No.669450

IS 2体の魔神皇帝

HIBIKIさん

深夜テンション&ALWAYAS続・三丁目の夕陽のゴジラのテーマ聞きながら書いていたので一寸展開が急すぎたりするやもしれませぬ。

2014-03-09 21:54:19 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:783   閲覧ユーザー数:775

鈴とシャルにドラコノサウルスの触手が迫って来る。回避するには距離が近すぎた。

特にシャルはスピードに乗っていたため停止すら間に合わない。

鈴は清香がマグネットロープで掴み引き寄せた。

シャルは不意に横から体当たりさせた感覚を感じた。

 

シャル「え?」

 

ラウラ「世話を焼かせるな・・・」

 

シャルは助かったがラウラが代わりに触手に噛み付かれ、身動きが取れなくなってしまった。

噛み付く力もかなりの物らしく、打鉄の装甲に既に罅が入り始めSEもどんどん減っている。

 

ラウラ「グッ・・・」

 

しかしラウラは何とか脱出しようと近接用ブレードで触手の目などを攻撃している。

 

千冬「グレートブーメラン!!」

 

箒「スクランダー・ブーメラン!!」

 

千冬と箒が触手を切断し、束がパーロンサロイドを使ってラウラを助け出した。

 

束「何でこんな無茶を・・・。ウイングルの装甲ならあの位の力耐えられたのに・・・」

 

ラウラ「私もよく解りません・・・。勝手に体が動いたとしか。ですけど・・・」

 

ボス「オラオラオラオラ!喰らいやがれ!!」

 

ボスの攻撃でドラコノサウルスは押し返された。

更に内部から一夏が物凄い力で殴ったりしたりしている様で時折ドラコノサウルスの

輪郭がかなり歪む。

 

清香「破瑠覇?」

 

破瑠覇『ガルルルルルルル』

 

清香は破瑠覇が勝手にラウラの方に向うので何事なのかと少し慌てたが直ぐに一つの結論に至る。

ラウラはなにか吹っ切れた表情で破瑠覇を見ると手を伸ばしてきた。

 

清香「使う気になったの?」

 

ラウラ「あぁ。皆を守る為に、破瑠覇!お前の中の魔神を使わせてくれ!」

 

彼女の強い意志を感じ取った破瑠覇は大きな遠吠えをすると口から何かをラウラに発射した。

それはラウラの胸に命中する。そして・・・

 

ラウラ「グレン!ダイザー!!ゴーーーー!!!」

 

ラウラは異星の魔神、グレンダイザーを身にまとった。

 

千冬「ラウラ・・・それでこそ私達の妹だ」

 

マドカ「ん♪」

 

ドラコノサウルスは一匹の敵が強くなったと感じ取り触手で執拗に攻撃してきた。

 

ラウラ「スペイザー!クロス!」

 

スペイザークロスするとラウラはドラコノサウルスを睨みつける。

 

ラウラ「さっきのお返しだ。スピン!ソーサー!!」

 

スペイザーに装備されていた円盤状のカッター、スピンソーサーが触手を何本も切り落とす。

そんなラウラを見て千冬達も負けじと攻撃を開始した。

 

千冬、弾「痺れろ!!サンダーブレーーク!!」

 

箒、マドカ「凍てつけ!!冷凍ビーム!!!」

 

ラウラ「初陣を飾るぞ!グレンダイザー!!ダイザービーム!!!」

 

鈴、簪、シャル「貫け!光子力ビーム!!!」

 

セシリア「撃ち抜きます!光子力砲全砲門!!ファイヤーーーー!!!」

 

清香、束「吹っ飛べ!!ダブルスピンストーム!!!」

 

楯無「皆乗ってるわね♪ならば私も!光子力ビーーム!」

 

サンダーブレークでドラコノサウルスは動きが鈍り、冷凍ビームで体の節々が凍りつき

其処を一気に一斉攻撃で焼き落とした。

 

束「よし!もう直ぐトドメをさせるよ!」

 

箒「一夏からすればあまり良い感じはしないかもしれないですけどね・・・」

 

一夏『そらそうだ』

 

内部の一夏から初めて通信が入る。

 

千冬「一夏、内部にそんな長時間いて大丈夫なのか?」

 

一夏『今の所平気だけど油臭くて流石にキツイ』

 

束「やっぱり?」

 

一夏『胃袋が重油と腐食ガスまみれだからな・・・。臭ぇったらありゃしねぇ。

   何で重油まみれかと思ったらタンカーとか消化してやがった。うぉ!?』

 

ドラコノサウルスは身の危険を感じたようで池の中に飛び込んだ。

 

箒「水中だと奴の思う壺ですね・・・」

 

ラウラ「ダイザー・ゴー!!」

 

スペイザーから飛び出すと着地後、池を見つめるラウラ。

 

ラウラ「兄様・・・ボス、この池・・・もう必要ないよな?」

 

