No.582789

表裏一体推理小説の梗概

藤居義将さん

HP[ふじさんの漫画研究所」http://book.geocities.jp/hujisam88/index.html
現代版仕事人「ブラックコート」と本格推理小説「ホワイトレポート」は、登場人物、場所などの設定が同じで、正反対のストーリーです。勿論、それぞれは、ちゃんと独立した推理物で完結しています。主人公が同じ人物で、一方は仕事人(暗殺者)で、一方では犯人を追及する探偵です。密室の殺人より、「開かれた」現場です。最後は、どちらも「仕事人VS警察」です。両者は、内容は無関係で、読み比べのできる推理小説です。空前の書き方をしています。その梗概です。

2013-06-02 15:25:29 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:600   閲覧ユーザー数:600

表裏一体小説の梗概です。2つの作品の主人公は、「ブラック~」では仕事人であり、「ホワイト~では探偵で、仕事人を追います。読み比べが出来る構成になっています。

現代版仕事人

「ブラックコート(闇の法廷)」梗概

藤居義将

 

これは、現代版仕事人のストーリーだ。主人公は極東テレビの芸能レポーター・柊正義で、彼自身、「レポーター」という仕事人だ。主人公は暗殺者であるハードボイルドだ。彼は番組「報道EX」のコーナーを持っていて、ストーリーもテレビ局を舞台に展開する。

これには裏の小説がある。「ホワイトレポート」という本格推理小説がある。これはほぼ同じ設定、ほぼ同じ人物達で、正反対のストーリーだ。こちらの場合、柊は、仕事人を追及する探偵役になっている。比較表を添付するので、参照されたい。

「ブラックコート」では闇サイト「ケルベロス」で殺人計画が行われる。人の恨みを代わりに晴らすのだ。それを現代の裁判風に進行させる。サイトの管理人、藤堂直人という、表の仕事は東京高検の検事の設定だ。検事が闇の裁判を行う、というのが特徴だ。検事が殺人教唆をしているのだ。彼らの元に、現代の不条理を裁きたい者たちが集まる。

ネットの中で繋がる犯罪と言うことで、現代的な犯罪ととらえている。法律で裁き切れない事は裁判員制度成立の趣旨にもあるので、現実問題としてある。その、「裁けぬカラス」を彼らは無法に裁くのだ。裁判で極刑が言い渡されると、実際に死刑にするのだ。起訴には、自殺者の遺言などを用いる。それを「闇の訴状」と呼んでいる。自殺は司法の対象外だ。そう言う意味も含まれる。

ストーリーは6章で構成される。大きな流れとして、警視庁捜査1課との戦いがある。捜査1課であるのは、ケルベロスが個々の集まりで、組織はない。組織犯罪ではないとしている。

第一章は「不可能襲撃計画」だ。これは消費者金融の被告達を、記者会見場、ビルの政治家パーティーと、昼間の新宿駅で襲うものだ。ただでさえ、厳重の警備の上に、さらに警察がガードする中を行う。

第二章は結婚詐欺だ。被害者を殺した詐欺師のかたき討ちをする。

第三章は「ホワイトレポート」と共通ストーリーだ。同じ設定、同じ場所で立場が正反対だ。導入数ページがほとんどコピーの文章になっている。それは内容が反対の場合、かえって難しいと思われる。この企画の特徴を示したつもりだ。登場人物・葛西と主人公が被告を裁く。

第四章は、起こると言われ、実際起こっていない、テレビ局占拠事件だ。宗教をかたるテロ集団に、主人公のテレビ局が占拠される。そこで、殺人マジシャンと再会する。5年前、友人、御園高志を殺され、恨みから仕事人になったのだ。最後、テロリストの仕掛けた大量の爆薬が内部で爆発する。ここは組織犯罪と言うことで、公安が警察となる。

第五章は藤堂直人が警察に任意同行される話だ。同時に葛西が暴走し、元首相を暗殺する計画が起こる。彼を阻止する事になる。

第六章は警察とケルベロスの最後の戦いとなる。これも共通ストーリーだ。舞台は東京スカイツリーと羽田空港ビッグバードだ。殺人に一番遠い場所と思う。その中で、主人公の恋人であり、ヒロインの玖珠あけみが被告となる。

仕事人は人情殺人と言われ、架空の物語の住人だ。しかし、江戸時代だけでなく現代でも十分ストーリーになると思い書いた。また、ニ作、 表裏一体小説として書き上げた。これは、知る限り、推理小説では空前の書き方と信じる。殺す者を追及する主人公、殺し屋が主人公がニ作で同じ人物という、正反対で読み比べが出来る構成になっている。

 

 

本格推理小説

「ホワイトレポート(真実報道)」梗概

藤居義将

 

これは、マスコミ探偵という本格推理小説だ。主人公は極東テレビの芸能レポーター・柊真実という。主人公は取材先で殺人事件に巻き込まれる。マスコミ特有の「情報屋」を使って事件を解決する。鑑識の分析以外、情報収集も推理のコンテンツであるのが特徴だ。彼は「人物アクロポリス」という人物紹介番組のロケのレポーターだ。ストーリーもテレビ局を舞台に展開する。

これには裏の小説がある。「ブラックコート」という現代版仕事人だ。これはほぼ同じ設定、ほぼ同じ人物達で、正反対のストーリーだ。こちらの場合、柊は、殺人を行う仕事人になっている。比較表を添付するので、参照されたい。

「ホワイトレポート」では、前半が本格推理小説で、後半は暗殺者グループの「ケルベロス」との対決になっている。仕事人は、仕事にまつわる道具に武器を仕込む。その仕事人の組織と戦う。胴元は藤堂直人と言う東京高検の検事だ。裏でも表でも闇の裁判で起訴をする。彼らは、許し難い事件の犯人と思われる者を、勝手に裁きを下すという凶悪極まりない集団だ。

ストーリーは5章で構成される。大きな流れとして、ライバル番組「近衛勘九郎の日本の未来図」という番組との競合がある。潰されない様に柊は玖珠あけみの「人物アクロポリス」に肩入れする。

第一章は「最後の登板」だ。これはドーム球場のマウンドのピッチャーが毒殺されるという事件だ。目撃者は球場の五万人の観衆と、全国の視聴者だ。

第二章は「世紀のマジック」だ。マジックショーの連続殺人だ。天才マジシャン・ゼロのマジックショーで、マジックのような殺人事件が起こる。

第三章は、「赤いフェアウェー」ゴルフツアーでの連続殺人だ。蜂を使ったトリックが行われる。さらに動機に「イップス」というスポーツ独特の動機を使った。

第四章は「ブラックコート」と共通ストーリーだ。同じ設定、同じ場所で立場が正反対だ。導入数ページがほとんどコピーの文章になっている。それは内容が反対の場合、かえって難しいと思われる。これにより、この企画の特徴を示したつもりだ。登場人物・葛西が容疑者となる。

第五章は警察とケルベロスの最後の戦いとなる。これも共通ストーリーだ。舞台は東京スカイツリーと羽田空港ビッグバードだ。殺人に一番遠い場所と思う。その中で、主人公の恋人であり、ヒロインの玖珠あけみが被告となる。

仕事人は人情殺人と言われ、架空の物語の住人だ。しかし、江戸時代だけでなく現代でも十分ストーリーになると思い書いた。また、ニ作、表裏一体小説として書き上げた。これは、知る限り、推理小説では空前の書き方と信じる。殺す者を追及する主人公、殺し屋が主人公ニ作で同じ人物という、正反対で読み比べが出来る構成になっている。

 


 
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