No.520889

Unlimited Blade Works IN ソードアート・オンライン 7話 74層前篇

急に飛びましたって気がしますが・・すいません。
途中の方は進んでいくときに気が向いたら保管します。
遅くなって申し訳ございません。
http://www.tinami.com/view/500473 の続きです。

2012-12-21 00:22:14 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3656   閲覧ユーザー数:3602

 

「おい小僧、起きろ」

頭を蹴られたような感覚に囚われ、意識を覚醒させる。

「何するんだよ、アーチャー・・?ってあれアーチャー?」

目が覚めるといつもの殺伐としたゲーム内では恐らくない荒野が広がっていた

「ここは・・アーチャーの心の中か・?」

ふんとアーチャーは一つ鼻を鳴らして、

「流石にわかるか、残った俺の心・・というか残留私念というか、ゲームで残留私念っていうのはおかしいかな」

そう言うと憑き物が落ちたような笑顔を浮かべていた。

「お前が楽になってるのはわかるが、こっちはまだデスゲームは終わってないんだ、というか今の俺と、お前は自分が持つ世界が違いすぎる、お前が攻略したように俺はあいつを攻略できないぞ。」

アーチャーは遠くを見てるようだったかこちらに向き直して、

「そのために俺が来たんだ、あいつをなんとかしないとなんともならん、お前が言った通り今のお前では私の「無限の剣製」は使えない。」

腕の記憶・・未来の記憶があったという事実があれば間違いなくヒースクリフの目に付く、ならば自分なりに対策をして行くしかない。

「その申し出はありがたいが、お前にメリットがあるのか?」

「・・・俺がたどり着けなかった先に行けるのと、セイバーが救われる」

アーチャーはこちらを見ずに一言呟き剣を投影した。

「さて、私もどうなるかわからないが・・何もしないよりはいいだろう、こい!「士郎」」

夕焼けが染まる荒野で先に進むため二人の少年は剣を重ねる。

 

 

何度目の死亡を体験した後かわからないが起き上がろうとすると体も起きアーチャーの心の世界から離れていく。

「起きたのか・・っというのはおかしいかな、」

独り言を呟きつつアーチャーから譲り受けた家で目が覚める。

すると扉がノックされている事に気付き、部屋着に着替えてから扉に向かう。

「すいませんお待たせしました、」

そう言いながら扉を開けるとそこにはセイバーの姿があった。

「セイバー・・さんどうしたんですかこんなところに」

その言葉を聞いて一瞬傷ついたような顔を見せ顔を下に伏せる。

「あ、いやその」

士郎がうろたえているとセイバーは顔を上げて笑顔になっていた。

「士郎さんって女性の扱い苦手なんですね。」

笑いながら話しかけてきたセイバーであったが士郎には痛々しい笑顔にしか見えなくて、それでも笑顔を見せてくれるセイバーに感謝しつつこちらも笑顔で返した。

「すいません、苦手なんですよ。」

玄関で苦笑いで話すのもなんだということでアーチャーの家に備え付けられていた小さな食堂に案内する。

「それで何か御用ですか?」

士郎はセイバーに聞くと、

「まずその喋り方やめてほしいと思います?」

セイバーは薄く笑いしながら話しかけてきた。

そういえばアーチャーにも同じ事を言ってたな・・などとセイバーが考えてると。

「えっと、何か用かセイバー」

そういうと士郎は今できる笑顔で言葉を返してきた。

「そういう所ははアーチャーと似てますね士郎」

今度は士郎がビクリと体を動かす。言い方が現実世界で去っていた彼女と同じだったからだ。そう思ってアーチャーと似てると言う意味がよくわかった気がする。

「いやぁ・・まぁアーチャーと俺は一緒の存在だし、それにセイバーが現実世界での俺の知り合いによく似てるんだよ、話し方とか見た目とか勿論違うけどなんていうか雰囲気と言うか、多分そのせいもあると思う。」

セイバーはそれを聞くと少しうつむく。

「だからアーチャーは・・ううんエミヤは私を生かしたかったのかな?」

士郎は頷く事ができなかった、その言葉に答えを持っているのは間違いなく士郎だが、

このセイバーに生きて欲しいと長ったのは士郎ではなく彼女にとってのエミヤだからだ。

「すまない・・俺にはわからないなあいつが何を思っていたかは・・けど、」

一度言葉を切る。

「少なくとも俺は、全員が生きて欲しいと願うよ、このゲームに参加している全員が生きて欲しいとそう思う。」

そう言った俺の顔をセイバーはじっと見ていたが、急に笑顔になって。

「やっぱり同じなんだね君たちって、うん。ありがと用事は終わったんだ帰るね。」

笑いながら帰ろうとするセイバーの姿を見て、アーチャーから頼みごとをされてたのを思いだし急いでアイテムをスクロールさせる。

「セイバー!アー・・いやエミヤからの贈り物だ!」

そう言うと士郎は握っていたアイテムをセイバーに投げる。

声をかけられて振り向いていたセイバーは飛んできた鞘を受け取りその凝った装飾に目が奪われる。

「エミヤがセイバーに渡してくれって、この家のアイテムBOXの中にメモが残っていたんだ」

セイバーは今までお世話になった鞘をストレージに格納し、受け取った鞘を腰に携える。

黄金の剣が黄金の鞘に格納される。

するとセイバーが苦笑いをしながら

「でもこの剣はしばらく封印です、強すぎるんですこの剣に頼っていれば確かに余裕で攻略組にも合流できると思うんですけど、私自身のスキルが上がるまでこの剣は封印です。」