ボス「俺はそう思うけどよ・・・」

 

束「う~ん・・・今は一寸待って欲しいかな・・・下手すると海に逃げられちゃうでしょ?」

 

一夏『そろそろ俺限界だから脱出する。この後は内部からじゃなく外部からの攻撃で穴あけるしかない』

 

束「いっくんでも参っちゃったの・・・」

 

一夏『今腸の中を通過中。ドラコノサウルスの奴、俺達が離れるのを待っているみたいだ』

 

野性の本能なのか如何なのかは解らないがドラコノサウルスは息を殺して池の最深部で身を潜めているようだ。

一夏は不本意のようだったが消化器官の出口から出てきて徹底的に池でスカルカイザーを洗浄して出てきた。

 

一夏「一寸洗ってくる」

 

そしてそれでも嫌だったのかスカルカイザーを洗浄しに向ってしまった。

 

箒「私でもああなるだろうな・・・。1時間近く体内に居たからな」

 

清香「想像したくないよ~・・・」

 

弾「気持ち悪くなっちまった」

 

マドカ「でも大丈夫?」

 

首をコテンと傾けながらマドカは何かを心配している。

 

千冬「ドラコノサウルスか?」

 

マドカ「ん・・・。出てこないか心配」

 

一夏「奴さん、大分俺達が危険だと察知したのか震えてたから十中八九は出てこないと思うぞ。

   そして俺達が居なくなったら海に逃げるつもりなんだろう。あれでも生物だからな」

 

洗浄を終えたのか少しぬれている一夏が生身で帰ってきた。

 

束「もう終えたの?」

 

一夏「匂い取りの為に消臭液の中に浸かった。それ以外は全部池の中で済ませたから」

 

しかしあの状況であの一夏が消臭を優先するほど嫌な臭いだったと思うと箒達はちょっとした吐き気を催してしまった。

 

一夏「腐食ガスが重油やら生物の死体やらの臭いを含んじまっててそりゃもうキツイったらありゃしねぇ。

   実際吐きかけた」

 

箒「一夏ぁ~(泣)」←カイザー展開しっぱなし

 

一夏「抱きつくのは良いがカイザーを格納しろ馬鹿!!」

 

しかし既に抱きついていたのでカイザーに押しつぶされた一夏。

箒もさすがに展開しっぱなしと言う訳ではなく押しつぶしてしまった瞬間に量子変換した。

 

一夏「・・・」←軽く気絶してしまった

 

箒「い、一夏!?」

 

清香「ネェホウキ?ナニシテルノカナ?」

 

清香は幾ら心配であったからとはいえカイザーを展開しっぱなしで生身の一夏に

抱きついたのが許せなかったようだ。若干黒化している。

 

箒「あ、いや・・・その・・・」

 

清香「ツギハキヲツケテネ?」

 

箒「わ、解った・・・」

 

鈴「ってかアンタ達ねぇ・・・」

 

セシリア「まぁまぁ鈴さん。ドラコノサウルスはこの後如何出てくると思いますか?」

 

ISを量子変換しながらセシリアが聞いてくる。

 

弾「池の底で息を潜めてるみたいだけど」

 

束「私達を脅威と感じたんだと思う。それで水中にはやってこないから水中に隠れてやりすごす。

  それとも・・・穴を掘って脱出するか」

 

千冬「・・・人工島の位置は?」

 

束「現在沖合い19kmってとこ。まぁそんなことよりラウラちゃん、

  その機体、ISじゃないよね?」

 

ラウラ「そうみたいです。丁度清香や束義姉様のジーグと同じ立ち位置になるでしょう」

 

束「そっか♪」

 

清香「武装の方は如何なの?」

 

ラウラがいうには武器表示をしてみたが分けのわからない文字しか浮かんでこない。

しかし何故かラウラには解るようで読み上げてもらった。

 

武装は目から発射するダイザービーム。

 

手の甲から発射する3連装のビーム砲、ハンドビーム。

 

肩部にある半月状の鎌を連結した長柄武器、ダブルハーケン。

 

胸から発射するカラフルな光線、反重力ストーム。

 

角から発射する電撃状の光線、スペースサンダー。

 

そして椀部ロケットパンチ。

ロケットパンチは折り畳まれていたクラッシャー(袖に当たる部分の三角デコレーション)

の状態によって武装名が変わってくる。

 

クラッシャーが完全に前方を向いて回転させている場合はスクリュークラッシャーパンチ。

デコレーション部を90度まで開いた状態で発射するスクリューパンチ。

デコレーション部を前方に反転させるが、回転させずに発射するクラッシャーパンチ。

デコレーション部を展開せずに腕を飛ばすダイサーパンチ。

 

