No.660921

ランドシン伝記 第16話

白百合-騎士団の隊長ミリトはヴィルに
決闘を申しこむ。
そして、二人の運命を分かつ死合いが
始まるのだった。

2014-02-06 10:35:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:121   閲覧ユーザー数:121

 第16話  放浪の皇子

 

 ミリトの決闘の宣言により、あたりは-ざわついた。

 すると、聖騎士エリーが体を震わせながら口を開いた。

エリー「ミ、ミリト様ッ。どうか、なにとぞ、それだけは

    お止(や)めくださいッ!このヴィルという剣士、私は

    その実力を知っております。名こそ知られておらぬ

ものの、剣聖シオン、狂戦士ロー、そう言った、

勇士に準ずる程の実力を備えております。

私が本気で挑んでも、恐らく、良くて相打ちが

限界です」

 とのエリーの言葉に、白百合-騎士団の面々は噴(ふ)き出した。

ミリト「・・・・・・エリー。冗談も程々にしておけ。それでは、

    お前が剣聖や狂戦士と上手くすれば、相打ちに

    持ち込めるという事じゃないか。

    どいていろ・・・・・・」

エリー「ミ、ミリト様。そこは問題では無いのです。

    あの男の実力は本物です。どうか、私の言葉を

    信じてください」

 と、エリーは必死に哀願した。

 しかし、ミリトは-それを無視した。

ミリト「さぁ、始めよう。反逆者ヴィル」

 そう言った、ミリトは剣を構えた。

 それに対し、ヴィルも剣を抜いた。

ヴィル「・・・・・・一つ、忠告をしておこう。よく若い士官が

    戦場において、歴戦の副官の言う事を無視したり

    する。しかし、そうなると大抵は負けるんだ」

 とのヴィルの言葉に。ミリトは全身を逆立てた。

ミリト「反逆者の説教など、どれ程の価値があるかッ!」

ヴィル「敵の言葉にも、真実が含まれている事はある。

    だが、いいさ。そう、俺達は剣士だ。

    つまるところ、剣で語るしか無い」

 そして、ヴィルとミリトは魔力を剣に通すのだった。

ミリト「ハァァッ!」

 と、叫び、ミリトは一気にヴィルと距離を詰めた。

ヴィル(速いッ)

 と思うも、ヴィルは余裕でミリトに剣を合(あわ)せた。

 剣と剣が何度も打ち付けられ、火花が散った。

ヴィル(これは・・・・・・想像以上だッ。一撃、一撃は軽いが、

    動きが速い・・・・・・。今の俺の体調では、この動きに

    合(あわ)せるのは-きついな。体力が尽きないうちに、

    一気にたたみかけるか)

 と、一瞬で思考し、ヴィルは魔力を全開にし、剣を振った。

 ミリトは最初、余裕を見せていたが、次第に速さを増す

ヴィルの剣に、焦りを隠せなくなっていた。

 ミリトは耐えきれずに、とっさに後方へと跳んだ。

 その隙(すき)をヴィルは見逃さなかった。

 遠距離-用の剣技『飛燕(ひえん)』をヴィルは放つのだった。

 ミリトは何とか、飛んでくる魔力を弾(はじ)くも、体勢を

崩し、地面に倒れこんだ。

 それに対し、白百合-騎士団の悲痛な声が-あがった。

トゥセ「よっしゃあ!やれッ、団長ーッ!」

 と、トッセが叫ぶと、女騎士達は非難がましい目で

トゥセをにらんだ。

トゥセ「・・・・・・なんか、俺、悪者にされてね?」

アーゼ「諦めろ、トゥセ・・・・・・」

 とのアーゼの言葉に、トゥセは肩をがっくり落とすのだった。

 一方で、ヴィルとミリトは再び、激しく剣を打ち付け合うのだった。

ミリト(いけるッ!奴は-逃亡の疲れか、体力の限界が来ているッ!

    このまま押し続ければッ!)

