No.559548

蠱毒の少女の孤独

tapaさん

生命の活力が満ち溢れる暑い暑い真夏のある日。この世の何もかもが嫌になった彼女は、今まで開けることのなかった壺の中身を思い切りぶちまけた。

――壺の中で凝縮された怨念は、湧き上がる煙のように、溢れ出した水のようにこの世界を蝕み始めた。それは生への執着、死に対する悔恨、そして底知れない憎悪。 彼女の期待に答えるかのようにそれは毒蟲の形を成し、周りの者へ見境無く喰らいついた。

――彼女一人だけを残して。

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2013-03-26 23:16:56 投稿 / 820×1408ピクセル

 
2013-03-26 23:16:56 投稿
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