No.526380

【獣機特警K-9】クラスメートたちのお正月?【交流】

古淵工機さん

お正月
 それでもボクに
      休みなし
           九段下 久遠

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2013-01-01 21:55:05 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:723   閲覧ユーザー数:689

1月某日。クオンの住むアパートの一室にて…。

席に座っていたのはクオン、デイジー、ジャネット…いつもの三人娘。

それにロジーナ、ユウスケまで加わっていた。

 

「せーのっ…ハッピーニューイヤーッ!!」

 

新たな年の始まりを祝う彼らは同じカレッジのクラスメート同士だ。

コタツの上にはお菓子やらミカンやら、おせち料理が並んでいる。

「…さぁ、じゃんじゃん食べて食べて!」

「おぉ!あたしの好きなホットチリチップスまである!!」

「じゃああたしミックスナッツねー…半分リスなだけにwww」

と、しばらく菓子を食べたところで切り出したのはジャネットだ。

「ところで新年アタマで何か予定とかある?」

それにいち早く反応したのはユウスケだ。

「あー、去年から貯金がだいぶ貯まったから…さっそく何か作ろうかなあと思って」

「へー、なにをなにを?」

「んー…陸軍のダイダロス形ライドアーマーもいいかなと思ったんだけど…このベースキットが手に入ったからさ」

と、ユウスケが取り出したのは1/6スケールの人形。よく見ると各部分にメカニカルなモールド、そして女性特有のバストがある。

 

「え、えーっ…と…?ユウ君それは一体なぁにかなぁ…?」

思わず冷や汗を垂らすクオンを前に、ユウスケはさらに続ける。

「折角だから、K-9隊に敬意を表して…というわけじゃないんだけど、エルザさんをフルスクラッチでねw」

「ユウ君…なんか最近どんどん趣味が別の方向に加速してるよね…しかもウチの隊長って…」

得意げなユウスケの姿を見て、思わず苦笑いを浮かべるクオン。

「でも…いい題材じゃない?エルザさんってクールなのに熱いし、美人でカッコいいし!」

と、語るデイジーにロジーナが質問する。

「デイジーは?何か予定あるの?」

「いやぁ、何かしよう何かしようーって思ってもなかなか思い浮かばなくってね。いざ何かしようとするとますますねぇ。ロジーナは?」

「ふっふっふっふ…じゃーん!」

そういってロジーナが取り出したのは…!

「うはーっ!ファンガルディア号のNゲージ!しかもフル編成じゃないか!!」

興奮するデイジーとユウスケ。

「稼いだバイト代でそろえました☆」

「…ロジーナもたいがいマニアだよね…ジャネットは?」

「んー…PANのニューイヤーライブのチケットが当たったから行ってこようと思ってね!」

「へー、そりゃいいや」

「ところでクオンちゃんは?」

「んー、やっぱりまずは初詣…」

と、言いかけたところでクオンの耳に緊急着信が鳴った。

「…はいクオンですけどー…え!?ハルバール銀行に強盗だって!?…わかった、すぐ行く!!」

「…クオン?」

「…正月そうそうどうしてあーゆーコトするかな…ごめん、すぐ戻るから食べてて!!」

「あっ…ちょっとクオン!クオンってばー!!」

 

九段下久遠。彼女はカレッジの学生であり、ごくごく普通の女の子。

しかし彼女は同時に、ラミナ警察署特殊機動9課…K-9隊所属のロボット警官である。

そして正義感の強い性格もあって…事件が起きればすぐに飛び出していく。

……たとえそれが、正月であったとしても。

 

「正月ぐらいは…正月ぐらいは大人しくしろよ犯罪者めーーーーーッッッ!!!!」

クオンは走った。両の目から洗浄液(ナミダ)を流しながら。

 


 
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