 と思い、ミリトは-さらに手数を増やした。

 その時、ヴィルが奇妙な動きをした。

 背中のマントを翻(ひるがえ)し、ミリトの視界を奪ったのだった。

 そして、ミリトはマントを貫くも、ヴィルは-いつの間にか

マントを外しており、ミリトの肩に強烈な突きを放った。

 ミリトは-そのトリッキーな動きに対処できず、そのまま

ヴィルの攻撃を喰らった。

 ミリトの体は一瞬、宙を浮き、何度も地面を転がった。

ミリト「ガッ・・・・・・」

 ミリトの肩当ては完全に砕けており、痛みでミリトは顔を

しかめた。

ヴィル(浅かった・・・・・・。とっさに、後ろに避けようとしたのか。

    完全に捕らえたと思ったのに。

    聖騎士ミリトか。若いが才能は-ある。恐らく、

    俺なんかよりも。だが、実戦慣れしてない。

    それが、今回の勝敗を分けた)

 と、ヴィルは思うのだった。

ミリト「・・・・・・まだだ、まだ、私は負けていないッ!私はッ!」

 しかし、聖騎士エリーが止めに入った。

エリー「お止めください、ミリト様。貴方の負けです。ただで

    さえ、あの反逆者ヴィルはハンター達との戦いで消耗

    しているはずです。それで、あの実力なのです」

ミリト「違うッ!私が言いたいのは、そうじゃ無いッ!

