No.568158

現代に生きる恋姫達 目指すは恋姫同窓会 小蓮の前編

MiTiさん

…今週中といいながら同時投稿になってしまった…
まぁぶっちゃけ投稿し忘れてて、それに気づいたのがこの話を書き終わった後で、
なら一緒に出してしまおうってことになっただけですがwww

とにかく、小蓮編です。

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2013-04-20 21:25:07 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2623   閲覧ユーザー数:2231

一年度の終盤、正月から暫く経って冬休みが終わる時期。

俺はバイトを探していた。

大学の方はと言うと、課題などは昨年末までに済ませられるものは済ませたし、

出席日数も足りている。

こうなってくると、取る行動は大きく二つ。

残りの授業も真面目に受けるか他の何か、

バイトをしたり資格を取ったりするかだ。

なんちゃって大学生を自覚する俺は当然後者だ。

 

今回は金を稼ごうとバイトをしようと思い、

日にちや時間に融通の利く短期のバイトを探した。

ダチにも何かないか聞いてみたところ家庭教師のバイトを紹介された。

 

何でも、そのダチは過去にバイト先の会社がやっている家庭教師を受けたことがあり、

その甲斐あって今の大学を受けることが出来たので、

その縁があって今でのちょくちょく顔を出すそうだ。

 

そのバイト先の会社は毎年この時期、

つまり年明けは受験シーズンの架橋。

試験対策にスパートをかけようと塾や予備校、

家庭教師をと考える家庭が結構あるので、

それを狙うために講師を確保しようと、

この時期の家庭教師のバイトは結構入りやすいらしい。

 

が、家庭の予定や事情は千差万別。

教科に授業時間、何より希望時刻が問題となってくる。

家によっては平日の昼ごろなどを指定してくるのもある。

 

多少調整は必要だが、それらの点は俺に関しては問題ない。

時間もそれなりに融通が利くし、教える教科に関しても大学に合格した実績がある。

勉強方は完全独学の独自のものだが、センターではそれなりの成績を残してた。

資格を取るために基本5教科は全部出来るしそれ以外の知識もあり、

点数稼ぎのための裏技チックなやり方も多少身についてる。

 

で、面接ではそこらへんの説明と履歴書を見てもらった。

結果、一発合格で採用。

 

 

面接の数日後、授業先が決まり俺は家庭教師を希望した家に来ていた。

その家は頭に少し高級感がつく普通のアパートだ。

玄関で呼び鈴を押し、多分母親だろう声の人に家庭教師で着たことを告げてロビーのロックを解除してもらう。

奥へと進み、エレベーターに乗って最上階を目指す。

最上階に着き、廊下を進んで一番奥の部屋へと向かう。

 

そして保護者である母親と対面となったのだが…第一印象、メッチャ美人。

髪の色は銀に近い白で、肩甲骨まであるだろう髪をポニーテールにしてる。

肌の色は褐色で、瞳は黒色。

身長は多分俺と同じくらいで、体型は…ボン・キュッ・ボンの体現者といえる。

スイカ級の大きさがある胸に引き締まったウエスト、

国宝級ともいえるだろう尻。コレで一児の母とか信じられん…

 

「どうぞ。私が母の東(あずま)華蓮(かれん)です」

 

「ありがとうございます。

 この度家庭教師を勤めさせていただきます本剛夏守斗です」

 

お茶が出されて、早速授業の打ち合わせを始める。

 

「それで、どの教科をどんな風に進めていきましょうか?」

 

「ウチの娘は国語と社会は大丈夫そうなので、

 先生には苦手教科の英語・数学・理科を教えていただきたい。

 教え方は任せますが、可能な限り短期間で力をつけられるやり方が望ましいですが、

 よろしいでしょうか?」

 

「わかりました。独学独自のやり方ですが、それでいいですかね?

 ある程度余裕も持たせたいんで、スパルタな感じにはならないですけど」

 

「それはむしろありがたい。

 お世辞にも、ウチの娘は勉強好きとは言えないので」

 

「わかりました。そう言えば…

 娘さんの成績表とか見せてもらって良いですか?

