No.656572

緋弾のアリア 武貞騎士と魔弾の姫君

第一話

2014-01-21 22:23:47 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4272   閲覧ユーザー数:4147

「結婚を前提に付き合って下さい」

 

やっぱり全ての始まりはこの一言だったのだろう。何せ第二回モンド・グロッソでの誘拐とか小学時代の姉と比べられて苛めを受けてた時なんかどうでもよくなったくらいだからな。

結婚。またの名を人生の墓場。そこに至る為の約束の誓い。それを俺、織斑一夏はおよそ半年前の十月に受けた。場所は現在俺が通っている武偵高こと東京武偵高校の屋上。

当時高校一年生、それが学校としてはかなりイロモノである武偵高であってもそうあることじゃないだろう。実際あとでこの時の話しを一つ上の先輩に話したら50人の強襲科と狙撃科が殺しに来たからな……。

……さて、話しを戻すが、はっきり言って15、6で人生を決めるのにはあまりに早すぎる。時刻は確か放課後だったはずだ。十月だったから日が落ちるのは少し早くて辺りはもつ黄昏時で少し肌寒かったのは今でも覚えている。東京湾に浮かぶメガフロートにある武偵高の屋上からは東京の街並みや、隣の何も無い空き島、さらに奥にIS学園のメガフロート等々そこそこ美観よく映っていたけど、それでもその時の俺の目に入ることはなかった。

目に入っていたのは同い年の少女ただ一人だった。

澄んだ翡翠の髪。抱き締めたくなるような体躯。アンバランスで少しボロい感じのヘッドホンですら、少女の魅力の手助けになっている。触れれば壊れてしまいそうな儚い雰囲気を纏う少女。

そして無機質で、何の意志の欠片も感じさせない瞳。

俺は彼女が誰だか知っている。というよりも知らない人なんてあまりいないだろう。それくらいの有名人だ。武偵高の専門目が一つ、狙撃科のお姫様にしてエース。最優、絶対必中、百発百中十名高い少女。さらには無口、無表情、無感情という三点セット揃った際物。

レキ。それが彼女の名前だ。苗字は誰も知らない、本人も知らないらしい。

当時、狙撃科とは無縁だった俺は彼女と会話する機会は殆どなかった。友人は五反田弾や御手洗数馬がいたけどそれだけだ。

幼馴染みが二人いたけどどっちも転校したから今では碌に連絡も取れていない。

だからこそ無口、無表情、無感情のレキとはいえ、美少女には変わりない。年頃の青少年としては嬉しい限りだった。

 

━━━━そう、黄昏時に鈍く光る銃身を眼前に突きつけられてさえいなければ最高だったのに……

 

「付き合って、下さい」

 

ライフルを俺の顔面に突きつけながら、彼女は俺に言った。

 

「でないと、落ちこぼれになりますよ」

 

それが全ての始まりだった。

後に《武偵騎士》と呼ばれる、織斑千冬の付属品。織斑一夏。

そして後に《魔弾の姫君》と称されるレキ。

白亜の騎士と姫君。恋人にして主従。愛と恋と絆で結ばれたエンケージリンク。

永遠の二人、惚れた少年と惚れられた少女。惚れた少女と惚れられた少年。生きる意味と闘う意味を見いだした二人。少年の死ぬ日は少女の死ぬ日で、少女の死ぬ日は少年の死ぬ日。

そんな彼ら二人の物語は、ここから始まった。

目が覚めた。

季節は四月。とどのつまり春だ。 

長袖にするか、半袖にするか悩む季節が今年も到来した。ついでに花粉症が忌み嫌う季節でもある。とはいっても本日より高校二年生に上がる俺には制服の長袖が殆どなんだけどな。

