬ飄々とした風ならではの雰囲気を出せたのか

それはちょっと判りかねますものの・・・こちらも久々の登場回となりました 

 

そして最後に受験生の皆様、合否結果いかがでございましたでしょうか? 

無事志望校へと合格できましたなら、幸いでありおめでとうございます

 

就職された皆様、残念ながら浪人されました皆様も含め

今後、卒業・入学式・入社式・新学期を迎え、イベントが目白押しとなりますけれど

心機一転がんばって乗り切って参りましょう

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


 
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