装備に当るスペイザーには

主翼先端の小型円盤が周囲に刃を出し回転ノコギリとなって分離・攻撃を行なうスピンソーサー

左右の小型円盤から打ち出されるドリルミサイル、スピンドリル。

小型円盤が分離してから発射する場合はドリルソーサー。

スペイザー上部から放つ溶解液、メルトシャワー。

 

他のマジンガーに比べると若干武装が少なく感じるが支援合体用機体に武装を搭載すれば問題ないと束は考えた。

その機体に使うのが元ラウラの愛機に使われていたISコアだ。

 

ラウラ「そろそろ戦闘開始してもいい頃合では?」

 

一夏「現在地は沖合い約21km。大丈夫だな」

 

箒「ファイヤーブラスターで蒸発させたりは危険だよな?」

 

一夏「だから反重力ストームで池の水をほぼなくしてもらう」

 

ラウラ「少し厳しそうですがやってみます!」

 

各々がISを展開する。一夏はウイングで飛行せず、スカルホース飛行形態で上空に待機した。

 

清香「ビルド・アープ!!鋼鉄・・・ジィィィィィィグ!!」

 

束「鋼鉄!ジィィィグ!!ビルド・アァァァァップ!!」

 

清香と束もジーグを展開、束は破瑠覇に乗せてもらって上空へ、清香は魔神パワー「変態」で翼を形成。

ラウラの側に立つ。ラウラもグレンダイザーを展開して千冬の合図を待つ。

 

千冬「よし!始めるぞ!」

 

ラウラ「反重力ストーーーム!!」

 

反重力ストームにより池の水の8割近くが持ち上げられてから海の方向へ向う。

ドラコノサウルスは隠れきれずに頭が水面から露出している。

体長50M以上もあれば仕方ないのかもしれないが。

 

千冬「ラウラ!弾!」

 

ラウラ「はい!」

 

弾「いっちょやったりますか!」

 

各々の角の部分に当るパーツに雷が落ちる。(弾の白式には頭に鬼の様に角が装備されている)

 

千冬「トリプル!」

 

弾「ライトニング!」

 

ラウラ「バスターーーー!!」

 

トリプルライトニングバスターによってドラコノサウルスは浮上してきた。

 

箒「マドカを中心にして攻撃だ。光子力ビーム!!」

 

マドカ「ブレストファイヤー!」

 

簪「アイアンカッター!!」

 

鈴「光子力ビーム!」

 

セシリア「10連光子力ビーム砲、一斉正射!!」

 

束、清香「ダブルスピンストーム!!」

 

楯無「光子力ビーム!!」

 

一斉攻撃により腹部にかなりのダメージが入る。

 

ラウラ「スクリュークラッシャー、パンチ!!」

 

スクリュークラッシャーパンチによって腹部から右目に向けて穴が開く。

 

ラウラ「もう一発!ダブルハーケン!!」

 

一夏「カイザーソード!!」

 

ラウラはダブルハーケン、一夏は封印されていた日本刀と牙斬刀掛け合わせたような武装カイザーソードを使う。

(ショルダーソードはスカルカイザーの肩にあるブレード状の突起がカイザーブレードの様に展開した物)

そして柄同士を連結させてブーメランの様にドラコノサウルスに投げつけ、腹部にから背中にかけて穴を開けた。

 

千冬「今だ!サンダーブレーーク!フルパワー!!」

 

弾「サンダーブレーク!!」

 

鈴「光子力ビーーーム!!」

 

セシリア「全ビーム砲!!フルファイヤ!!」

 

簪「ルストハリケーン!」

 

束「スピンストーム!!」

 

清香「バルバァァァ、ストーーーム!!」

 

一夏「光子力ミサイル、発射!」

 

箒「ギガントミサイル!!」

 

一夏と箒は着火用に光子力ミサイルとギガントミサイルを打ち込み、他のメンバーが攻撃をする。

マドカのルストハリケーンのお陰で腐食ガスが大気と混ざり合い、ミサイルに各々の攻撃が命中爆発を起こし

ドラコノサウルスは大爆発を起こした。

 

セシリア「イレイザーヘッド!!発射!!」

 

イレイザーヘッドが爆発の中に消えると、渦を巻きながら爆発は宇宙に向けて弾き飛ばされて行った。

時折ドラコノサウルスの肉片や飲み込まれて解けていなかったタンカー等の残骸が落ちてきた。

 

束「・・・勝ったんだね」

 

一夏「俺にとっちゃ嫌な勝利だ」

 

弾「同感。罪悪感しかない」

 

他の面々も同じ様で人間はどれだけ罪深い生き物なのかを少しだけ実感していた。

この後、元IS学園人工島は破棄された。数年後には野生動物たちの天下になっていたとか・・・。

一夏は暫くの間、放射線によって被曝していないか科学要塞研究所で精密検査を受けた上、

少しの間、箒と清香と共に休養をとることになった。

鈴達も被爆していないか精密検査を受けた後、光子力研究所兼IS学園に戻って行った。


 
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