    卑怯(ひきょう)だッ、あまりに卑怯(ひきょう)だッ!目隠しなど、

    騎士のなす技では無いッ!」

 とのミリトの言葉にヴィルは-ため息を吐(つ)いた。

ヴィル「戦場で-その理屈が通じるとでも?」

ミリト「クッ・・・・・・」

ヴィル「ともかく、約束は果たしてもらう」

 と言って、ヴィルは背を向けようとした。

ミリト「ふざけるなッ!何が約束だ。神聖なる騎士の決闘

    を汚しておきながら、どの口で-それを言う。

    貴様ら-だけは、絶対に許しはしないッ!」

 との言葉に、白百合-騎士団は全員、抜刀した。

エリー「ミ、ミリト様ッ」

 と、エリーは治癒魔法をミリトにかけがら言うのだった。

 しかし、完全に逆上したミリトに、エリーの言葉は届かなかった。

ミリト「総員ッ」

 と、ミリトは号令を発しようとした-その瞬間、声が

かかった。

「待った!その勝負、待ったッ!」

 との透き通る声が響いた。

 ヴィル達や白百合-騎士団の面々は、その声のした方角を

見た。

 そこには一人のエルフの男が駆けてきた。

エルフ「待ってくれ。その勝負」

 そのエルフの美貌(びぼう)に、白百合-騎士団は思わず、状況を

忘れて見とれてしまっていた。

 一方で、ヴィルは-そのエルフの顔を見て、驚きを隠せなかった。

ヴィル「ク、クオーツ様ッ?ど、どうして-ここに」

 一方で、聖騎士エリーは体を震わせていた。

エリー「ま、まさか、あの方は、そんな・・・・・・」

 しかし、ミリトは突然の乱入者に顔をしかめるだけだった。

ミリト「ええい、何をしているッ!そいつも敵だッ!早く

    そいつを含め、捕らえろッ!」

 とミリトが叫んだ瞬間、ミリトの体が宙を舞った。

 あまりの事に、誰もが言葉を発せなかった。

 そこでは、聖騎士エリーが拳を握り、肩を怒りで震わせていた。

ミリト「え、エリー?」

 ミリトは腫(は)れる頬を押さえながら、キョトンと尋ねた。

エリー「ミリト様、あ、あなたは何と言う愚かな事を。

    今、あなたは皇国そのものに、剣を向けようと

    したのですよ・・・・・・」

ミリト「え?ど、どういう事だ」

 すると、エリーはクオーツに向けて、ひざまずいた。

エリー「数々の非礼、どうか、ご容赦(ようしゃ)ください・・・・・・。

    クオツェルナス皇子殿下・・・・・・」

 と、エリーは震える声で言うのだった。

トゥセ「だ、第三皇子ーー?え?団長、嘘ですよね?」

ヴィル「いや、本当だ。この方は、エストネア皇国の

    第三皇子で-あらせられる」

アーゼ「そ、そんな」

 皆の視線がクオーツに集まった。

 確かに、クオーツには王家-特有の気品が、かいま見えた。

そして、誰からともなく、クオーツに対し、ひざまずき

出すのだった。

ミリト「そ、そんな・・・・・・どうして・・・・・・?えぇ?なんで、

    皇子殿下が、私達の邪魔を・・・・・・なんで?」

 と、ミリトは-ひざまずきながら、ブツブツと呟(つぶや)いた。

クオーツ「あ、あの。そんなに-かしこまらないで下(くだ)さい。

     もう俺は-王位の継承権は持ってないワケですし。

     ともかく、顔をあげて」

 と、クオーツは戸惑いながら言うのだった。

 それに対し、ヴィル達は立ち上がるのだった。

エリー「皇子殿下・・・・・・。この反逆者達とゴブリンを見逃せ

    との-ご命令でしょうか?」

 と、聖騎士エリーは尋ねた。

クオーツ「ええ。見逃しては頂けないでしょうか?」

エリー「ご命令とあらば」

 と言って、エリーは胸に手を当て、敬礼した。

ミリト「ま、待て、エリー。そんな。だって、私達は騎士団の

    命令で-ここまで来て。それなのに・・・・・・」

エリー「ミリト様。それ以上は皇族批判に当たります。

    貴方様-ご自身が反逆者と見られますよ」

ミリト「そ、そんな・・・・・・。ど、どうぞ、お許しください。

    クオツェルナス皇子殿下」

 と、ミリトは膝(ひざ)をついたまま頭を深々と下げた。

クオーツ「でも、良かった。何とか間に合ったみたいで」

ヴィル「クオーツ様。助かりました。ですが、やはり、彼女の

    言い分も一理あると思うのです」

クオーツ「と、言いますと?」

ヴィル「彼女、聖騎士ミリトと私は決闘をしていました。

    しかし、その決着は-ついていませんでした。

    どうか、彼女との決闘を続ける事を-お許し

    願いませんか?」

クオーツ「・・・・・・神聖なる騎士の決闘に、俺が口を挟む権利

     など-ありはしません。どうぞ。私が立会人に

     なります」

ヴィル「ありがたき幸せ」

 と言って、ヴィルは深々と頭を下げた。

 そして、ヴィルはミリトの方を向いた。

ヴィル「さぁ、聖騎士ミリト。続きだ。決闘を続けよう」

ミリト「な・・・・・・。だ、だけど」

エリー「ミリト様。皇子殿下の立ち会いです。血を吐いてでも、

    立ち上がって下さい」

ミリト「う・・・・・・どうして、どうして-こんな事に・・・・・・」

 と言いながら、よろめきつつ、ミリトは立ち上がった。

 そして、ミリトは魔力をたぎらせ、殺気を放った。

ミリト「ヴィルッ!反逆者ヴィルッ!お、お前のせいだッ!