 何分採用されてすぐにこちらのお宅に行くよう指示を受けたんで、

 生徒事情などはそのときにと言われてるんですよ」

 

「そうですか。少々お待ちを」

 

そう言って華蓮さんは席を立って退室して行き、

暫くして、いくつかの書類を持って戻ってきた。

 

 

「こちらが二学期までの成績と最近あったテストや模擬試験の結果です」

 

拝見する許可をもらって渡された成績を見る。

そこで俺がまず注目したのは各教科の点数などではなく、

生徒になる娘さんの名前だった。

 

東 小蓮

 

珍しい名前だとかどういう風に読むのかじゃない。

華琳達との出会いがあった俺からすれば、小蓮と言う名前で思い浮かぶのは一人しかいない。

恋姫の世界において孫家三姉妹の末妹であった孫尚香で真名が小蓮。

果たして字が一緒なだけなのか、若しくは本人なのか…

 

そんなことを考えながら何秒か名前を注視していたが、

今は家庭教師で来ているのだと気を取り直して、改めて成績を見る。

 

俺が受け持つのは高校受験対策の勉強で、

俺としては私立なら通じるけど国公立となると難しいかなといった感じだ。

 

「どうですか?」

 

問われたんで、俺の感想をそのまま告げた。

それから、今からの勉強でも超難関なところで無い限り、

公立高校でも通るレベルになれるとも。

 

「そうですか。

 今のところ第一志望は公立でして、

 そう言っていただけると心強いです」

 

「はい。自分も娘さんが合格できるよう全力で教えていきます」

 

「お願いします」

 

「こちらこそ、これからよろしくお願いします」

 

 

それから小蓮ちゃんの予定(午前が学校、午後は各自で受験勉強、方法は自由といった特殊なカリキュラムだった)と、

俺自身の予定とを合わせて授業の予定日程を決めた。

 

その後、俺は(家庭教師の)会社に報告をしなければならなかったことと、

他にも用事があったんでそのまま解散となった。

 

小蓮ちゃんに会うこと(ついでに恋姫からの転生者か確認)は出来なかったが、

授業は数日後すぐにある。

バイトで金稼ぎのためと言えど手を抜くつもりは無い。

志望校によっては合格出来たら臨時ボーナスもあるし。

そして、もしも小蓮ちゃんが本物だとしたら…今後が楽しみだな。

 

 

カズトが帰ってから数時間後の東宅にて…

 

母の華蓮が家事をしていると娘の小蓮が帰宅した。

 

「お母さん、ただいま~」

 

「おう、お帰りシャオ」

 

家庭教師のカズトと話していた時とは打って変わって男勝りな口調。

こっちが地だ。

 

「シャオ、希望通り家庭教師を頼んだからな」

 

「あ、見つかったんだ。今度はちゃんとした人?」

 

カズトには話していなかったが、

以前にも小蓮の塾や補講よりも自宅で気軽に出来る家庭教師が良いということで頼んだことがあるのだが、

親娘そろって美女なものだから、その両方にいやらしい視線を送り、

本人はさりげなくやったつもりだが家庭教師の立場を利用して、

小蓮をやたらと触りまくるような奴だったのだ。

当然、その家庭教師は即クビ。会社への入社拒否となった。

 

「ああ、話した感じではまともで、前のようなことにはならないだろう。

 そして喜べ。顔は悪くなかったし、性格人柄もいい感じだ。

 勉強方はスパルタ式じゃなく、どちらかと言うとマイペースかつ

 抑えるところは抑えるといった感じでやってもらえるらしい」

 

「へ~、お母さんが認めるほどなんだ。どんな人かな?」

 

実はこの親娘、揃ってとある特殊な事情があり、

それが影響してるのか二人とも人を見る眼はかなり良かった。華蓮は特に。

 

「資料はテーブルに置いてるから見てみると良い」

 

「はーい」

 

テーブルの片隅に置かれたクリアファイルでひとまとめにされた資料。

それは家庭教師仕様のもので、学歴と当時の成績などが載ったものだ。

普通の履歴書と共通するところは名前・生年月日・簡単なプロフィール・取得してる資格が書いてあること。

ファイルから取り出し書類を、名前と写真を見た小蓮は…驚きのあまり叫んでしまった。

 

「ん?どうかしたか?

