No.546771

Unlimited Blade Works IN ソードアート・オンライン 10話 74層 shide キリト

http://www.tinami.com/view/535524 の続きです。
私事ですが、パソコンが2台ほどお亡くなりになり原稿とか設定が割とたくさん逝ってしまわれました。
更新が遅くなり申し訳ございませんでした。
メインパソコンに入れていたメインデータ。
サブパソコンに入れていたバックアップ共にお亡くなりになりました。

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2013-02-20 20:34:44 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:5292   閲覧ユーザー数:5098

side キリト

 

俺たちが道中のモンスターある程度処理し終わって、ボス部屋にたどり着いた時にはあまりにもSAOのゲームからかけ離れた光景が広がっていた。

中央でおそらく戦っているだろう士郎はHPバーをもうすぐレッドゾーンに入るという所まで減らしており。

剣と剣がぶつかり合う音がボス部屋に激しく響いている。

その様子を俺達はフリーズしたように見ていると。

剣が飛ばされるような音と共にボスと士郎のほうから何かが飛んできて目の前に突き刺さる。

俺達はそれに驚いて一歩引いて、土煙が消えてようやく気づくことになった。

ボスの周りには一部プレイヤーが居るところを除いて剣が突き刺さっている事に、

大きさが様々大きい大剣もあれば、ナイフのようなレイピアみたいな剣もある。

それが時間が経つにつれ突き刺さっては消え、突き刺さっては消えを繰り返している。

後にクラインが言った言葉だが、SAOに設定されている剣がすべてあの場所にそろってたんじゃないかと表現した。

そのはじかれた後士郎の体が一瞬光に包まれたようなそんな目の錯覚の後、

瞬きをすると士郎は無手になった手に新たな剣を装備し、武器がないと思って攻撃をしてくる敵の攻撃を受流し、その隙を突き攻撃を繰り返している。

ボスのHPバーも4本あるうちの残り1本になっておりどれだけ凄まじい戦いをしてきたか読み取れる。

士郎にばかり目が行っていたが、そうだと思い出し軍のメンバーを探すと、壁際にメンバー全員で固まっているみたいだが。

俺とアスナが推測したとおり特殊攻撃を持っていたらしく状態異常になっているようだった。

「早く結晶アイテムを使って回復するんだ!」

入り口から俺は声が聞こえるように叫ぶが軍のメンバーはそれを結晶使用モーションを何度も繰り返して答えた。

「このボス部屋は・・結晶無効化空間だっ・・!」

キリトが悔しそうに呟くとアスナが言葉を続ける。

「そんな・・ボス部屋でそんなトラップ今までなかったのに・・キリト君どうするの?このままじゃ軍の皆も士郎も!」

俺はその言葉を聞いた後周りを見渡した。

クラインはわかってると頷いて、アスナも無理にでも笑顔を作ってくれている。

「行くぞ!!」

俺は馴染みの剣を振り上げて士郎をターゲットしているボスに後ろから攻撃を仕掛ける。

ダメージがきれいに通り敵のHPが減るが、やはり連続技ではないのでダメージが少ない。

しかしターゲットは俺に移動したらしく、敵が振り向こうとした時に、

再度俺の反対側から斬撃のエフェクトが流れる。

「士郎!?」

俺は思わず叫んでしまった。ここでのターゲットを取るという行為は説明せずも士郎ならばわかってくれると思っていたからだ。

敵に攻撃をした反動で少し後ろに飛びながら地面に着地して士郎のほうを見ると、

大剣をガードしながら士郎は一瞬こっちを見た後軍のメンバーのほうを見た。

意図は理解できる・・が、そうやって敵の攻撃を防いでいる間にも士郎のHPがイエローからレッドゾーンに突入する。

しかし同時にこんな状況だからこそ士郎の今の考えが理解できる自分が歯がゆい。

ボスモンスターは一度士郎に任せて軍のメンバーの救助に向かう。

が、ボスの横を通り抜けて出口に向かおうとするとボスのターゲットが変更される仕組みらしい。

そのターゲット変更に気づいた瞬間士郎が投剣してそのターゲットを自分に移す。

だが、ターゲットが士郎から軍や俺達に少し移動するせいか、士郎のHPの減少は今のところ収まっている。

が相変わらずのレッドゾーンでありこれに、クリーンヒットでもするものならおそらく士郎のHPは全損するだろう。

そんなことを考えていると、ボスモンスターが剣を地面に突き立てて大きく息を吸い込むモーションを起こす。

「なんだっ!?」

俺がボスを見上げるて叫ぶ。

「あ・・あれは、麻痺毒属性の特殊攻撃だっ逃げろ!」

軍のメンバーの一人が声を張り上げて叫ぶが、無論出口の反対側、円形になっているこの場所から逃げる場所など存在しない。

俺はポーチから解毒POTを探すが、解毒結晶は入っていたが、POTの方は入れてなかった。

「しまっ」

敵のチャージが完了したらしく、息を吐き出そうとしてくる。

すると敵の向きが180度回転をして出口側に、プレイヤーが居ないほうに吐いていた。

一瞬にして出口側が特殊なエフェクト・・紫色の霧のように包まれる。

そのエフェクトがボスモンスターが剣を抜いた衝撃で晴れると、そこには剣でかろうじて立っている士郎の姿が居た。