    お前さえ居なければッ!許さない、絶対に許さない」

 と、半泣きになりながら、ミリトは剣を構えた。

 しかし、ミリトは右肩をやられており、片手でしか剣を

持てなかった。

ヴィル「さっきは卑怯な技を使って悪かったな。だから」

 そう言って、左拳で-ヴィルは自分の右肩の鎖骨を砕いた。

ヴィル「俺も片手で戦おう」

 そう言って、ヴィルは左手で剣を構えた。

ミリト「わ、私を舐(な)めるなッ!」

 ミリトは怒りを抑えるので精一杯だった。

エリー「ミリト様。立会人であられる皇子殿下の合図まで、

    動かないでください」

ミリト「分かってるッ!」

 と、ミリトは怒鳴(どな)った。

 すると、クオーツはヴィルに近寄った。

クオーツ「ヴィルさん、これを。質(しち)に入っていた所を、

     買い戻しておきました」

そう言って、クオーツはヴィルに一本の剣を渡した。

トゥセ「あ、あれは団長の剣」

 と、トゥセは口に手を当て、言うのだった。

ヴィル「皇子殿下・・・・・・よ、よろしいのでしょうか?」

クオーツ「ええ。どうか、受け取ってください。私も貴方(あなた)に

     恩返しをしたいのです」

 とのクオーツの言葉に、ヴィルは目を拭(ぬぐ)った。

ヴィル「ありがたく頂戴(ちょうだい)いたします・・・・・・」

 と、ヴィルは片膝を着き、申すのだった。

 それに対し、クオーツは剣をヴィルに授けるのだった。

 ヴィルは恭(うやうや)しく-それを受け取り、頭を深々と下げるのだった。

 その様子をカシムは固唾(かたず)を飲んで見守っていた。

カシム(何と言う事だ。これは、まさに一枚の名画が映(うつ)し出されて

    いるようだ・・・・・・。王と騎士の神聖なる儀式が今、

    行(おこな)われたのだ・・・・・・)

 と、体の震えを抑えきれぬままに思うのだった。

 そして、ヴィルは立ち上がり、ミリトの方を向き直った。

 その瞬間、ミリトはヴィルの澄んだ瞳に吸いこまれたかのように錯覚した。

 しかし、ハッと気づき、ミリトは頭を振った。

ミリト(な、何だ。今のは・・・・・・今の感覚は。まるで、巨峰を

    前にしたような、大海に沈んだような・・・・・・。そう、

    わ、私は・・・・・・今、畏(おそ)れをなしてしまった。

    こんな反逆者にッ!)

 と思い、ミリトは唇を強く噛(か)むのだった。

 一方、ヴィルは剣を今、まさに抜こうとしていた。

ヴィル(父さん・・・・・・。力を貸してくれ・・・・・・)

 そう願い、ヴィルは目を瞑(つむ)り静かに剣を鞘(さや)から抜いた。

 次の瞬間、刀剣が露(あらわ)になり、日光を神々(こうごう)しく散らすのだった。

 ヴィルの閉じた視界では、一つの情景が見えた。

 そこには鍛冶職人の服を着た父の姿が-あった。

『ヴィル・・・・・・。俺は-お前を誇りに思うぞ。

 迷う事なく進め。その剣のように・・・・・・』

 との父の声が、確かにヴィルには聞こえた。

ヴィル(ありがとう・・・・・・父さん)

 そして、ヴィルは一気に刀剣を鞘(さや)から抜くのだった。

 そこには、装飾も何も無い、純粋で、まっすぐな刀剣が

存在した。

 そして、誰もが、その刀剣の美しさに息を飲んだ。

 ヴィルは左手で刀剣を構え、ミリトを見据(みす)えた。

 誰もが言葉を発(はっ)せ無かった。

 ただ、風の音のみが、響いた。

クオーツ「始めッ!」

 とのクオーツの澄(す)んだ声が響き、死合いが始まった。

 しかし、それは一瞬で終わった。

 ヴィルは一瞬でミリトに詰め寄り、剣技を放った。

 それは初級-剣技だった。

 騎士の誰もが習い、誰もが習得する剣技。

 しかし、それでいて、極めれば何処(どこ)までも深さを増す

初級にして最上級とも言える剣技、『虚空斬(こくうざん)』、その技が

ミリトを襲った。

 ミリトは何も見えなかった。

 ただ、目の前からヴィルの存在が消えたようにしか、

感じられなかった。

 そして、気付けば、ヴィルは背後におり、ミリトの剣や

鎧は砕け散っていた。

 それでいて、ミリトにダメージは全く無かった。

クオーツ「攻撃の選択性・・・・・・しかし、これ程までに、

     武器と防具のみを破壊できるなんて・・・・・・。

     この技の切れ・・・・・・以前よりも増している。

     修羅(しゅら)の道がヴィルさんを強くした?

