一刀が修行に興奮をしている中

城にいる管理者達は『ある異変』に気づき出していた

だがそれは

気づくのが遅すぎていた…………

　　　終節　〜過激なる外者〜

貂蝉「呼ばれて飛び出たわよん♪」

左慈「話を飛び越え過ぎだ……

俺達は『呼びに行くか』という話をしていたところなんだぞ？」

貂蝉「あらまぁん？」

于吉「まぁ、来てくれたのなら話が早いです」

于吉が貂蝉に今起きている異変を話そうとしたが、貂蝉はそれを手で止めた

貂蝉「言わなくても分かるわん、于吉ちゃん

なーんか嫌な予感がするのよねん」

貂蝉は表情を暗くして答えた

于吉「お気づきでしたか……」

貂蝉「勿論よん

だけどぉ、おかしいわねん……」

貂蝉は疑問に思った

左慈「確かにおかしい………

どう考えても、どう感じても伝わってくる気が管理者と同じ気なんだ」

于吉「管理者は肯定派の貂蝉さんと卑弥子さん、否定穏便派の左慈と私………

本来管理者はひとつの外史に二人いれば多い方ですが」

左慈「この外史には既に4人いる

これ以上管理者は必要ないはずなんだが………」

貂蝉「何故か倍の『8人』の気が感じられるわねん」

左慈「半分はまだ分かるが、残りの4人は何処のどいつだ？」

于吉「残念ながら平和の感じはしませんね………」

そうやって三人が話していると

華琳「あら？管理者三人揃って何をしているのかしら？」

于吉「これはこれは………華琳殿……」

左慈「………………三国の王が大集合だな……」

左慈が言った通り、その場には華琳を筆頭に雪蓮、桃香、愛紗、冥琳、蓮華、思春、風がいたのだ

蓮華「何かあったの？」

左慈「…………まぁな…」

桃香「何があったんですか？」

貂蝉「実はねん…………」

貂蝉が桃香達に説明しようとしたその時だった

？？A「ようやく到着だ!!」

全員「「「「っ!!?」」」」

？？C「はぁぁぁあ！長くてやってらんねぇぜ!!」

？？B「文句を言ってはいけませんよ？」

皆が振り向くとそこには黒い衣に身をやつした三人の男が立っていた

？？C「着いたはいいけどよ、本当に『アイツ』がいんのか？」

？？B「えぇ、確実にいますよ」

左慈「なっ!?て、てめぇら………何で此処にいやがるんだ!!?」

左慈が声を上げると三人の男達はこっちを向き

？？A「ん？…………っ!!おいおい!!お前、左慈か!?」

？？C「なに!?マジかよ！貂蝉までいやがるぜ!?ガッハッハッハっ!!」

一際驚いていたのは于吉だった

于吉「……何故貴方がここにいるのですか…………」

？？B「お久しぶりですね……于吉……」

ただならぬ空気になるのを感知した華琳達は

華琳「…………思春、武将達を全員鍛錬場に収集させなさい……今すぐよ………」

思春「御意……………」

思春は静かに消えていった…………

華琳「左慈……………こいつらは何者なの？」

華琳は遂にそれに触れてしまった

左慈「こいつらはな……………」

左慈は華琳達に説明し始めた

左慈「俺と于吉、貂蝉と卑弥子の対となす存在………………」

左慈「管理者、『否定過激派』の連中だ……………」

時間は少し戻って此処は月と詠の部屋………

詠「ズズズ…………あぁ、美味しい〜」

月「本当だね、詠ちゃん」

月と詠は午前の仕事が一段落した為、休憩をいれお茶を飲んでいた

月「ご主人様…………今頃頑張っているのかな…………」

詠「月…………さっきからその話ばっかりよ？」

月「へぅぅ………でも、詠ちゃんだって……心配でしょ？」

詠「っ!!ぼ、ボクは別に…………」

詠は頬を赤くしてそっぽを向いてしまった

月「駄目だよ？詠ちゃん…………この部屋には私と詠ちゃんしかいないんだから

その時くらい素直にならないと………」

詠「あぅ…………」

詠は益々頬を赤らめてしまった

月「そういえば、ご主人様が仰っていたけど………」

詠「………………ん？」

月「天の世界では悪い人に襲われた時、好きな人の名前を叫んだらその人が助けてくれるんだって」

詠「そんな、何時でも何処でもその人をつけてるその人方がよっぽど悪人じゃないの？

天の世界でいう『すとーかー』ってやつじないの？」

月「でも、私が襲われた時ご主人様が助けに駆けつけて下さったら私は嬉しいけど………」

詠「そんなもんかしらね………確かに助けてくれるのは感謝するけど………」

月と詠がそんな平和な話をしていると廊下から

翠「緊急収集だって!?」

蒲公英「そう！しかも鍛錬場にだって!!」

春蘭「？？何で鍛錬場なんだ？」

亜莎「思春殿からの話です！取り敢えず向かいましょう!!」

騒がしく緊急収集と叫び回っていた

詠「っ!!何かあったみたいね…………

月！行くわよ!!」

月「うん！」

詠と月も他の皆同じく騒がしく走っていった

これから起きる戦闘のことなど考えもせず……………

　　　　第二章‘過激なる外者’

　　　　　　　　　　　……終……