HPバーがもう遠目だと全損しているようにみえるがドット単位で残っているのだろう。

その瞬間俺はその場所から飛び出しがら空きだった背中に基本単発技ソードスキルを叩き込む。

「はあああああああああああ!」

大きなエフェクトと同時にボスの体力が少し削れる。それを見たクライン達やアスナも抜剣しスイッチに備えてくれている。

ある程度攻撃しててわかったのだが、このボスの攻撃は左右に回るようによけるほうがよけやすいらしい。

ボス部屋の真ん中をグルグルと回るように戦闘を続ける。

士郎はクライン達に支えられて後方に下がってPOTを飲まされているらしい。

そんな様子を確認していたせいか、自身の油断からかわからないが、大剣の一発を貰ってしまう。

地面を滑りながら必死に体制を整えるが、HPバーがイエローまで一気に削られる。

「くっそっ!」

ボスの追撃が来ると予想していたので慌てて面を上げると、予想していたボスの姿は無く、

変わりに士郎とボスが争っている姿が見えた。

士郎の後ろから剣を携えたままお互いの顔を見合わせてるアスナとクラインを見て察した。

士郎は俺が吹き飛ばされた瞬間ターゲットを取ったんだ。

「戦略的には正しいかもしれないがっ!」

士郎のHPバーは全快には程遠いイエローゾーンに入ったぐらいまでしか回復していない。

俺自身も士郎とスイッチしようとするが、士郎の戦い方が特殊すぎてスイッチをするタイミングが解らない。

それよりなにより、士郎自身が自分ひとりで何とかすると背中でしゃべってるような威圧を感じる。

上手く言えないが、近づいたら死ぬと背中で語ってるような、そんな感じがした。

だがそんな幻想を感じていたら、士郎がボスの攻撃を食らって弾き飛ばされる。

それをカバーするために俺がスイッチをして敵に切り込むという動作を続けていた。

敵のHPバーもようやく少なくなってきたころ、士郎が再び特殊攻撃を、今回は完全に俺達に特殊攻撃が届かないように誘導して食らって、再度ひざを折りそうになる。

俺は敵のHPを見て、クライン、アスナの表情、HP情報をつなぎ合わせてあれを倒すために俺の持ってるすべての力を使って倒すしか無いと考えに行きついた。

「クライン、アスナ10秒でいい持ちこたえてくれ!」

急に言われた二人は少し吃驚した後、二人はボスに向かって走っていく。

俺は早鐘のように動く心臓を抑えるのを意識しながら慌てず、なおかつ早くステータス画面を弄る。

背中に重みを感じた瞬間攻撃をよけているアスナに向かって叫ぶ。

「スイッチ!!」

俺はそう叫び、両手の剣を振るう。

周りの音なんて聞こえ無い、また士郎が立つ前にこいつを倒しきる!

「早く・・もっと早くだ!」

そんな思考をしている中、倒すべきボスの顔を見ると、笑っているような気がした。

しかしソードスキルを発動して連続斬りを発動している俺に何かする余裕は無い。

ボスはあいている大剣を持ってない片手で俺の手を弾く。

それだけならボスの足掻きにしか見えないが、そこで俺はとあるスキルにたどり着いた。

「ディスアーム!?」

そう思ったときにはときすでに遅し、俺が装備している愛剣エリュシデータがボス部屋に突き刺さる。

同時に俺が纏っていたソードスキルのエフェクトも消えていく。

自身のHPを見る限り反撃で俺のHPは削りきられてしまうだろう。最後を悟ったが、せめてせめて、このボスには最後のダメージを与えるべく、

ダークリパルサーのモーションをアシストのまま振り切ろうとする。

消えていくソードスキルのエフェクトがが再び輝き、自身が思い描いたように剣が刺さる、

しかし今度こそ光が失われ、同時に敵の大剣が振り下ろされようとした時に。

丈が合わない二本の剣をクロスさせ俺の目の前にHPが残り少ない士郎が現れた。

「っ・・士郎!」

叫ぶが硬直状態の俺は体を動かすことは出来ない。

敵の攻撃をブロックしたとはいえ、空中で受けることは出来ずに士郎は仲間達が居るところに弾き飛ばされる。

「くっそ!」

スキル欄にクイックチェンジをいれていれば予備の武器が使えるが、今の俺はそれをセットしていない。

ダークリパルサーを利き手で持とうとしゃがんでる体制から立ち上がり、ボスを見据えようと面を上げる。

すると目の前には見たことも無い剣が落ちている。

最初は黒っぽかったので俺の剣と思ったが違う。

俺はそれが士郎が剣製したものと一瞬で理解し、ボスの足元に落ちている剣を拾いあげる。

ドクン。

その剣がうごめいた気がした・・いや違う躍動したようなそんな感触。

手に握っているはずなのにまるで大木の根に握られているような感覚。

「はああああああああああああああああ!」

その感覚の後行けると判断した俺は再度ソードスキルを発動させる。

剣を振るうにつれ士郎が剣製した剣が気持ち悪いぐらい俺の手になじむのを感じる。

敵の攻撃を食らっていて、HPもがんがん減っていってレッドゾーンまで達しているのに、

死への恐怖すら感じない。

「あああああああああ!」

最後振りぬいて敵のアバターが四散するのを確認した後俺はボス部屋に倒れこんだ。

これが士郎が忘れている74層のボス攻略の様子である。


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