     今のヴィルさんは・・・・・・剣聖にだって

     届き得(う)る・・・・・・」

 と、クオーツは呟(つぶや)くのだった。

 しかし、ヴィルの方も、体力を激しく消耗しており、

ミリト「あ・・・・・・ああ・・・・・・わ、私の負け、です」

 と言って、ミリトは大粒の涙をこぼしながら、声を

振(ふ)り絞(しぼ)るのだった。

トゥセ「やった・・・・・・。やったぞッ!すげー。すげーよ。

    なぁ、見たか?アーゼ、モロン。カシム。

    なぁ、みんな。俺達の団長が-あの聖騎士に

    勝ったんだぜ。なぁ。俺、嬉しいよ。

    嬉しくて-たまらねぇよ。なぁ」

 と、トゥセは涙を浮かべながら言うのだった。

アーゼ「ああ。ああ・・・・・・。そうだな。そうだな」

 と、アーゼは声を詰(つ)まらせながら答えるのだった。

モロン「団長ッ!」

 と、モロンはヴィルに駆け寄るのだった。

ヴィル「ああ。モロン。やったぞ。これで、俺達は自由だ」

 と言って、微笑(ほほえ)んだ。

ギート「だから言ったじゃろう。ヴィル殿は誠(まこと)、英雄で

    あられると」

 と、頷(うなず)きながら言うのだった。

カシム「ヴィルさん、お疲れ様です」

 と、カシムは戻って来たヴィルに対して、言うのだった。

 さらに、茶猫のケシャ、ゴブリンのレクク、黒猫に憑(つ)いた

トフクがヴィルに駆け寄った。

 一方で、聖騎士ミリトは騎士団の隊員達に囲まれ、手当(てあて)を

受けていた。

ミリト「あ・・・・・・ああ・・・・・・私、私は・・・・・・」

 と、ミリトは茫然自失(ぼうぜんじしつ)となりながらつぶやくのだった。

クオーツ「聖騎士の隊長さん、問題は-ありませんか?」

 と、クオーツはミリトに声をかけた。

ミリト「ッ・・・・・・はい」

 と、何とか答えるのだった。

 その答えを聞き、クオーツはヴィル達のもとへ行った。

クオーツ「ヴィルさん、俺もヴィルさん達の旅に同行させて

     ください」

トゥセ「ええッ、お、皇子殿下まで、来ちゃうんですか?」

ヴィル「で、ですが・・・・・・」

 と、ヴィルは-ためらいを見せた。

 すると、聖騎士-エリーがクオーツに近づいた。

 その体からは-すさまじい闘気が発されていた。

トゥセ「う・・・・・・」

 その威圧感にトゥセは息を飲んだ。

クオーツ「どうか、なされましたか?」

 と、クオーツは平然と尋ねた。

エリー「皇子殿下。皇子殿下は、まさかと思いますが、この

    反逆者達と共に、ククリ島へと赴(おもむ)かれる-おつもり

    では無いですよね」

 と、エリーは穏やかに尋ねた。

 しかし、その目は笑っていなかった。

クオーツ「俺は、ヴィルさんと旅を共にする予定です。

     それがククリ島だとしても」

エリー「そうですか・・・・・・」

 すると、エリーは大剣を抜き、クオーツに対し、構えた。

ヴィル「嘘だろ・・・・・・」

 と、ヴィルは呟(つぶや)いた。

エリー「皇子殿下。聖騎士として、貴方様を絶対に、ククリ島

    へだけは、赴(おもむ)かせるワケには参りません。もし、

    どうしても、それをなしたくば、私の屍(しかばね)を越えて

    お進みください」

 と、宣言するのだった。

 

 ・・・・・・・・・・

 

 


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