ベッドから起き上がると、周りを見渡してみる。男子寮の寝室、二段ベッドの上段で寝ているから視点は高い。ちなみに下段にはルームメイトにして親友、根暗ハーレムな遠山キンジが睡眠中だ。イケメンなのに相変わらず暗そうな顔だ。これでも学園都市在学中のK条T麻氏かというほど美少女を惹き付ける男だから不思議だよな。←それはお前もだろうがっ!!by武偵高在学モテない男子一同

……今なんかヘンな電波を受信した気がするけど無視することにする。

と、そこに間の抜けた音が響く。

早速この根暗に誘われた美少女が一人。時計を見ると時刻は七時丁度。下に降りてキンジを観察してみるけど、起きる気配は一切無かった。

 

「…………起こさせるか」

 

幼馴染みに起こされるとかSNG(それなんてエロゲ)?とか思いながらもそもそとワイシャツを羽織り、制服のズボンをはくと玄関の扉を開けた。

 

「おはよう、星伽さん」

 

「あっ、おはよう織斑君」

 

星伽白雪。

外見は名前の通り雪肌で、幼馴染みのキンジ曰くつやつやの黒髪は子供の頃からずっと前髪ぱっつん。目つきはおっとりと優しげで、睫毛はけぶるように長い。流石は代々続く星伽神社の巫女さんだ。相変わらず絵に描いたような大和撫子を地で行ってらっしゃる。そういえば小四まで一緒だった幼馴染みが神社の子だったな。名前は篠ノ之神社。今はどうなってるのやら、来年の初詣はレキと行ってみようかな。

 

「まあ、とりあえず部屋に上がりなよ。それとキンジは寝室で寝てるからおはようのキスをするならチャンスだよ」

 

ちなみに俺は男子寮と女子寮の関係上、あまりそれが出来ていない。チクショウ……もげてしまえばいいんだキンジなんて。

 

「す、睡眠中のキンちゃん……」

 

上記に似たような言葉を連呼しながら星伽さんは部屋に入って寝室へと向かった。彼女を送ると部屋を出て廊下に出て空を見上げる。

 

「うん」

 

そこで一つ頷いて

 

「いい事をした朝は気分がいいものだな」

 

今日もいい日になりそうだ。

あ、星伽さんの悲鳴が聞こえた。キンジの寝間着に発狂したんだろう。なにせトランクス一丁だもんな。

 

しかし、しかしだ。

この時の俺の予想は大きく外れることになる。

 

一部が異常なステータスを有し、チートな武器を持たされてる俺の勘は、案外大した事もなかったらしい。

 

この日より、俺はルームメイトとそのパートナーとなる人物のせいではじめは成り行き、途中からは自らの意志で、世界レベルの戦いの中に飛び込むことになるからだ。

 

「はぁ、レキといちゃつきたい」

 

無論、この時の俺にはまだ知る由もなかった。

はい、どうもみなさん!アインハルトです

 

一夏「緋弾のアリア 武貞騎士と魔弾の姫君主人公、織斑一夏です」

 

レキは女子寮なので次回から登場します

 

一夏「え……?」

 

さて、今作品はすぴばるに掲載されてるものをここでも掲載した、ただそれだけの簡単な作業で投稿された作品です。

 

一夏「内容は大まかに言うと武貞高に入学した俺がレキと付き合って原作に関わるって感じだな。あとレギオスの武器、錬金鋼とキャラが存在しているらしい」

 

そして一夏は……おっと、すぴばる見てない人にはネタバレですね。ま、どうせすぐ二話移しますから関係ないけど……

 

一夏「ところで、一体なんでここにも出したりしたんだ?すぴばるにあるならそっちでやってればいいのに」

 

理由としてはあれです。感想が来ないんですよ。ほら、すぴばるってメール方式だから送るのが面倒らしくて今来てるのって二、三人だけなんですよね……

 

一夏「へぇ、だから意見とかが欲しくこっちにも書いたと」

 

そゆこと

 

一夏「じゃあ遊戯王とかも?」

 

十代主人公ものも二話移したらやります。ではこれにて終幕

 

一夏「また後でな~」

 


 
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