No.592895

ある中学校の生徒会のお話

紅零芭さん

初投稿です!何かごちゃごちゃしてると思いますがよろしくお願いします! ■勿論フィクションです。ノンフィクションだったら恐ろしい話になってしまいます…と、そんな訳でスタート!

2013-06-30 16:23:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:206   閲覧ユーザー数:200

 
 

ある日の事だった。

俺は普通に中学校へと通っていた。

友達と一緒にくだらない話をしながら歩いていたんだ。

 

「神谷くんっ」

 

後ろから声をかけられる。

クラスメイト曰く、俺は地味にモテるらしく男子より女子から声をかけられる事が多い。

因みに今後ろから声をかけてきたのは同じクラスの女子だ。

何かよく分からないけど紙を持ってる…何の紙だろう。テストかな?

 

「も、もし良かったら、生徒会に立候補しない?」

 

…は?

え?いや、よく分からない。

今コイツが言ったセリフの意味を理解することができない。

コイツ今何て言った?

生徒会?…そんなのなれるわけ_____

 

「クラスの女の子に声をかけて責任者と応援者決まったんだよ!ねぇ、お願い!!立候補して!!」

 

うるうるとさせた瞳をこちらに向けてくる。

…う、これは本格的に逃げられなさそうだ…。

どうする俺…。

ここはコイツとその責任者、応援者を裏切って立候補しないかするか…。

 

「神谷くん、朝凪ちゃんも会計に立候補するから…ねっ?」

 

何かよく分からないけど、俺の【立候補断固反対】理論が崩された。

そう、"朝凪"という名前によって。

・・・朝凪ちゃんと呼ばれる奴の本名は朝凪 神七(あさなぎ かな)という。

神七は飛びぬけて頭がよく、会計がやる理由がついている。

でもアイツができて俺が諦めるとなると___アイツとの勝負に負ける。

そう、小学校6年の頃にかけた盛大なバトル。

"俺は一生お前をライバル視するぜ"というバトルだ。

 

「分かったよ・・・」

 

俺は諦めたかのように言った。

すると紙を持った女子はきゃあきゃあ喜んでる。

よっぽど立候補して欲しかったのかコイツ。

どんよりしてる俺を見て影でクスクス笑ってるアイツが見えた。

そんな訳でトボトボと階段を上がる。

1年の教室は4階というこれまた運が悪い場所。

でも結構見晴らしはいい。

1階なんてグラウンドしか見えないし。

3階は木々に囲まれて余り景色が見えないけど、4階は川もグラウンドも街も見える。いい場所だ。

だが毎朝階段登るのが辛くて仕方が無い。

 

「ようっ」

 

後ろからバシッと背中を叩かれる。

俺は階段を登る苦痛と無理やり立候補させられた感と今の痛みで瀕死寸前。

睨みつつ、後ろを振り返ると_____

 

「何だ、お前か」

 

「何そのリアクション薄すぎる」

 

無理やり立候補させられた理由とも言える奴が立っていた。

そう、朝凪だ。

コイツは本当に元気がありすぎる。

同じクラスじゃなくて良かった、と思う時もあれば、授業を半分理解しただけで半分謎だった場合には教えてもらいたいと思うほどだ。

 

「ところでさっききゃっきゃと女子がお前に向かって喜んでたけど、告白でもされたの?」

 

「ちげぇよ!何でそうなるんだよ!?」

 

「えー、ずっと勘違いしてた。本当の理由は?」

 

「副会長に、立候補するかしないかで俺が承諾したから」

 

「わぁ」

 

朝凪はニヤッと笑う。

ちぇ、不気味な奴だ。

普通にしてりゃ可愛いっていわれるような容姿はしてんだけどなぁ。

コイツの性格にはついていけねぇわ、俺。

 

「私は会計だよ。当選したらよろしく」

 

「こちらこそ」

 

そんな会話をしながら4階にあっと言う間についた。

そういえば、俺の名前は神谷 速斗(かみや はやと)って言う。

極普通の男子中学生。

彼女も居ないし、モテるとは自覚していない。

けどまぁ、男子が寄ってこない理由は"俺の周りに女子が居る"から嫉妬してるんだと思う。

はっきり言って、女子は迷惑だ。

そんな中、小学校からのライバル朝凪は俺をバカにしてくる。

俺は期末でアイツと同点だった。

何かとショック。

最近そんな日々が続くが、朝凪は男口調で話すため女子と話している感覚がうせる。

まぁそれを本人に言ったら殺されそうだけど。

 

「なあ、速斗」

 

「何だ?」

 

くるっと振り返ると、朝凪好きだって言われている男子が立っていた。

マズい・・・これは殴られるだろ・・・

 

(((ガラッ)))

 

「なあ速斗ー!」

 

運良く扉が開いた事により奴らの視点は動いた。

俺はとりあえずその場を逃げ出す。

殴られたらたまったもんじゃねぇ。

 

「で、誰だ今名前呼んだ奴!」

 

「私だよ!さっさとこっち来い!」

 

「げっ・・・朝凪っ・・・」

 

俺は名前を言った瞬間、口を押さえた。

折角朝凪が扉の後ろに隠れて見えないようにしてるのに・・・。

あぁ、何て醜態だ。

 

「え?朝凪ちゃん!?」

 

「嘘、神七ちゃん居るの!?おい速斗どこだよ神七ちゃ_____」

 

扉の前でキョロキョロしている奴らに向かって朝凪は酷く冷たい目で見る。

あの変態共が朝凪の姿を見つけた瞬間、朝凪は_____

 

「いちいち"ちゃん"付けで呼ばないでくれないかな?キモイんだけど」

 

そう言った。

変態共は固まるわ、教室は凍りつくわで俺は混乱。

・・・まぁ、仕方ないな。

"ちゃん"付けで呼ばれる時に一番イライラしてるの見えて無いんだからな。

まぁ俺はそういうわけで下の名前でも呼ばないし"ちゃん"も"さん"も付けないで呼ぶ。

それが一番いい接し方。

下手に接すると今みたいになりかねないので、注意する事。

って、俺は言ってやりたかった。

 

続くかも・・・w

 
 

 
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