そういうと剣をストレージに戻し、帰り道を歩んでいった。

士郎はそれを見て瞬きすると、衛宮士郎・・俺ににそっくりな人がセイバーと共に歩んでるように一瞬見えた。

驚き瞬きするとその幻想は消えており、士郎は少し疑問を持ちながらセイバーを見送った。

セイバーを見送ったあと士郎はこれからのことを考えていた。

今最前線は74層、これがアーチャーの一度体験した世界と同じということならば、

日程的にそろそろキリトとアスナが74層での攻略戦をなし崩しに行う時期が来る・・軍の連中が死なないようにうまく74層に潜り込まないと・・。

とはいえ、74層を攻略する・・ということは75層で待つヒースクリフと戦うまでもう時間がないということになる。

最近ずっとアーチャーによって心の中で鍛えられてるとはいえ、衛宮士郎の体現である、「固有結界」が使えない以上実力でなんとかするしかないが・・・

そう考えたところで思考をカットしとりあえず今は74層の攻略の事について頭をスイッチさせる。

とりあえず、あの悪魔に拮抗するには大きめの得物が必要だよな。

そう考えると早速アーチャーから譲り受けた鍛治場でひと振りの剣を打つ。

士郎は基本的に片手剣しか使わないが、両手剣スキルをあげてないわけではない、

今回のボス攻略には相手の武器の大きさもあるが、あんまり慣れてない両手剣で挑まないといけないだろう。

何より・・軍の連中を殺させないために。

 

カーン、カーンという心地よい音が鍛治場の中に響き渡る。

ソードスキルである剣製を使えば一瞬で想像通りの武器を作れるのだがなんというか味気ない気がしてこうやって作れる鍛治場があるというのは割と幸せな事なのかもしれない。

規定数インゴットを叩いて、インゴットが光に包まれ、剣に変わっていく。

そこには両手剣があるはずだったが、元の世界でバーサーカーが使用していた斧剣がそこにはあった。

「・・・・いやまぁ確かにあの剣に拮抗しそうな剣ではあるけれども」

その剣を右手で持とうとするが重たく持ち上がる気がしなかった。

「だよな」

そう呟くと両手でしっかりと持って持ち上げる、今度は信じられないぐらい持ちやすくなって慣れない手つきで構える。

「・・・あれ?」

いくらなんでも軽くなりすぎである、右手だけでうんともすんともいかなかった剣が両手だと簡単に持ち上がる?

疑問に持った士郎はおもむろに左手だけで持とうとする。

「もてた・・なんでさ」

アーチャーの腕を移植した左手だと簡単に持ち上がり逆手で片手剣用のソードスキルを発動させると発動した。

もしかしてと思い両手で剣を持ち両手剣用のソードスキルを発動させるとこれまた発動した。

「なんとまぁ・・これはこれで性能がおかしい剣が生まれたな」

そう思いながら守れる物が増えるのならなんでも使おうと思っているのも真実なのでその剣をアイテムストレージに格納する。

クライン達と74層に行くつもりだったが、思いのほかクライン達が74層の迷宮区に行くのが早かったので連絡が間に合わず結局一人で向かうことになる。

「流石に、セイバーは誘えないしな・・・」

そう思ったときに、やっぱり俺は元の世界にあったものに欲してることに気付き自分自身に苦笑する。

「これも一種のホームシックと言うものなのかなっ!」

そう言いつつ近づいてきた蜥蜴人間の首を刎ねHPを全損させる。

アーチャーの訓練のせいかはわからないがこの辺の敵なら簡単に全損に持っていけるようになっていた。

「最前線だよなぁ・・なんでさ」

これまた自身で作った特にきらびやかな装飾がない見た目は無骨な店売りの剣を何度か振る。

「まぁ楽できるのはいいけどさ」

 

士郎は地図を見ながら安全地帯を目指していた。

「そろそろ昼飯でもいい時間帯だしな、ゆっくり・・・はできないと思うけど座って飯ぐらい食えるだろう」

士郎はこの時完全にアスナの修羅場にアーチャーが突っ込んだことを忘れており、

安全地帯で二人なか良く飯を食べているのを見つけてしまい、安全地帯には入らずそのすぐ外で飯を食べるというハメになってしまった。

そして丁度クラインたちが入るのを見てそれに続くように安全地帯に入る。

「クライン、キリト皆、今日は勢揃いだな」

そう言いながら近づくとキリトにちょっとと言われて皆から少し離れる。

「どうしたんだキリト、」

するとキリトは耳を貸せと言わんばかりに指を動かす。

「あとで飯でもおごる」

キリトはそう言うとクラインたちの元に戻る。

あぁ・・・キリトは索敵スキルあげてたんだったな。

そう思い出して苦笑していた。

 


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