No.668720

真・恋姫無双~Re:道~

ツナまんさん

今回は短め。そこはお許しを・・・

『Re:道』と書いて『リロード』ということで

注:オリキャラでます。リメイク作品です。

2014-03-07 07:36:33 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1106   閲覧ユーザー数:990

   第三章‐壱拾壱話 『 戦う理由~恋と鬼灯~ 』

手にした戟を振るう。それだけで目の前の兵士が吹き飛ぶ。弱い…、立華組ならもう少し踏ん張ってくれる。いつの間にか矢も飛んで来なくなった。多分鬼灯がやっつけてくれたんだと思う。

「うわぁぁ、こんなの勝てっこねぇよ」

誰かがそう言ったのを皮切りに逃げ出す者が出始める。逃げるくらいなら最初から出てこなければいいのに。

それでも、尚向かってくる者には戟を振るう。

「…つまらない」

思わず口に出た言葉だが、そういえば、果たして自分は戦を楽しいと感じたことはあったか?

手合わせの時、相手が強ければ嬉しいと思うことはある。でも、皆と一緒においしい物を食べたりお昼寝する方が嬉しいし、楽しい。それに、なんだか、ぽかぽかする。

だから恋は…

「恋は、恋と皆の居場所を守る!」

 

 

初めてあの人を見た時、純粋にその強さに憧れを抱いたのを今でも憶えている。自分がどんなに望んでも届かない圧倒的な武。きっと彼女がその気になればその武でなんだって出来てしまうだろう。それこそ天下を取ることも…。だが、彼女はそれを望まない。

彼女に憧れ着いて行く内に解ったこと。それは、彼女がいつだって仲間(家族)と過ごす時間を望んでいること。その武に不釣合いなほどにちっぽけな願い。しかし、今、そんな願いすら奪われようとしている。

「恋様!」

弓兵部隊をあらかた片付け、彼女の隣に立つ。

「鬼灯…終わった?」

「はい、恋様を狙っていた弓兵部隊は片付けました」

「ん。ありがと」

「当然のことです。私の戦場は何時でも恋様と共にありますから」

そうだ、私ではたとえ力不足だとしても、恋様の願いは誰にも邪魔させない。

 

 

「ここから先は進ませないぜ!」

「姫様は私達が守ります」

恋と鬼灯の前に立ちはだかる二人の将。文醜と顔良。

「恋達の邪魔はさせない」

「そうです!あなた方が何を望もうと構いませんが、邪魔するなら容赦しません!」

互いに退く気はない。そしてここは戦場…ならばやることは決まってる。

「でやあぁぁ!」

「…甘い」

文醜の大剣を恋は片手で弾き返す。

「あたいの斬山刀を弾くなんてやるじゃないか」

「斬山刀?…名前負けしてる」

「なにをー!」

叫びながら文醜が再び大剣を振り下ろすがさっきと同じように弾く。

「白妙の斬馬刀の方が名前通り」

「ぐぬぬ、別に名前ぐらいいいだろ!こっちの方がカッコいいし!」

「もういい。お前、五月蝿い」

「へっ?」

文醜に向かって思い切り斬り上げる。

「うぎゃぁぁ!」

「文ちゃん!」

一撃そのものは止められたがそれでも勢いまでは受け止められずに文醜は遥か後方へと吹き飛んで行く。

「余所見は禁物です!」

一瞬吹き飛ばされた文醜に目を奪われた顔良に鬼灯が斬りかかる。それを辛うじてかわす。

「敵に背を向けるなんて!」

かわされた反動だろうか、後ろを向いた鬼灯に顔良は馬鹿でかい金槌を振り上げる。

「甘いですよ!」

鬼灯が腕を引き上げた瞬間、顔良の腕に鋭い痛みが走り武器を落す。それが斬られたからだと気付いたのは目の前の鬼灯の得物が目に入ったからだった。彼女の得物は長柄の両端に刃が付いていた。

「よう、終わったか?」

不意に声がした。それは汜水関で一度聞いた声だと顔良は気付く。

「和輝殿!?どうしたんですか?」

「挨拶回りってとこだ。それよりお前ぇ、袁紹のとこの奴か?」

「…顔良です」

聞かれた顔良は和輝を睨みつけながらそう名乗った。

「恋、鬼灯、一度コイツ連れて引き上げてくれるか?」

「はい?」

「?」

突然のことに鬼灯は驚き、恋も意味が解らずに首を傾げている。

「なぁに、ちっとばかし聞きてぇ事があるんだよ。ついでに帰り道作っといてくれ」

「はあ、和輝殿がそういうのであれば」

「恋、和輝が帰れるようにがんばる」

「おう、よろしく頼む」

さくさくと話が進んでいく中、顔良は未だに和輝を睨んでいる。

「私は何も話しませんよ」

「そいつぁお前さんの勝手ってもんだ。じゃよろしく頼んだぜ」

「和輝はどうする?」

「とりあえず、曹操に会ってみる。じゃねえと今後どうするかはっきりしねぇからな」

「分かりました。ご無事で」

「あいよ」

それだけ言って、和輝は張の旗に向かって行ってしまった。

「では、顔良殿、今は大人しく捕まって下さい。恋様」

「鬼灯は先に行く。後ろは恋が押さえとく」

恋が袁紹軍(主に顔良の部下だが)を食い止める中を鬼灯が顔良を抱えて虎牢関へと退いていく。

「姫様、文ちゃん…」

今の顔良には成す術はなかった。

あとがき

 

狐燐「いつもより短くない?」

ツナ「これでも一応がんばったんです。でも、恋ちゃん+鬼灯相手に斗詩と猪々子じゃ荷が勝ち過ぎるんですよ」

狐燐「まぁ、大陸最強だしね」

ツナ「因みに君の所では更に強化されてるからね」

狐燐「…え?これ以上なにを?」

ツナ「(恋ちゃん+武吉= )みたいな方程式になっています」

狐燐「武吉さんって確か…ハッ、なんてことを!」

ツナ「次回は一刀、楓、鈴蘭のパートになります」

狐燐「こら!無視すんな!」

 

ツナ「では、また次回!!」


 
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