 まさかしりあいだっだとかか」

 

「…ある意味そうかも」

 

「ふむ…その口ぶりからすると…前世関係か」

 

「うん」

 

「だが、名前からして中国、それも古代のものではないが…いつどこで会ったんだ?」

 

「前に話したことがあるよね?

 お姉さま達の代で広まってた占いで…」

 

「確か、天の御遣いだったか。 それが先生だと?」

 

「うん。字が違ったけど読み方は一緒だし…

 それにこの顔、三国が平定してから成長した一刀と同じだし」

 

「そうか…そう言えば小蓮の名前を見て少しだが動きが止まったし、

 表情も一瞬だが驚いた感じだったな」

 

「そうなんだ。ってことはやっぱり…」

 

「可能性は高いな。まぁ何にせよ家庭教師の先生としては、

 全く赤の他人よりはやりやすいだろう。

 シャオの我侭で家庭教師にしたんだ。ちゃんと合格するよう励めよ?」

 

「は~い」

 

軽く、若干弾みながら小蓮は退室した。

その姿を見送った後、視線を資料に向ける。

 

「…この男が名だたる将たちに、私の娘達が好意を寄せたのか。

 さて、どれほどの男か私が見定めてやるか」

 

呟く表情は楽しげでありながら何処か猛禽的なもの。

その表情は前世のものと、

かつて江東の虎の異名を持っていた孫堅文台真名を華蓮が戦闘前に浮かべる表情と一緒だった…

 

 

~あとがき~

 

現代に生きる恋姫達 目指すは恋姫同窓会 小蓮の前編 いかがでしたでしょうか?

 

小蓮編と言いながらも本人が出てきたのは最後だけ、それもカズトがいない時、

 

おまけに小蓮よりもオリキャラであり母親である華蓮さんの方が多く長く出てたという…

 

ってなわけで、、オリキャラは孫家三姉妹の母である孫堅で真名が華蓮でした。

 

真名の由来は…ぶっちゃけ適当(笑)

 

姉妹全員”蓮”があったんでこれは入れなきゃって考えはあったんですけど、

 

後一文字をどうしようか考えて、個人的に違和感の無かったこの字にしました。

 

日本人でもこの名前ならいるでしょうし。

 

文を読んで分かると思いますが、親娘揃って恋姫からの転生者で記憶も既にあります。

 

二人のプロフィールや思い出したきっかけなどは中ないしは後編にて。

 

ちなみに、ルサナさんの書かれました雪連+冥琳編に出てきた(株)ブンダイの社長さんとは別人です。

 

どの√から転生したかはまだ迷っているところです。√によって好感の方向が変わるので。

 

具体的に言うと、呉√だと一刀=一登に、他だとどちらかというとカズトの方に。

 

 

予断ですが、前の家庭教師というのは登場しませんし、決してカズトの友人ではありません。

 

 

さて、今後の予定ですが…霞・小蓮編の続きは勿論のこと。

 

ちょいと思いつきました元カノの話も書こうと思います。

 

残念ながらヒロインにはしない予定ですが、彼女とのやりとりが他の転生者に会うきっかけになることはあります。

 

それから、元カノの話を終えたあたりで小話集のようなものも書いてみたいと思います(完全未定)。

 

他の作者、ルサナさんと挟乃狼さんの方の状況は霞編で書いたとおりです。

 

 

執筆参加希望や案の募集は完結するまで行います。

 

こんな話が書きたい、書いて欲しい、そんな思いをお持ちの方々…いつでもお待ちしております!

 

それでは、この辺で…

 

次の投稿にてお会いしましょう!!


 
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